ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

不審者

2011-10-27 11:03:31 | Weblog
今日東京駅を歩いていたら、とんとんと「すいません」と肩をたたかれ、振り返ったら中年女性が私を見ていた。宗教の人かな~と思ったら、ばっと映画みたいに警察のマークを見せられ、有無を言わさず「職務質問します」と言われた。
「旅行中ですか? どのくらいいるんですか?」
と畳み込むように尋ねて来た。
はっっっっっっ?

旅行者に見えたの?わたし?(そうだけど)。
こんなこてこてな日本人の私を捕まえて失礼な。
でも内心かなり動揺。

「アメリカから来て、大阪マラソンを走ります。1週間の滞在です」

と答え、逆に、

「私おかしかったですか?どこがおかしいですか?」

と、聞き返した。

(お願いだから教えて・・・どっかへんだったの・・・・・?)

警官は私の質問は無視して、「職務質問受けるの初めてですか?」

と、尋ねたので、

「初めてですよ~」

と、半分爆笑しながら答えた。
そもそもそんなにしょっちゅう職務質問って受けるか~? 
かなりショック・・・・。
よっぽど行動がおかしかったのか?
確かにきょろきょろはしてたし、どっちかというと夏服だし。

ほんでもって、さっき「宇都宮に着きました~」と東京にいる義母に連絡したら、
「忘れ物があるわよ~」
と、笑いながら言った。
コンピューターのコードでも忘れたかなあ、と首をひねっていると、
「パンツとブラを忘れてますよ
と、言われてしまった。

昨日風呂に入った時、脱いだ下着を忘れていたのだ。全部洋服はとってしまったとばかり思っていた。
恥ずかし~!!!!
どこまで怪しい女やのっっっ、私ったら・・・・・・
義母は「袋に入れて持って帰ってあげる」と言ってくれた。
すみません、お義母さん。できそこないの嫁で・・・・。

充実した1日

2011-10-26 14:24:08 | Weblog
走ったら元気になって良いスタートが切れそうな気がするから不思議だ。
その日は知人とランチをする予定だ。
11時半に都内某所だったので、それまでに用事を済ませておこうと、iPod touchのチャージャーを買いに銀座のアップル社に行った。
行ってびっくり。なんと行列が出来ていた。なんで?!

最後尾の人に尋ねたらiPhone4Sを購入するための列らしい。
私はチャージャーだけでよかったので、係員に聞いたら「(店に)どうぞ」と誘導してくれた。
あ~よかった。並ばなくてもいいんだね。聞いてよかったよ。
早速店内に入ると、なんだかその空間にいることがクールな雰囲気。
エレベーターもかなり洗練されている。
乗ったは良いけど、2階に行くにもどこを押して良いかわからない。数字の上を押していたら、同乗してるおじさんが、
「押さなくても勝手に上がりますよ」
と教えてくれた。



次にチャージャーを探したら、結局手持ちのコードがチャージャーであることがわかった。
なーんだ。でも買わなくて済むなら無駄な出費がなくてよかった。
円高だからなるべく出費は抑えたいのだ。
優しいスタッフに御礼を言って、2階から降りようとした。エレベーターをミスしたので、階段から降りようとしたけど、どうやってドアを開けていいのかわからない。うろうろしていたら、スタッフの方が、

「降りたいような雰囲気ですよね」
と、笑いながら話しかけてくれた。

「そうなんです」

と、結局階段へのドアを開けてくれた。

1階に降りるとたくさんのお客さんがいた。
なんだかここにいる事がたまらなくカッコいいって雰囲気なのだ。
でも今日は平日午前10時。皆仕事は行かなくて大丈夫なのか? 

