ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

健脚児童

2009-05-25 21:57:27 | Weblog
今日はメモリアルデーの休日だった。国のために命を落とした軍人さんを祀る日だ。
メロンちゃんの御泊まりは二人とも最高に楽しかったようだが、妙に疲れた親子だったため、11時間くらい寝た。
朝起きてだらだらしていると、さすがに午後は退屈になって来たぞな子。
近所に住む甥っ子と遊びたいというので、3人でビーチまで自転車で行くことにした。
片道10kmだが5歳の時も小さい自転車で往復走破していたので、今回も久々にチャレンジだ。
兎に角、1日外で遊んでくたくたにさせておかねばならぬ。

3人で坂を上ったり下ったりして1時間かけてHermosa Beachまで行った。
休日でお天気だったので、ものすごい人出だった。
人ごみでは自転車は押して歩かなければ、罰金を取られる。だからちゃんと歩いた。

ビーチに着いたら、ぞな子と甥っ子は浜辺で水遊びを始めた。
私は知らない間にうとうとして寝てしまった。

寝入ってからどれくらいたったのか、はっとして二人を見てびっくりした。
普通の格好をしていた二人が、全身海の中に入れて遊んでいたのである。
さばーん、さばーん、と打ち寄せる波と共に遊んでいた。
自転車を乗りに来ていたので、水着もタオルも何にも持って来ていなかった。
まあ、こうなるのを予想するべきであったが、目測を誤ったのは私だ。
もうここまでずぶぬれだったらもういいや。
思う存分遊んでくれ。

帰りも1時間かかるので、4時半頃、

「もうそろそろ帰ろうよ」

と二人に声をかけた。

砂まみれになった二人にようやく靴だけ履かせて、あとは自転車をこぐうちに乾くだろうと目論み、自転車にまたがった。
さすがに寒くなったのか、ぞな子は鳥肌を立ててぶるぶる震え始め,全く口をきかなくなった。
砂まみれで濡れてはいたけど、水を飲ませてジャケットを着させた。
相当お疲れの様子。

兎に角3人で黙々と自転車をこぐ。こいでこいでこぎまくる。
途中、下りの坂道はハイになって、
「この坂すごーい!」とぶっ飛ばして降りた。
自宅が近くになるとようやく元気になって来たようだ。

砂まみれで玄関がざらざらした。
甥っ子が、
「今度は車で行こう」
と言った。
いや、自転車で行きます。

その自信はどこから来るのだ?

2009-05-24 20:21:29 | Weblog
娘の仲良しのお友達メロンちゃんはプレキンダー(日本で言う年中さん)から現地のプレスクールに通い始めた。彼女にはお兄ちゃんがいるんだけれど、言葉が遅かったので随分苦労したそうだ。お母さんはそれを見越してメロンちゃんを早々に転校させた。
しかし、メロンちゃんにその心配は不要であった。
言葉の習得が人一倍速い上、積極的な性格が功を奏して、あっという間に英語が第一言語になってしまった。今では彼女の口から日本語を聞く事の方が難しい。そして語学の才能があるのか1年生なのに、少なくとも3ー4年生の英語の語彙と文章読解力がある。夫がメロンちゃんの反応を面白がって、会うたびにスペリングテストをするが、全て解答。御見事である。
それでもって、アメリカと言うのは、褒めて伸ばす国だ。
ますます彼女の実力は伸びるのであった。

土曜日に我が家にてスリープオーバーを初めてする事にした。スリープオーバーとは要は御泊まりのこと。ぞな子がメロンちゃんのお宅にお誘いを受けたんだが、ぞな子はまだよそのお宅で泊まるのを怖がっているので、じゃあうちでどうですか、ということで、御誘いした。メロンちゃんはしっかりしているので、二つ返事ですぐ我が家に来た。それにすでに何回もスリープオーバーを体験していた達人であったのだ。

とにかくメロンちゃんは食べて食べて食べまくった。
大人一人半分はぺろっとたいらげる。
よくしゃべり、よく食べる。声がハスキーなの妙に貫禄がある。

夜、ぞな子と私は布団で寝るんだが、夜は二人して強い方ではない。
メロンちゃんが来て、興奮状態のぞな子もさすがにメロンちゃんのパワーに押され気味だ。
12時近くまで二人できゃっきゃっと遊んでいたようだが、ぞな子が先にダウンしてしまった。
私も眠くて眠くてしょうがなかった。

