ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

実行第一

2009-03-31 21:47:45 | Weblog
夜,カタンと郵便ポストに投函される音がした。
メキシカンが芝刈りのビラを配るのは普通早朝とか昼間なので、なんだろな~と思いながら音がしなくなって時間を置いてポストを覗いてみた。
するときれいにタイプされた一枚の手紙が入っていた。

「僕はH小学校に通う1年生のマイキーです。動物が好きです。これから週2回犬の散歩のアルバイトをしようと思っています。月$10です。僕にとって初めての仕事になりますから一生懸命やりたいと思っています。興味のある方はこちらまで連絡下さい。」

と、メールアドレスと電話番号が記されていた。

マイキーは娘と同じクラスの男の子だ。
もう、こんなこと考えたんだな~。
もちろん親御さんのヘルプもあっただろうけど、本人の意思も多いにあったんだろう。頼もしいなあ。

こうやって小さな頃から自分でお小遣いを稼ぐ手だてを考え実行していく。
額が1セントでも10セントでもちっちゃくてもいいから自分で実行する。
それが大事。
きっとマイキーには仕事が来るだろう。
がんばれマイキー!


けったいな人々

2009-03-30 21:18:15 | Weblog
郵便局へ切手を買いに行った。また5月11日に国内郵便(封書)が44セントに値上がりする。切手代がよく値上がりする。
郵便局にいたのは10分以内なのに、その間変な人に二人出くわした。
一人はおじいさん。

「僕が受け取った(現金の入った)封筒がないんだ」
「いくら入っていたの?」
「$800。どこを探してもない。家も車の中もない。」
と、慌てたように窓口の人に言っていた。
窓口の女性は、
「あなたが封筒を持って車に入るところを私はずっと見ていたわよ。家と車をちゃんと確認した?」
「どこを見てもない。ああ、自分がどこに封筒を置いたかさえわからなくなってしまって、なんてこったい・・・」
と自分に呆れ怒っていた。
$800たあ大金だ。
おじいさんは受け取って、どこかにうっかり置いてしまったんだろう。
自分にもいずれあるかもしれないなあ、こういうこと。笑い事じゃない。

次に隣からものすごいだみ声が聞こえた。横を見たら、ロン毛の黒人女性だった。
「すごい声だな~。おばさんになるとここまで声が潰れるもんかなあ~」
と、自分がおばさんなのをすっかり忘れて、半ば感心していた。
すると、隣の窓口のお姉さんが、
「あなたの名前は?」
みたいな質問をした。
するとおばさんは、
「女の?男の?」
と、言うではないか。
窓口のおばさんは、
「運転免許証見せて」
と言った。
「あー、持ってないわ~」(ってどうやってここまで運転して来たんじゃ
彼女(?)は性転換した元男性だったようだ。

私がその郵便局にいたのは、たった10分足らず。短時間にこんな変な人たちが訪れる楽しい郵便局。
郵便局の人も公務員とは言え、ストレス溜まるやろなあ・・・・


世界フィギア

2009-03-29 08:17:30 | Weblog
昨日土曜日はステープルセンターで開催されている世界フィギアの観戦に行って来た。
アイスショーは何度か行った事があったが、勝負のかかったフィギアは始めての観戦だ。
世界選手権なのと、WBCの勢いも手伝ってか、日本の国旗、韓国の国旗を持っている人も多かった。
あんなに大きな国旗はどこで買えるのだろうか・・・。
他にもカナダ、フィンランド、トルコなどの旗が目立った。国別で応援するときは、席をまとめて買った方が盛り上がる。でもそう安いチケットでもない。私たちが買った席は遅かったのもあったので、一席$150だ。なんじゃかんじゃいって諸経費を差し引かれるので$180近くなった。
残っていたのは高い席か安い$35とかの席。中間の$75とかは売り切れ。どっちにするか迷ったけど、めったにないことなので、えいや!と思って高い方にした。結果的にはそっちの方で良かった。
ツアーで来ていたお客さんもきっといたと思うけど、いい席に座っている彼らは結構奮発したんじゃないのかな~。

女子は衣装もきれいなので、蝶が舞うような雰囲気がある。
最後の6人は、夜会で出かける女王様のような貫禄さえ漂い、他の選手とは雰囲気からして違った。
みんなきれい・・・・
やっぱり審判がいる競技、つまりスポーツと芸術を兼ねた競技は、見かけも大事だ。あの中に伊藤みどりが入っても、勝てないもんなあ。

結果は韓国の金ヨナちゃんがぶっちぎりの優勝。観客も納得の圧巻の滑りだった。
2位はカナダの選手。
3位が安藤美姫ちゃんだった。
彼女は表現力が豊かになっていた。

金ヨナちゃんはアーティストとしても立派にやっていける表現力をもっており、滑ってる時、勝ったとき、こちらの方もジーンしてしまった
人を感動させる滑りってあるんだよな。
オリンピックはもう来年だ。
頑張れニッポン!


