土日を使って弾丸スキーツアーに参加してきた。
土曜の夜中に出て、朝マンモスに到着。土曜日1日滑って一泊し、翌日曜に半日滑って午後出発、8時頃家に戻るという強行ツアーだ。ちなみにここからマンモスまで片道6時間かかる。
去年初めて欠員を埋める形で私一人でツアー参加したが、ツアーには知り合いも数人いたので決して一人ということではなかった。期待値が低かったこともあって、本当に楽しいツアーとなった。20年ぶりにスキーをして、これでもかという程、ぼろぼろになるほど滑ったのがあまりにも心地よく、今年は家族の了解も得て一人で参加することにした。
夫はスキーをしないし、娘は日本語学校もある。ごめんね。でも、毎日必死で働いているので行かせて下さい。
という訳で、土曜日の仕事を臨時休業して土曜日の夜中12時に近所のホテルをバスで出発した。
だいたい平成のこの時代、スキー自体古いし、弾丸ツアーする人もそう多くない。もっと余裕を持って行くのがアメリカ人であろうが、高度成長期に育っている私たちにはこれぐらいやることにさほど違和感はない。夫は「(遠いから)もっとゆっくり行きたい」というけれど、そんなのんびり時間をとれる身でもないし、そんな事言ってたら一生行けないから、無理矢理でも行くしかないのだ。そもそもスキーをしない夫のことを待っていたら実現不可能である。まあ、気持ちはわかるけど。こんなかっとんだ嫁を持って彼も大変だ。
さっそく現地に到着したら着替えてゲレンデに出た。
マンモスは近年高級リゾート化を目指しているので、リフト代が年々高騰している。今年の場合、1日券$92,二日券$171。半日券も回数券もなく、1回乗っても$92。
これ高すぎでしょ
でも滑るためには買うしかない。中にはシーズンチケットを持っている人もいるが、彼らはシーズン前に$500ぐらい払って、何度も通う人達。5-6回通えば元は取れるが、マンモスまで車で6時間ぐらいかかるのである。そう何度も来れない。第一私は土曜日働いているので、土日を使って遠出は出来ない身なのである。私は年1回来れたらいい方なので、チケットも当日購入し道具もレンタル。レンタルはマンモスの外のスキー屋で$78だった。あとで、地元のスポーツ店で借りた人は$35ぐらいだったと言っていた。ぐやじ~。
http://www.mammothmountain.com/
HPに出ている気温は摂氏ではなく華氏。
コンバートが必要な場合はこれで計算して下さい。
http://www.wbuf.noaa.gov/tempfc.htm
広大なゲレンデには人はいるけれど、さほど込み合っていなかった。普通の土日だったからだろうか。
そしてたびたび見たもの。それはスキーヤーやボーダーの頭に付けたGoProとContour GPS。
http://gopro.com/
http://contour.com/camera/contour_gps
滑っていてもわかるし、リフトで一緒になった人が何人も何人も上記の小型ビデオをヘルメットの上や耳の上辺りに装着していた。
GoProは以前から興味はあったがContour GPSは初めて見た。興味津々で「それどうやって使うの?」とか「見せてくで」と遠慮なく見せてもらった。こういう時にアメリカ人は気軽に見せてくれる。「へえー、便利だね~」と感心してしまった。
街で見ることはない道具だが、マンモスでは新製品がたくさん見れる。コンベンションに行く必要もない。
この手の新種商品を嬉しげに遣うのがアメリカ人、とくにスキーやサーファー、ロッククライマー、X系スポーツに多い。
ある人(いいおっさん)はえらいかわいいスキー板を履いていた。アニメ調と言えばいいだろうか。
見たことのないデザインだったので、
「かわいいね~」
と、リフトに乗っていた時に声をかけると、
「これは僕の友達がデザインしたんだよ。彼は日本に長い事住んでいたから日本の影響が強いんだ。Chris Ben Chetlerっていうだけど、ウェッブでググったらいいよ。すごいナイスガイで今晩ここに着くけど。」
と、教えてくれた。
「私はあと1時間でここを出ないと行けないから会えないなあ~。残念!」
と言った。
彼のサイトを検索してみた。
http://chrisbenchetler.com/cb/
おー、見た板もあるある~!。
こんなに若い子だったんだ。でもこの若さで長年日本に住む事は不可能ではないか? 単にアニメの影響を受けているのか、受けた人が別にいてデザインしたのであろうか・・・
こういう期待しなかった会話や情報を得るのも楽しい。
あとは、ひたすら滑った。師匠について太ももがちぎれるかと思うほど滑った。最後は足ががくがくになった。
もうげっぷが出るぐらい滑った。
走っている割には息切れするし、筋トレなんかしてないから、太い足は単なる飾りでしかなかった。あると思った体力もなかった。大いなる勘違いよ
・・・。
日曜日の2時にマンモスを出る予定だったが、5分あったので、ショップに猛ダッシュしてぞな子とぞな夫にお土産のTシャツを買った。そして又6時間かけて家路に向かったのであった。
こういう強行ツアーは娘と来るにはお互い疲労がきつすぎるが、近辺のスキー場ならトライしてもいいかもしれない。ぞな子に雪も見せたいし。
帰宅後は、疲れているはずなのに俄然元気が出てきて、留守中にたまった食器の片付けをテキパキこなしたのであった。大自然がエネルギーをくれたような気がした。
ぞな子にはちょっと寂しい思いをさせてしまった。今度はお母さんと行こうね。