そして翌日の日曜日も共に遊んだ。
近所の公園で遊びまくる。
ちょうどいい縄があったので、鉄柱に結びつけて縄跳びをした。私が回す役。
何度も何度も回して二人の縄跳びに協力したので、両肩が痛くて痛くてたまらない。
子供と遊ぶのは体力勝負。
こういうとき高齢出産者は不利だ。いくら体力がある方とは言え,とても疲れる。

メロンちゃんが鉄棒で一生懸命逆上がりを練習していた。
手助けをすると出来るが一人ではまだ出来ない。
もちろんぞな子も出来ない。
アメリカは予算に応じて体育があったりなかったりするので、生徒全員が逆上がりをすることは死ぬまで無い。その前に鉄棒の授業もないと思う。
しかし、メロンちゃんは言った。

「クラスで誰も出来ないから,出来るようになったら私が一番なの。私はいつも何でもNO.1なの!!!」

と鼻を膨らませながら言った。
一体この自信はどこから来るのだ
日本に住む子供たちだったら鉄棒くらい出来るぞ(いい大人がむきになってどうする

出来るけれどその才能を隠すことに美を感じる日本人としては、いつまでたっても慣れない態度だ。
子供の言うことだけれど、こうやって傲慢とも思えるアメリカ人の性格が出来上がるんだろうなあ。
もちろん成長の過程で、どんどん子供らしい性格が削られて、良くも悪くも徐々に大人になっていくんだけれども、謙遜とか、自分を犠牲にして相手をたてる、という心はこの国ではいつ習得するのかなあ・・・



7歳児の告白

2009-05-11 22:10:20 | Weblog
娘とは毎日一緒にお風呂に入っている。
アメリカのバスタブは浅いので、体を沈めないと中々漬かれない。足が出るか上半身が出るかのどっちかだ。
娘はまだバスタブに寝転がって気をつけができる。ぶかぶかして、気持ち良さそう・・・
二人で入るには少々窮屈だが、それでもずっと一緒に入って来た。

ちなみに夫は、異性の娘と入ることを拒否しているため、入った事は無い。
娘の出産後の数年間はそれが全く理解出来なかったが、それがアメリカ人として全うな考え方だと言うことを両方の社会を理解している日系人の方から教わった(おっとは日本国籍を持つ日本人だが中身は完全なアメリカ人)。それもこれも児童虐待の歴史が根深いアメリカ社会の弊害であろう。「良識ある大人は、異性の子供と一緒に湯船には入ってはいけない」という倫理のようだ。決して怠慢してお風呂に入らないわけではないことがわかってからは、割り切って私の仕事と思って母子一緒に仲良く入っている。

今日も一緒にお風呂に入った。入る前にトイレを済ませていた。
そしてにこにこしながら突如娘が言った。

「ぞな子ちゃんね、この中でいつもおしっこしてるの」と湯船を指すぞな子。
・・・いつも?」
「うん、いつも」
先日、プールの中でいつもおしっこをしていると聞いたばかりだが・・・・

「お風呂の中で、ままがあっち向いている間、しゃーっとやるの」

ぎゃ~~~~~!!!!!!!!!!

何度も何度も「ぞな子ちゃん、ままの後ろにいくね」
と言われたことがあるが、その度に背中を洗ってくれていたので、全くそんなことは想像していなかった。

「このへんだったり、このへんだったり」
と狭い湯船を指しながら、どこらへんにやったかを教えてくれた。

あんまりにも素直に教えてくれるので、笑い転げてしまった。

毎日じゃないとのことだが、7年間娘のおしっこと共にお風呂に入っていた私・・・・・・

2歳か3歳のときは、下痢便風呂にも入らせて頂いた。
これは湯船にようやく立てるようになった娘と入った自宅風呂で、私は口がお湯につくくらい沈み込んで、目をつぶって(良い湯だなあ・・・)と気持ちよく浸っていた所、目を開けたら湯船が下痢便で埋め尽くされていたという事件である。
最近肌がきれいになったのはそのおかげだったのでしょうか、神様・・・・


となりのクレーマー

2009-05-11 20:48:55 | Weblog
日曜日は母の日。
実家の母と日本に行ったばかりの義母に花を贈った。幸い喜んでくれた
夫も私のオフィスに母の日の数日前、なんとかフラワー.comからUPSで花を送ってくれた。
バレンタインデーのときもこれを利用して、自分で買いにいくより簡単だからということでバレンタインデーの数日前に届いた。両日とも土日だったので、うちとしては平日オフィスに花があるのは助かるし、嬉しい。
しかし、どういうわけか花が萎れるのが早い。
水もちゃんと入れているのに、翌日にはしょぼんと首を垂れている花がいくつかあった。
多分オーダーが殺到するからしょうがないんだろうなあ、と思っていた。