女子フィギアスケート

2009-03-28 07:48:06 | Weblog
WBCに続き、フィギアスケートの世界選手権がステープルセンターで繰り広げられている。
WBCで日本が勝ったので、勢いでフィギアも行くことにした。
義理の母が行きたいと以前から言っていたので、せっかくだから一緒に行こうと嫁は思った。
WBCで日本が勝った時、夫に「行こう!」と勢いで言って、子供を含めて4人で女子のフリーに行くことにした。高かったけどしょうがない。今度いつ世界選手権がこの地であるかわからないし、これだけの選手が揃うこともないもんね。

昨日女子ショートプログラムをテレビで観たけれど、キムヨナちゃんは圧巻の滑りだった。
妖艶というか、上手すぎる。
表現力が豊富で、めりはりがあって観ていて引き込まれるような滑りだ。
日本選手も上手いんだけど、ふわふわしている、というか、なんとなーく滑っている感じ。

今日はぎりぎりまで仕事をして、ステープルセンターに集合じゃ。


天才児

2009-03-26 23:55:09 | Weblog
知人の息子さんは私から見ると天才だ。以後天才の天ちゃんと呼ぶ。
彼は6歳だが知能は大人並みである。

<その1>
天ちゃんのお母さんが、「そっち行っちゃ危ないよ~!」
と言うと、すかさず、
「かわいい子には旅をさせろ」
と、言った。

<その2>
天ちゃんはお母さんに「『鬼の目にも涙』と『仏の顔も三度まで』は真逆だよね」
とのたもうた。
そんなことを考えた事がない私たちは、「なるほど!!!」と手を打った。
前者は「厳しい人でもほろっとすることがある」という意味だし、後者は「どんなにおとなしい人でも度重なれば怒る」という意味だ。確かに言われてみれた真逆の意味だ。
何故6歳でそれがわかる?!

<その3>
天ちゃんがお母さんの笑い顔に出たほうれい線を見て言った。
「ままのその線、ソマリアの形だね」
「ソ、ソマリア?!?!」
ソマリアの国の形に似ているらしい。
一体ソマリアがどこの国にあってどんな形をしているか彼は知っているのだろうか(知っていた)。
アフリカのどこぞの国くらいの知識しかない私は必死で位置確認をする。
http://www.ncm-center.co.jp/tizu/somaria.htm
確かに顔の片方はそうかもしれぬ。
が、6歳児が言うたとえであろうか・・・・。

と、まあ、毎日毎日伝説を作っているのである。
娘とそう変わらない年だが、彼の日本語力はアメリカ育ちの夫の10倍は上である。
あっぱれ天ちゃん!!!!

note
お友達から教わった優れたサイトがある。
「怪盗ねこぴー」
http://www.nekopy.com/
算数と国語の問題や練習が無料で印刷できる。もちろんコンピューターに向かっても出来る。
外国に住んでいる人でも日本語と算数のお勉強が出来る優れものじゃ。
教えてくれたお友達、サンキューなのだ。

WBCすごかった

2009-03-26 23:22:24 | Weblog
負けたら終わりのWBCシリーズは本当に面白かった。
アメリカ戦しか観に行けなかったが、月曜日の決勝は自宅でテレビ観戦。
最初から最後まではらはらどきどきだった。
後で聞いたら、2家族、というか2組、最初のサンディエゴの試合から最後のドジャースタジアムの試合まで全試合観た方々がいた。それはそれであっぱれじゃ。
試合内容がとても良質だったから観ていて本当に気持ちよかった。
知人の多くは当日球場に出かけて現場を観たかたもいらっしゃった。
イチローも最後の最後に一花咲かせてくれたし、他の選手も超かっこよかった!
こんな試合を観れて幸せだなあ・・・・