そのまま東京駅に向かい、キャラクターストリートに行った。
ここでは娘に頼まれたリラックマ商品をお土産に買って行かねばならないのだ。リラックマは日本人小学生に大人気だ。小学生のルイヴィトン。

とりあえずミッション完了。
一人だと勝手に動けるので、用件をスムーズにこなせる。

そこから待ち合わせ場所に行くが、官庁が集まる周辺に外人が増えた。携帯やネット環境が充実しているおかげでいろんな人に連絡もとりやすくなった。

ランチの次は、お茶の水駅に移動して、某医大でミーティングだ。
母校側には何度も足を運んだが、聖橋の逆側に行くのは数えるしか行った事がない。こんな形でこっち側に行くとは予想だにしなかった。
今回いろんなご縁があって色んな人達に出会えたんだが、その巡り合わせに感謝感謝である。
結局その医大には長ーくいることになって、神田の某ストアで見学を済ませた後、女医さんたちとリサーチに協力してくれる業者さんと焼き鳥居酒屋に行く事になった。
こてこての日本の居酒屋。最高っ

今は女医さんも増えて(それもみんな美人)随分昔とは分布図が変わった。どんどん変わって行けば良いのだ。もちろん専門分野によるけれど、この分野は女性が多い。それはアメリカも同じ。

マニアな話題満載であっという間に10時になってしまった。
皆さん明日も仕事があるため、店を出たが、日本は遅くなってもこうやって歩いて帰れるからいい。アメリカで平日でこんな時間に外にいる事は皆無だし、仕事があって家族がいると不可能である。移動は車で時間の短縮には繋がるが、太陽の明るさで行動基準が決まるために、日照時間の短い冬場は店も早く閉まるし、私たちも家にいることが多くなる。その点、いつでも同じ時間に営業され不夜城のような東京は時間の使い方に寄ってかなり充実した生活を送る事も可能だ。
東京は面白い所だ。

帰りの電車で、
「ところでいつ日本に帰って来たんですか?」
と聞かれた。
「・・・・・・昨日です」
随分前に帰って来たような気分だったが昨日の夜着いたばっかりだったんだ。
かなり充実してます、はい

早起きは三文の得

2011-10-26 14:10:24 | Weblog
時差ぼけがあるので午前3時ぐらいから目が覚めた。
日本の夜明けは早いし明るい。ロスは6時台はまだ真っ暗で、7時前になってようやく白々と夜が明ける感じだ。
朝、久しぶりに走った。
その場所に行くのは初めてなので適当に走ったら、あとでちゃんとこんなコースになっていることを知った。
http://www.jognote.com/jogmaps/2449
やたら外人さんが多く走っていた。場所柄そうなのかなあ。
増上寺の前を通るたびにご利益がありそうな気がする。
手足の長い外人さんに何人も抜かれた。

70分ぐらい走って帰宅する途中、桜田通りで小さな花屋さんを見つけた。
その日は義母が退院する日だった(簡単な手術だったのでご心配なく)。花でも置いとこう、と思って花屋をと思ったが、いざ探そうとすると探せないのが現実だ。渡りに船と、たまたま何かあったときにとポケットに1000円札を入れていたのもこれ幸い。

早朝にお店にお花を仕入れていたオーナーに、
「すみません、開いてますか?」
と汗だくで聞くと、
「いいですよ」と快く店を開けてくれた。
小さいブーケでも1000円以上する。さすが都心。田舎なら150円ぐらいにしか見えない。
家賃もあるだろうけれどこれぐらい高くしないと採算が取れないんだろうなあ。
でも花屋を探す手間がここで省けるならここで買ってしまおう。

「手持ちが1000円なんですが、800円ぐらいのってありますか?」

と、正直に聞くと、

「じゃあ、これなんかどうでしょう。860円にしときますよ。」

と、ちょっと可愛い目の小さな花束を出してくれた。チャイニーズのtake outに使うような容器にちょこっと花が入っている。1050円って書いてるけどいいんですか?

