ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

びっくり、医療費

2008-04-19 23:47:18 | Weblog
ぎっくり腰と下痢に襲われた。
それを見透かしたかのように、今日の仕事はスローだった。
15分くらい横になったけど、それだけでも助かった~。

今日は夫の誕生日だったから6時には帰宅出来たが、夫と娘がエンジェルス戦に行ってたのをすっかり忘れていた。せっかくケーキ買って帰ったのに。
ま、いいか。
と、うどんを作って食べた。

でも下痢は続くのだった。
たひけて~

父の入院につきあって下さるかのように、こちらの知人もばたばたと倒れている。義父は先月、心臓にステントをいれた。
1日だけ入院したが、その請求額は手術代込みで7万ドル(700万円)!
幸い、義父はメディケア(65歳以上が使える公的保険)と2次保険(民間保険)を持っていたので、出費はさほどなかったそうだ。

友達のお父さんは2年前64歳でちょうど保険がなかった。
運悪く心不全になり、緊急入院。
ERで処置を受けたし、手術もした。
請求額はやはり7万ドルほどであった。
彼の父上は保険がなかったために、息子である友人が病院に交渉して値段を下げてもらうようにプッシュしている。

ちなみに、アメリカの病院は交渉次第で値段が下がることもある。
そんなら始めっから安くしといてくれや、と言いたい。
最近は強引に徴収するために、クレジットカード会社と契約して、病院はカード会社から支払いを貰い、カード会社が患者に請求をするという手段に出たと聞く。
支払いがなければ、全てを失う訳だ。
医療費が払えなくて自己破産することも決して珍しくはないのだ。

話は戻るが、松山の父の1ヶ月の請求を見たとき、目が点になった
その額は、アメリカで1日入院した医療費より安かったのだ。
素晴らしい看護婦さんたちやテキパキ働く病院関係者。
一人一人の資質はアメリカの医療関係者の100倍優れている。
にもかかわらず、アメリカの病院に入院すると、1日かるーく2千ドルはチャージされる。
患者がさっさと病院を出るとも当然だろう。
出産は48時間以内に退院しなければならない。
膝や肩の内視鏡手術は外来のみ。
患者もタフになるわけだ。

アメリカはシステム作りが抜群に上手い。
でも、個人の資質は日本人ば最高に優れている。
上手く組み合わせる事は出来ないだろうか。

日本もアメリカの真似をして、病院を早く出す傾向になってきたけれど、アメリカの場合はばか高い医療費が第一の理由だ。
結果的に、スパルタ式で回復が早くなった訳であるが。

父の請求額を日系人の友人に話すと、

「1日分? え、1ヶ月分??? うそ~。こっちじゃ名前書くだけで1500ドルくらいチャージされるのに」

と、びっくりしていた。

名前書くだけで1500ドルもチャージはされないが、それくらい訳のわからないチャージがあるっていうこと。

アメリカは異常に高くて、日本は異常に安い。
これで病院経営やっていけんのかな~と素人でも考えてしまった。

アメリカならすぐスペースをサブリースするけど、日本も空いた病室(相部屋)などを利用して、大きなスペースを必要としない医師にレントすればいいのに。
風土が違うからそう簡単にはいかないだろうけど、看護婦さんや事務員さんや医療機器をシェアすることで、オーバーヘッドが削減できる。
決して悪いアイディアではないんだけど、文化が受け付けないかなあ。

とにかく、医療費がこんなに安いと政府の財源も逼迫するのもわかる。
医療関係者は高学歴にもかかわらず、低賃金労働を強いられているのではなかろうか。

20年ぶりの桜

2008-04-16 04:30:34 | Weblog
先週は、予定外だったが一人で1週間帰国した。

今までにも帰国はしていたけど、桜の咲く季節に帰国したのは渡米以来20年ぶりだった。

成田から羽田に向かうバスの中からも桜は見えたし、松山に帰ってからもお城山やお堀端でも桜は見えた。

良かった。

ずっと病室にいたけれど、もともと病院は好きだから大して苦にならない。

普段からせんべい布団や寝袋を敷いて寝ているから、簡易ベッドも全然苦にならない。

自分がしんどい分には全く構わないけれど、親が苦しむ姿を見るのは身を切られる程つらい。

父は普段家にいない人だったし、私も18で家を出てから、あんまり帰ってなかったから、この5日間が43年間で一番一緒にいた5日間だった。

海外に住んでいると親・兄弟に何かが起こったとき、帰国や介護に中々付き添えない。

罪悪感ばかりが募る。

これは皆が抱える問題。

私が出来る事は頻繁に帰る事くらいだ。

旅費なんか後から頑張れば取り戻せるけど、親の命は待ったはない。

たくさん働いてたくさん帰れるようにしよう。

硫黄島が3人

2008-04-04 01:02:34 | Weblog
出産と開業が重なってしまったので、早6年映画を観なくなってしまった。
「硫黄島からの手紙」もmust see movieなんだが、未だ観ていない。
しかし、この映画には知人が出演しているのだ。

一人は日本の大学の先輩。先輩っても1年上なだけだが。
彼は商学部中退で、渡米後、勉強して映画を作る側に回った。
作るといっても料理を作る程簡単ではないし、お金がかかるため、脚本を書いたり、映画に出演したりしている。
ちょっとした集まりがあると気軽に集まるふつーの人だ。

二人めは、アメリカで流れるローカルCMで見かける方だ。
友達の知り合いとして紹介されたが、最近メールでやりとりすることがあった。私はその人を、全く誰かわからず、通信を続けていたのだが、物品のピックアップのためオフィスに来て下さった時に、「あ、この人だったんだ・・・・」と思い出した。
そして、彼のプロフィールを再び復習したら、硫黄島に出ていた。
出世していた。

三人目は、コーディネーターの方。
現地コーディネーターは、一見怪しい人が多い。一見どころかかなり怪しい。
先日うちに連絡を取ってきたコーディネーターも相当怪しい雰囲気が漂っていた。いかにも「らしい」じゃないかよ~。
彼は仕事も適当にこなし、去って行った。
今日なにげに名前をチェックしたら、ちょい役ではあったが、これまた硫黄島に出ているではないか!

一体何人の現地日本人をかき集めたのであろうか・・・・
そのうち渡辺謙に会えたら嬉しいな~