たまたま母の日の花が届いた翌日オフィスにやってきた夫が、
「あれ? 花がもう萎れてるじゃん」
と言った。
「前もそうだったの?」
「そうだったよ」
「そりゃいかん」
と、言いながら枯れた部分を写真に撮っていた。

一方の私は、毎日水を変えて茎の下を斜めに切って,水の吸い上げが少しでも良くなるようにした。

今日夫が、
「また水曜日に花が届くからね」
と言った。

1週間保証付きだったそうで、どうも写真付きでクレームを出し、再送してもらう手配をとったらしい。
おそるべし、アメリカ育ち。生粋のクレーマーである。
いつも店側の立場になっていつも考えてしまう私としては、ありがたいやら申し訳ないやら、複雑な気持ちであった。
この国においては、まだまだナイーブな部類に入るのではなかろうか・・・・そんなこともないか



最後の最後で

2009-05-03 23:09:50 | Weblog
今日は以前から協力を約束していた日系コミュニティーイベントのボランティアで1日外に出ていた。お天気のいい休日に外で1日過ごすのは最高に気持ちがいい。去年は娘とこのイベントに参加したけれど、今年は夫と娘はカリフォルニアアドベンチャーへ行ったので、私一人で参加した。といっても現場に行けば知り合いがたくさんいるので、一人というのは正確な表現ではないが。

怪我人もほどほどに多く、大学生の情報やコミュニティーの情報がたくさん得られてとても有意義な1日だった。
気持ちよく帰宅した数時間後,夫も娘も日焼けして帰宅した。
おうどんが食べたいという娘に、鍋焼きうどんを作って、夫は残り物の中華などを食べていた。
ぞな子は疲れてぼーっとしながらご飯を食べていた。眠いのか目がとろーんとしている。
私は締め切りを伸ばしてもらった翻訳の仕事を仕上げなければならないので、二階ヘ上がり、最終確認をしていた。しかし、画面の前で睡魔が襲いかかって来た。
眠い・・・・
あ、ぞな子の世話もせねばならぬ。
娘を風呂に入れて、寝かせた。

ついに強烈な睡魔が襲って来て、たまらん・・・・という状態になったので、寝る事にしたが、ぞな子が「うーん、うーん」とうなされている。悪夢でも見ているのか、もしかして豚ウイルス? 脱水症?
そして、ついに起き上がりしゃがみこんだ。

「しんどいの?」
こっくりうなずくぞな子。

「気持ち悪いの?」
こっくりうなずくぞな子。

泣きそうな顔でずっとずっとぐずっている。
熱がないか確かめた。ちょっと熱いかな・・・・

「おしっこしたの?」
首をふるぞな子。

なぜ赤ん坊のようにぐずるのか。

だんだん、もわーっという臭い匂いが漂って来た。
何の匂いだ

「げー吐いたの?」
首をふるぞな子。

しゃがんだままこっくりこっくり寝始めた。
一方で、また泣き出す。
一体お前はどうなっとるんだ?

脱水症状だったら困るので、寝ぼけている娘に水を飲ませた。

抱っこして寝かせようとしたら、触られるのをとても嫌がった。
と,同時に、臭いにおいが相当きつくなって来た。
これはおねしょしたのかもしれないなあ。それにしちゃ臭いけど。

お尻を確認しようとしたら、べちゃべちゃの下痢便がズボンから溢れていた。
ぎゃ~~!!!!!!!

これは想定外の展開になった。

速攻でトイレに行かせて、そこから汚物清掃が始まった。
眠くて眠くてしょうがない私とぞな子であったが、うんこと一緒には寝られない。
ベッド、絨毯、トイレ、いたるところにぽとぽと落ちていた。
く、くさい・・・・

半分寝ぼけているぞな子をきれいにして、シャワーを浴びさせ、着替えさせて寝かせた。
部屋もバスルームもまだ臭い。
床を拭き、うんこがついたものを下洗いして洗濯機にかけ、絨毯を拭き、マットレスはもうバスタブにぶち込んだ。

完全に寝ぼけていたぞな子は、しゃがんでいるとき、トイレに座っているんだと思っていたんだそうだ。
そして、着替えるやいなや、倒れ込むように平気な所で寝てしまった。
ねむいし、くさいよ~