まけてくれたのでご好意に甘えてそれを買った。
言ってみるもんだな~

御礼を言って花を買って帰った。
すごく気持ちのいい朝のスタートになった。

機内の映画

2011-10-26 13:30:18 | Weblog
父が亡くなる前、1ヶ月に1度帰国していた時、機内の映画が、
「瀬戸内少年野球団」
「ビルマの竪琴」
みたいな戦争と死がテーマの映画が何故かあって、自分の心情と相まって食い入るように見た。

今回の映画は(タッチパネルだからいろいろ選択はあるにしても)、

a few good man(1992)
127hours (2010)
soul surfer (2011)

なんて感じであった。
やたら腕を失う話に集中してしまった。
A few good manにはER(1994)に出ていた大好きなノア・ワイリーが出ていた事を発見!こんな所にこんな役で出てたんだ~。初めて映画を見たときはまだERも始まっていなかったし、ノア・ワイリーの存在を知らなかったから、19年後にこうやって知るというも何だな。20年近くたったんだ・・・・。

127 hoursはえぐい映画だった。手を挟まれて結局自分で腕を切って脱出するんだけれど、実話とはいえ、えぐすぎる・・・・。これまた丁寧に映像化してくれるし、ハイキング行くのがこわくなるような映画である。無茶はいけません・・・。ご本人まだ登山を続けているそうだ。家族はどう思ってるんだろう。特に嫁は。
途中、「映画撮らずに(撮ってる人が)助けてあげてよ」と何度も思ったけれど、ドキュメンタリーじゃなくて映画だったことをすっかり忘れていた。それぐらい迫真の演技であった。

http://www.cinematoday.jp/movie/T0009767

http://www.bing.com/videos/search?q=127+days+movie&docid=1237572386828&mid=26FD9D94A646F1DFB1D826FD9D94A646F1DFB1D8&FORM=VIRE7

soul surferはサーフィンをしているハワイの女の子がサメに腕をちぎられるという話だ。
どんだけ腕ちぎられんねんっっ・・・・
観客は簡単に見てしまうけど、本人たちが普通に話が出来て暮らせるようになるまで、とてつもない時間がかかっただろうに。

ちなみに義手義足の作成はアメリカはダントツで多い。
戦争で手足を失う人が多いからだ。日本は義手の需要はそう多くない。さほど失わないのもあるし、なくてももう片方の手で何とかなるということもあるからだ。
見かけの義手は日本は技術はあるが、動く義手に関しては技術はアメリカの方が上なんだそうだ。やはり件数が圧倒的に多いからだ。
片足、両足義足という人も多くて(主に兵士だが)、彼らは過酷なリハビリを克服して野球チームを結成して、それを全大統領のブッシュがサポートしているというニュースを見た。
回りも暖かく見守っている、というニュースであった。
もちろんニュースだから美化していることもあるだろうけれど、このタフさはアメリカ人独特なものかもしれないとも思った。

パンプキンパッチ

2011-10-18 23:30:30 | Weblog
午前中は30km走だ!と意気込んで朝寝坊をしつつも、一人ビーチへ走りに行った。
とても遅いペースで走ったが、そのまま遅いまま15km地点のUCLAのボート部室に到着。
途中、師匠と出会った。
「おーい!」
と拍手してくれた。彼も30km走らしい。ちゃんと走っていた事に拍手してくれたようだ。相手を讃える余裕がある所、さすが師匠である。こっちはもういっぱいいっぱいである。
ボート部室を折り返し、またよちよち走り続けた。しかし、25kmぐらいからへろへろになり、すっかり気持ちが萎えてしまった。結局その辺りからずっと歩いてゴール地点まで戻った。歩いたのは1時間。本当に疲れた。
ハーフのレースの時に痛めた爪が痛む。
一つ痛むと別の箇所も痛む。左の股関節や腰が痛い。まあ、年っつーのもあるか。
でもこのまま続けると本格的な怪我になってしまう。

もうこれ以上走れない、と思いながら自宅に帰った。
よたよたしてガレージから台所に入ったので、ブランチを食べていたぞな夫と娘が、
「もう休んだ方がいいんじゃないの?」
と言った。