WBC観戦

2009-03-23 07:37:38 | Weblog
WBCの日米戦の観戦に行って来た。
朝は仕事や用事を済ませて、昼からは応援ボードの作成である。
夫には贔屓のプロチームはあるけれど、私は特にないのでボードを作成したことはない。
でも今度は日本代表なのである。
文句無しに日本チームのボードを作った。
手書きなので不細工きわまりない。でもいいのだ。侍ジャパンの侍の絵なんて、子供に言わせると、
「ちょっと変じゃない?」
と、言われる程のできだったが、まあ良いでしょう。

前日近所で買った松坂のWBC仕様のTシャツに穴があいていたので、取り替えに行ったら、もうすでになかった。
ありゃ~。
穴はいかんので、そのままレッドソックスのTシャツに替えたら、2ドルも安かったけど返品不可の商品だったので、お金の返金もなかった。ちくしょ~。
必勝はちまきを3つ買ったけど、裏を見たらダイソウの商品だった。お店側も$1.50で買って$4.99で売る。これぞ商売の基本。マルカイ99セントストアに売ってたのかな。今度からもっと前から準備しないと。

車内で、娘が
「今日はどことどこがやるの?」
と、聞いて来た。
「日本とアメリカだよ。」
と、答えると、
「え~、ぞな子ちゃん困ったなあ。どっちも応援しなきゃ。」

そう、ぞな子にとってはアメリカも日本も大事な国だ。
どっちも応援しないとね。
何故か彼女はパンダに必勝はちまきをさせ、荷物になるのに、そのバックパックパンダともう1つお気に入りのぬいぐるみを持って行っていた。

3時過ぎに自宅を出たけれど、ダウンタウン周辺は混雑しているので、入場して席に着く頃は5時の試合前直前だった。ちょうど日本選手が紹介されるところ。
お店もたくさん人がいた。

私たちの席は一塁側2階の前の方。初めてこういう席に座るけど、最高にいい。グラウンドが全部見渡せるし、選手もよく見える。日本側じゃなかったけど、日本人応援団もたくさんいたし、何しろベンチがよく見える。これは正解!

途中、綿菓子を探しに娘と球場内をうろうろしていたら、知り合いに沢山会った。
皆来てるんじゃん!
嬉しいようっっっっっ!!! 

試合内容はとても良質で、両チームが良い所を出し合う,観ていててすがすがしいものだった。
後半、試合が盛り上がると観客がUSA!USA!nippon nipponの声援でスタジアムがいっぱいになった。
ちょっと感動的なシーンであった。

最後ダルビッシュが雄叫びをあげながらきちっと決めた。
超寒かったけど、最高!

とってもいい気持ちで帰路についた。

明日は韓国戦だ。
軽い戦争状態になるのではなかろうか。
仕事があるから観に行けないけど、テレビ観戦するぞ~!

平穏では終わらない

2009-03-22 08:25:09 | Weblog
先々週の水曜日、自宅ガレージ前のドライブウエイで遊んでいた娘が怪我をした。我が家のドライブウエイは坂になっているんだが、そこを娘が乗れもしないスケボーで遊んでいたらしいが、板が顔にぶつかったか、自分が転倒したかで、唇を大きく切ってしまった。
その時、私は仕事を終え、知人から教えてもらったテイクアウトの店で、ハンバーグ定食やらちらし寿司定食やら頼んでいた所だった。自慢げに夫に、

「今日は定食買って帰るからね!」

と電話をしたら、

「ぞな子が口を切っちゃった」

と焦った声がした。
その口ぶりから相当の怪我を予想してしまった。
でも命に別状はないと思われたので、しっかり頼んだ弁当を3個受け取り、待ち合わせ場所の病院に向かった。

いつも通りがかる病院だけど、実際中に入ったことはなかった。
アメリカのクリニックは基本的に予約制だけど、このクリニックはwalk inクリニックだ。予約無しで立ち寄れる。ただし夜7時まで。それ以降は大病院の緊急に行かなければならない。
待合室に行くと、受付を済ませたばかりの夫と娘がいた。
娘は唇にアイスを当てて冷やしていた。
夫の処置が良かったので、唇は裂けていたけれど、出血は止まっていた。
娘も大泣きするかと思ったら、必死で泣くのを堪えていた。
お姉さんになったなあ・・・・
と、同時にお子さんが怪我をして駆け込んで来られる親御さんの気持ちが痛い程理解出来た。