うん、私もそう思う・・・・・。マラソンまでロングはもう出来ない。体を治そう。

午後はぞな子と一緒に過ごす予定だ。
思い立ってアーバインにある田中ファームに行くことにした。パンプキンパッチをしているからだ。
http://www.tanakafarms.com/
名前は良く聞いていたけれど、実際農園に行ったことはなかったので、良い機会だと思って思い切って行くことにした。
しかし、走った後疲れてしまって、ランチを食べて出発したのは2時過ぎであった。

3時頃到着。
広大な敷地にオレンジ色のパンプキンが転がっていた。必然、テンションも上がる。
入場無料、パーキングも無料。なんて素晴らしいの・・・・
お金を払うのは、ワゴンライドとか、野菜やパンプキンなどだ。
入り口は偶然にもデイビッド・レッドベター・ゴルフアカデミーと同じ入り口であった。こんなところにこんな有名人のゴルフアカデミーがあったんだ~。

それはともかく車を停めて、農園へ入った。
トウモロコシの迷路やベジタブルパッチ、パンプキンパッチ、ワゴンライドなど、楽しい事がたくさん!

最初にパンプキンを取ってしまうと重くて何も出来ないので、最初はベジタブルパッチをした。
ベジタブルパッチというのは野菜を畑から取るということだ。芋掘りみたいなもんである。
ビニール袋をもらって畑から、人参、いんげん、ネギ、かぶなどをぞな子が取ってくれた。
かぶを見せて、
「これが『うんとこしょ、どっこいしょ』のかぶだよ」と教えた。
ぞな子は野菜を探して取るのに忙しそうで、あんまり受けてなかった。ま、しょうがないか。
畑から野菜を取るなんて、ぞな子にとっては初めてのことだ。
目をきらきらさせながら一生懸命取っていた。

「ぞな子~、今日はこれでサラダを作ろうよ!」
ちょうどオーガニックの野菜も屋台で売っていたので、レタスも買えばもうばっちり。
値段は少々高めだけれど、日本のスーパーで買うことを思えば安いかもしれない。
ぞな子も自分でサラダを作る気満々だ。
こりゃ~いいぞ~!

ある程度ビニールがいっぱいになったので、わらの椅子に座って一休み。
お誕生日会で来ている子もいるし、学校や教会、子供会みたいなので来ている人も多い。もちろん私たちのように個人で来ている人達も多い。
アメリカ人にここまで受け入れられてすごいなあ。
さぞ初代の田中さんはご苦労なさったんだろうなあ。
HPで見たら、今は3世のご家族が運営しているそうだ。跡継ぎさんがいただけでもこの農園は幸せだったと思う。農業の跡継ぎはいないことも多いからだ。世代交代するごとに経営法も代わり、田中ファームは現代に合った方法を取って運営されている。

ちょっと休んで、動物にさわったり、ワゴンライドに乗ったりした。
ワゴンライドというのはトラクターに木製のワゴンを引っ付けた乗り物で、それに乗って農場を1周するだけのことだが、一時的にファーマーになったような気分になれる。

目一杯野菜を買って、帰路に着いた。
帰宅してさっそく野菜を洗った。
ぞな子も張り切ってネギや人参を切ってくれた。こんな事初めてだ。
自分の意志で行動をするようになったんだ~。
青々としたサラダが出来上がり、家族でむしゃむしゃ食べた。
なんて幸せなんだろう・・・

「これを(日本語学校の)日記に書こうよ。」
と提案すると、ぞな子もホイホイ書き始めた。やっぱりインパクトのあるイベントがあると小学生でも筆が進むもんだ。
ストロベリーファームに行って野菜を取りました。
と、農場での出来事を書いていた。
そして、文末に、
「楽しかったので先生も行ってみたら?」
と、書かれていた。

ため口かいっっっ!






へんな天気

2011-10-14 07:20:23 | Weblog
先週は雨。
雨漏りと戦った。
昨日一昨日は猛暑で40度近くあった。
雨の後猛暑になると、シロアリが発生しやすくなる。
もうどうなってんの? この天気。
カレンダーがないと今が何月かわからなくなってしまう。

ハーフマラソン

2011-10-11 00:05:49 | Weblog
日曜日はハーフマラソンのレースを走った。
他の人に比べたら練習時間は少ない。自分の出来る範囲でやれることをやるしかないと決めたので、出ることにした。
朝4時に起きて、5時過ぎに自宅を出た。
家族はまだ夢の中。起こさないようにそーっと出かけた。

自宅を出てスムーズに進んでいたが、フリーウエイを降りようとしたら、ものすごい渋滞・・・聞いてはいたけれど、ここまですごいとは思わなかった。全部下の道で来れば良かったが時既に遅し。
途中で降りないと遅れてしまう。高速を適当なところで降りて、下の道でパーキングを探した。しかし、渋滞で前に進まない。パーキングのサインがあったので、スタート地点から離れていたがもうそこに車を駐車することにした。
夜明け前の真っ暗闇なのに、レースというだけで集まるアメリカ人。比較的健康でポジティブな人達の集まりだろうけれど、こんなにたくさんのポジティブ人が集まるというのはいいことだ。
しかし大きな大会になればなるほど、駐車が大変なのは仕方がないか。

その日のレースは、42kmの自転車レース、5km、ハーフ、フルマラソンがあった。
自転車レースは6時スタート、フルとハーフは7時スタート。
やっとこさスタート周辺に着いたのが6時過ぎだった。
トイレを済ませたら15分前だ。仮設トイレも大渋滞。とりあえず用を足せて良かった。
スタート周辺に行くと日本語が聞こえたので見ると知人であった。4人で参加なようだ。知り合いの顔があって安心した。一人でスタート地点に行き着くというのは不安が伴う。ここに着いたということは半分ゴールに近づいたのも同じだ(と思ってる)。
知人たちはユニフォームまで作ってる熱の入れよう。すごい!
ちなみにnikeidというサイトに行けば、思い思いのユニフォームを作る事ができるそうだ。

国歌斉唱、ご挨拶がすむとフアーンというホーンがなった。スタート。
私たちのグループが動き始めるといよいよ始まったな、という感じだ。
お互いが「頑張りましょう」と声をかけた。
無事完走出来ますように。
私が知ってる参加者が全員完走できますように。
欲を言えば、皆が自己ベストを出せますように。
でも怪我はしませんように。

最初は気持ちよく走って調子もいいが、いつものことであるが距離が伸びるとだんだん失速してくる。7マイルぐらいすぎるととてもしんどくなってきた。
いつも「病気や怪我の人が早く治るようにお祈りしながら走ろう」と思うけれど、今回もそう思ったのは一瞬で、しんどくて頭は真っ白だった。
目の前を「僕は癌のサバイバーです」というサインを掲げて走っている男性がいた。マラソン7回完走、と書いてあった。
彼の後を付いて行っていたが、いつの間にか彼は消えて行った・・・・
どうして病気をした後なのにそんなに走れるの?

だんだん暑くなって来た。
海辺を走るけれど、風景を楽しむ余裕もない。
どうやったら楽しく走れるのだろうか。まだまだ走力も足りない。足りない所だらけだ。
10マイルあたりでフルの人と別れた。彼らはまだ半分以上走らなければならない。考えられない・・・。
フルを走る知人が4時間15分のグループにいて、追い抜いて行った。
「ぞなさんっ」
と、声をかけられたが、頭がぼーっとしていて誰かすぐ認識出来なかった。
あ、と気が付いてちょっとスピードをあげて(それも必死)、追いつき、ウオーターボトルで肩をたたき、
「フル、頑張って下さいね」
と、声をかけた。
そして、彼も彼のグループも消えて行った。