抱っこしてあげて名前を呼ばれるのを待った。
名前を呼ばれても部屋の中で1時間以上待った。
もっと大けがの人優先になるから、うちは後回しだ。
看護婦さんがラップトップを持って部屋に入って来た。
ちゃかちゃかと娘の症状を打ち続けた。
こういうのがあるといいなあ・・・・
じーっとコンピューターを見続ける。
「Youもこういうのにしたいんでしょ」
と夫が私の心を見透かしたように言った。
「うん、こういうのが出来ればいいんだよね。」
うちは未だに紙に書いて,絵も描く事もある。ビリングと全部共用出来て、診察室全部に持ち歩く事が出来るようになればとっても便利なんだけど、まだまだだ。

看護婦さんと入れ替わりに女医先生が部屋に入って来て、娘の唇、歯、歯茎をチェックして、
「大丈夫ね。傷が引っ付いてるから縫う必要はないわ。」
と、言われた。
サンプルジェルを1つかみ、ガーゼも1つかみくれた。

あーよかっった、よかった。

かあちゃん、疲れたよ。

そして約一週間後、娘の唇は完治した。
同じ怪我を私がしていたら、1週間は腫もひかなかったであろう。子供の治癒能力は驚く程速い。

娘の傷が癒えてWBCを翌日観に行くことになったので、家でポスターを作ることにした。
画用紙を娘が取ろうとした時、がたっと何かが倒れる音がしたと同時に娘の大きな泣き声がした。
様子を見に行くと、娘が床に転んでいた。
どうやら立てかけていたテーブルの板が画用紙を取る時、足に落ちてしまったようなのだ。
泣きじゃくる娘の足を診ると、右足の人差し指が血豆のようになっていた。
ひびか打撲か・・・どっちにしてもアイシングしてbuddy tapeしておけばいい。

しかし、こんな所にテーブルの板があることさえ私は気がつかなかった。
いけない、いけない。ガレージにでも置かなければ。
それにしても、毎週毎週よく怪我をするもんだよなあ。
男の子だったらこんなもんじゃ済まないんだろうなあ。
今振り返ると赤ちゃんのとき、無傷で済んだことが奇跡のようだ。

翌日オフィスに行ってX線撮って確認すればいいか。
夫がそう勧めていると、X線という単語だけ拾った娘が、
「X線恐い~」
と泣き始めた。
とても痛いものだと思っているらしい。
カメラと一緒と宥めたが、知らない検査用語を聞くとびびって泣く。それは大人でも一緒なんだよね。
大丈夫、大丈夫、お母さんが守って上げるから、と言いながら、泣きじゃくるぞな子を抱いて、よしよしした。
最後は泣きつかれたのか、爆睡していた。

お母さんも疲れました。




WBC

2009-03-21 21:21:12 | Weblog
毎晩WBCがあるおかげで毎日楽しい。甲子園シーズンと全く同じである。
観客に知人が映ったりするので、試合だけじゃなくて観客の映像を観るのさえ楽しい。

昨日のキューバ戦は、キューバの自滅と言う感じだった。
若い選手が多い中、経験豊富なキャッチャーがやんちゃな選手をどうどうどうと鎮めているような感じだった。しかし、ボークをしたり、アドバイスを無視した姿に捕手の堪忍袋の緒が切れた。怒りまくり、チームで円陣を組んでも怒り心頭。必死に他の人がなだめていたが、このまま仲間割れしてしまうのではないかと心配してしまった。おかげで日本も勝てたしキューバ様様だ。

今日の韓国戦もこのままだと勝てるかもしれない。いや、最後までわからんか。

王さんもliving legendとしてインタビューを受けていた。この方はアメリカで本当に尊敬されている。

日本にはたくさんいい投手がいて、日本人としてこういうとき本当に誇らしく思うんだよな~。

100本の論文より1つのスポーツである。

・・・・と言う訳で、日本の勝利。
セミファイナルのチケットを購入した。

頑張れ、ニッポン!!!!!

私的大発見!