とにかく歩かないようにそれだけ決めてゆっくりでもいいから前進するようにした。
とことこ、とことこ。

そして、最後の1マイルぐらいで、知人のAさんが追いついた。

「ぞなさん!、追いついた~」

彼女はゆっくりだけど一定のペースで走っている。私はこれがまだ出来ない。ちゃんと時計でペースを計測して走ってないからだ。感覚だけで走っているから進歩がないのかもしれない。課題は多い。
彼女に付いて行こうと姿を失わないように付いて行った。
そしてゴール。
2時間14分10秒。

半年前はアップダウンの多い別のコースで、2時間35分ぐらいかかってしまった。この時はたくさん歩いた。
だから今回はベスト記録。今回は少なくとも1度も歩かなかった。
遅いけど私にとっては上出来上出来。
ゴール後、Aさんとお互いを讃え合った。彼女はLA マラソンを6時間かけて完走し、ゴール後は身動きできなかった。しかし、練習を重ねてここまで進歩した。すごい。彼女の同行者は3人ともフルを走っているので、一旦車に戻って寝ます」ということであった。

「皆さんによろしくお伝えくださいね。」
といって私たちは別れた。

一人で来ていたので、お水やバナナの差し入れをもらって駐車場までゆっくり戻った。
よたよた歩いていると、すでにずっと前にフィニッシュしたランナーが車の中から、

「ぞなさんっ!」
と叫んだ。
ぎょっとして車内を見たら、友達だった。

「えらいよたよた歩いてる人がいるなーと思ったら、ぞなさんじゃん! お疲れさま~! お互い完走してよかったね~!」
「きゃ~、ショー子さんっっっ」
嬉しくて瞬間しゃきっとした。

彼女はさっそうと帰った。きっとゴールが速かったのだろうな~。でも嬉しいな~。
私が停めた駐車場はまだまだ先にある。ゆっくり歩いてやっと辿り着いた。
今回のレース後の体調は比較的ましなほうがかもしれないな。
初めて走った数年前のハーフ(しかも代走、練習無し)では、ふらふらで倒れそうだったもの。人間進歩するもんだ。

帰宅したら夫とぞな子がやっと起きた所だった。

「どうだった~?」
と、聞かれたので、
「ちゃんと完走したよ。」
と、伝えた。メダルはお約束でぞな子にかけてあげた。

今までだとこのままぶっ倒れて1日終わりだったのだが、この日は午後スーパーで買い物をしたり、いつも通りの日曜日として過ごす事が出来た。
ちょっとは体力がついたかな。

後で、仲良くしている52歳と57歳のご夫妻が共に自己新でゴールしたことを知った。奥さんは今回見事4時間切り。ご主人も3時間台の自己新だ。
すごい夫婦だ。
特に奥様のEさんは、サブ4を目指してインターバルまでこなしていた。
50代の夫婦が1kmのインターバルを7本もこなすのである。彼女たちはレース前にそれを少なくとも3回はやった。
インターバルトレーニングって高校、大学の陸上部がこなすものかと思っていた。が、真剣に取り組むアマチュアランナーだってこんなトレーニングを消化しているのだ。
この年でこの練習とこの記録。
Eさんはサブ4を目指して努力をしていたので、実現して本当に嬉しかったし、じーんとした。
人間やれば出来る。年は関係ない。
いろんな人からこうやって生き方を教えてもらっている未熟な私であった。








この雰囲気は

2011-10-07 23:09:31 | Weblog
Steve Jobsが亡くなって本当に残念だ。
この雰囲気、街の雰囲気、テレビの様子、人達の思い、なんだかジョンレノンが亡くなったときのようだ。
ビジネスマンであり、アーティストであり、開発者であり・・・
昔の映像なんか見ると、とんでもなく傲慢で自信家にしか見えない。決して協調性があるとも思えないし。
とんがってたからこそ、とんがった商品を続々と生み続けて来たんのかな。
大衆に媚びず、己の道を進むなんてどれだけの人ができるだろうか。
何度思っても惜しい人を亡くした。