2009-03-03 21:56:03 | Weblog
中條高徳の本を読んで、彼の著書で紹介されていた7ー8冊の本を無性に読みたくなった。
書かれていた本を全部抜粋して表にまとめる。
中古本を頼んで実家に配送してもらえれば、帰国したときに持って帰れるのでいろいろリサーチしていた。円高なので新書は買わない なければ新書はオーダーするけれど、まずは中古本からチェック!

陸軍士官学校(陸士)出身の中條さんが戦後、松本高校を卒業されて、その後同級生の多くは東大京大と帝大を目指し高級官僚への道に進む事が真っ当とされていた時代、戦後一般人にも開放されれる私大の学習院への進学を迷う事なく決めた。戦後初めて校長となる安倍能成(あべよししげ)を心から尊敬していたことや安倍さんからの直接のリクルートなどもあり、周囲の反対にも関わらず進学を決めたそうだ。
ただし教養レベルが遥かに高かったので2年で卒業した。

彼が惚れ込む安倍能成とはいかなる人か。

す、すると、驚くべき事実が発覚した。

彼が哲学者で教育者で政治家だったこと? 
あってるけど

墓地が仲良しの野上豊一朗と岩波茂雄の真ん中にあること?  
あってるけど

ななななんんと、彼は松山の小唐人町、つまり大街道の生まれだったのだ。

おまけに東高卒だと?!?!?!

銅像まで東高にあるんかいな! 

姉よ,兄よ、知っとったか? (もちろん知っていた。東高生なら誰でも知っておった)

銅像の後ろには自転車がたくさん写っていたのがご愛嬌。折田先生化していなかったのが、まだまだ高校の良い所である。

思いっきり地元の人じゃんよ。
そんな偉い人がいたんですか~!!!! ひえ~っっっ

すごい人を探していたら実は近所に住んでいたおっさんだった、という感覚だろうか。

銅像だけだと、偉い人だというのは想像できても、どういう人生を送って銅像を建てられる経路に至ったか、というのはわかりにくい。
私だってこの1冊の本を読まなければ絶対知り得なかったことがたくさんあった。
ちなみに私の卒業した高校でも、かつて校長だった秋山好古の写真をいつも見ることがあったが、当時はこの人が一体何をした人だったのか全然わかってなかったもんね。今だってまだ把握しきれてない。本当にごめんなさいです。
私の中だけで勝手に盛り上がってるシリーズ(中條高徳ー安倍能成ー瀬島龍三ー富士信夫ー安岡正篤ー森信三ー南州翁遺訓)を攻めた後、勉強します。でも流れで多分秋山兄弟は入って来そうな気配はある。

ふと思ったのが、安倍能成の年齢と父方の祖父が1つ違いということだ。
安倍さんは1883年生まれ。祖父は1882年生まれだったと思う(多分そうだよね)。
安倍能成が生きた同じ時代、祖父は五十崎から三津(松山)まで、わらじを何足も履き潰し、3日かけて歩いていき、阪大の1期生として大阪に旅立った。当時外国のような東京へどういう事情で行けなくて阪大に決めた理由を聞いたような気もするけれど覚えていない。しかしもし東大へ通っていたなら、同県人の安倍能成と親交が出来、人生がかなり変わっていたのではないか。そうなると私も今この世に存在することはなかったのだろうが。
そんな大変な思いをして学問を極めようとした祖父を思うと、飛行機で東京までぶーんと行って、学業そっちのけでスキーばっかりしていた大学時代の自分を本当に恥ずかしく申し訳なく思った。もちろんスキーは真剣にしていたんだけど、知的レベルが雲泥の差、違いすぎる。
祖父のわらじ話を知ったのは父の葬儀のときか、その前だったか、今となってはうろ覚えだが、そういう祖父の血が一滴でも混じっていることがとても誇らしかった。
やばいほど薄いけど・・・・。

多分もっと関連記事はあると思うけれど、参考までに。
http://hanausagi.iza.ne.jp/blog/entry/917934
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/abenoyosei.htm

まさに今の私の気持ちを表す名文とも出会った。

「本には一冊、一冊の運命があるんだよ。私にはそれぞれの本がいちばん幸せな運命をたどって欲しいと思っている。」

佐藤優「自壊する帝国」の中で佐藤優にチェコのことを教えたマストニーク氏が言ったセリフ。

タイミングといい、内容といい、中條さんから始まった日本人としての精神、というと大袈裟かもしれないけれど、コアの思想がどんどん体にしみ込んで行く感覚だ。