スマートフォンを持っていないが、iPhone4s買わな。

雨漏り

2011-10-05 23:56:12 | Weblog
昨夜から珍しく雨が降った。
日本の基準でいうと普通のどうってことない雨だ。
朝、出勤して鍵を開けてオフィスに入ってびっくりした。
天井から雨がぽたぽた落ちて、フローリングの床が水浸しになっていたのだ。
待合室とアドミニのスペースがやられた。

速攻で雑巾で拭き、オフィスの中にある桶やごみばこを即席バケツにして雨漏りを凌いだ。
オバQの小池さんが雨漏りする家の中でラーメンをすすっているイメージそのものだ。
トータル7-8個の容器を使って何とか凌いだが、水はどんどんたまって行く。
なんちゅう安普請。

雑巾で床を拭きながら大家さんに電話した。
「雨漏りがひどいんです。雨がやんだらすぐ屋根の修理お願いします。」

「去年修復したと思うけど。」

「でも実際今雨漏りしてるんです。」

相手はここにいないので、かなりのんびりしている。
私は怒鳴ったり、あからさまに怒らないので大した事がないと思っているのかもしれない。まあ、このぐらいで死ぬ訳ではないけど。

アメリカの一般建築レベルは一体どうなっているのか。
一流の戦闘機を作る能力はあるのに、雨漏りをしない家やオフィスを作る事さえ出来ない。なんでだ?!

雨が降るごとに雨漏りの心配しなければいけない先進国なんて聞いた事無い。
ここが先進国というのは虚飾に過ぎず、実は発展途上国ではなかろうか。
お金を浮かせるために、実際の仕事は日雇いメキシカンたちにやらせるからこういうことになるんだろうか。
日本の大工さんが見たら卒倒するぞ。

午後、夫が自宅にある大きな容器を4-5個持って来てくれた。オフィス近辺に来る用事があるんだったら持って来てくれと頼んでおいたのだ。
まだ雨が降っていたので、雨漏り全開である。

「これはひどい・・・・」

と、状況を把握してくれた。
彼はとてもoutspokenなので、頼みもしないのに大家さんに電話して文句を言ってくれた。そして「修理はこっちでするから、その分払ってくれ」と言い切ったらしい。すごい、私には言えないことだ。さすが文句を言わせたらこの人の右に出る人はいない、と私が勝手に定義するだけある。単なるクレーマーかもしれぬが。

ともかく、雨が一段落したら、屋根の修理屋さんを探さねば。
仕事以外のこういう雑用が多いんだよなあ・・・・

Steve Jobsが死んでしまった

2011-10-05 23:49:34 | Weblog
今日の午後、Steve Jobsが亡くなった。
今の世の中、ここまで一般人の生活を変えた人がいるだろうか。
88年、初めて留学したNYの田舎の大学。
ここのコンピューター室は、壮観と言える程、最初のマッキントッシュコンピューターが部屋中にずらーっと並んでいた。まだPCが一般に出回っていなかった時代だったように思う。
最初に出会ったコンピューターがマッキントッシュだったので、我が家は20年以上マックユーザーだ。
マッキントッシュコンピューターは80年代2000ドルぐらいしたけれど、奮発して買って帰った日本人留学生もいた。
毎年と思える程、モデルチェンジをして、今やiPhone, iPad、iが付けばとにかく流行るような風潮にさえなった。
自宅ガレージで始めた事業がどの会社よりも大きくなった。
名もない大学を中退した彼が、スタンフォード大学で卒業スピーチをした内容は、胸を打つ。

本当に本当に惜しい人が亡くなってしまった。

合掌&RIP.

Steve Jobs Documentary 2010 Part 1
http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=QgiEG-NsAB0
あとはyoutubeで見てね。