ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

五嶋節講演会

2007-02-25 20:29:11 | Weblog
先週の日曜日、パサデナで開催された五嶋節の講演会に出向いた。
「ごとうぶし」ちゃうよ、「ごとう・せつ」よ。
彼女は、世界的バイオリニスト、五嶋みどり・龍の実母である。
下の息子さんがハーバードに入って子育てが一段落したとのことで、今は講演会で各地を回っておられるそうだ。
恐るべきは、ハーバードには音楽で入ったのではなく、いや、音楽は多少加味されているのだろうが、専攻が物理だという。
しかし、こういう天才型の学生はアメリカにはうようよいるのだ。
義妹はコロンビア大で音楽専攻ではないピアノをプロ並みに弾く学生を教えていたことがある。そして彼女は「私が教える必要がない人ばっかりなんだよね~」とぼやいていた。おそらく龍くんもそういう学生なんだろね。

それはともかく。
その昔、奥田昭則著の「母と神童」を読んだとき、結構打撃を受けた。
音楽をするしないは別にして、おすすめの本である。
こりゃ~すごい母ちゃんだ

「女の一代記」のドラマの主人公に十分なりうる女性である。

「みどり神話」はいろいろ聞いていたが、彼女を育てた母親はもっとすごかった。
そして彼女がいなければ、バイオリニストとしての「みどり」も「龍」もいなかったのだ。

こんなすごい女性の講演会がたった$10で聞けると知ったのは、講演会の前日。
だめもとで講演会場に出向いたら、幸い電話とメールでメッセージを残しておいたのが功を奏してお話を聞ける運びとなった。

少しでも子育ての参考になれば、と切実な思いもある。
でも参加者は子育てが終わったおばちゃんたちが多かった。
もったいないなあ~
ともかく、司会者がぺらぺらしゃべるのをうっとうしく思いながらも、節さんの講演は始まった。

彼女曰く、客層がばらばらなので、質疑応答形式で始めたいとのこと。
といっても短い応答ではなく、その質問に対して自分が思っていることを長く述べて下さった。
声も態度もしゃきしゃきしているし、修羅場をくぐって来ただけあって、とても言葉に説得力がある。
ゴッドマザーとでも言おうか。
人間として一本野太い筋が通っているのである。
物事に動じない芯。
とても好感が持てた。
そして、私の母が同じことを言っていたことに、ちょっと感動した。

「お母さんの言うことは100%正しいから信じなさい!!!!」

これを幼少の頃何度言われたことか。

そして、それを五嶋節がmidoriに言っていたのである。

信じられない・・・・

人間に100%なんてことはないんだが、子供はある年齢まで多少間違っていようが大筋が正しければ親を信用して依存するしかない。
母親がこう言ったことで、私の中で母親というのは不動の位置を占めていた。
だから「友達親子」なんていうのはありえなかった。
それを五嶋節も行っていた。
ちょっとうるうるした。

そして、midoriがnervous break downになったことなどを聞いていると鼻の奥がつーんとなった。
親鳥がひな鳥を守るように節さんも子供たちを必死に守ったんだなあ・・・

子育てに関しては節さんの足下にも及ばないが、一生懸命子育てをする信念のようなものを感じたし、実行しようと決めた。

節さんは普通のお母さん・奥さんではないし、世に出すべき人だ。
そのうちテレビにも出演するのではないだろうか。

ネットを見ていたらサイトがあった。

五嶋節音楽道場へようこそ
gotosetsu.jp

いろいろ今後の活躍が楽しみだ。
日本でも講演予定があるようだから、お近くに来られた際は是非参加して欲しい。
絶対何かを得られると思うから。
このサイトには midori & ryuの公式HPもあるから是非見て欲しい。
英語のサイトの方が盛りだくさんに書かれてあるから頑張って読んでね。

甘えんなっっっ!

2007-02-24 21:33:59 | Weblog
仕事が終わって、というか無理矢理一段落つけて路上駐車した車に向かっていたら携帯が鳴った。

夫「いまどこ~? なにやってんの?」

ぞな「今、道歩いてんの。(重いコンピューターのバッグと他の荷物を運んでいたので息切れ
しながら荷物を置き置き歩いていた)。遠くに停めたからそこまで歩いている途中。(しんどいんやから一々電話すんな)」

夫「今晩(夕飯)どうする?」

ぞな「(ぶちっと切れて)そんなもん知るか!」

夫「そんなもん知るかとは何だよ。どうするって聞いてるだけなのに。」

ぶちぶち言う夫に嫌気がさしながら、

「こっちはいっぱいいっぱい仕事して疲れてyouが置いて帰ったコンピューターを今運んでる最中なんだから。」

だいたい、夫は今日1日家にいて、なんで仕事した私が女だけという理由で帰宅後ごはんの心配までせないかん。それも今日は土曜日だ。男でもなんか作れるやろ。

内心そう思いながら、でも言うのも面倒くさくて電話を切って帰った。

私が男だったら、帰宅後準備万端の夕食を食べれるであろう。
仕事だって思う存分できて、それこそ男の甲斐性として株も上がるもんであろう。
しかし、女は違う。
仕事もしなきゃいけないし、家事もしなきゃならない。
同じことを彼らがされたらおそらく激怒するであろう。
そして社会がそれを許さないであろう。

でもなんで?

帰宅したら、車から降りてそのまま台所に行って、そのままお米を研ぎ、おでんを鍋につっこんだ。

なんで日本人の男は料理すら出来ないのだろう。
共稼ぎで、帰宅が遅い私の方が、なぜいつもご飯を作る責任があるんだろう。
収入の大部分を夫に渡して生活費の足しにしているのに、なんでそこまで女がせねばならんのだろう。

甘え過ぎっっっ!!!

料理洗濯くらい出来るようにしろっっっっ!!!!!!!!

お母さんが好きなラジオ

2007-02-18 23:24:32 | Weblog
スーパーに子供と行っているとき、車中でラジオのチューニングをしていた。
子供がノリそうな曲が流れているラジオ局はないかな~とちょこちょこ変えていたんだが、日曜日の午前中ということもあったのか、大した曲も流れてない。

「英語の曲ばっかりだね~」

という娘に、

「ここはアメリカなんだから英語の曲しかないんだよ」


というと、

「違う違う。ママが好きなあれ。たくさん人がいて笑ってて、うーんと・・・・」

と、一生懸命言葉を探しながら説明しようとしてくれた。

(笑ってるやつ~?!?!?)
ちょっと考えていたら、あっと閃き、テープに切り替えてスイッチを押したら、きみまろライブが流れて来た。

「あ~、これこれ!!!!」

そう、娘が言っていたのは、綾小路きみまろの独演会テープのことであったのだ。

スーパーに着くまで大音響できみまろライプを流し、何度も聞いたテープなのに、同じ所で大笑いした。

そして娘が言った。

「ママっ! うるさいっ! 笑い過ぎっっっっ!!」

井川の言葉

2007-02-17 23:47:19 | Weblog
阪神からNYヤンキースに移籍した井川がインタビューで、

「阪神に来る外人選手の気持ちがわかった」

という発言をした。

彼がこういう思いをしただけでもメージャーに来たかいがあったもんじゃろう。

自分が一気にマイノリティーになるのって、アメリカにでも来ないと経験できないもの。

あからさまじゃなかったとしても、自分は避けられているなあ、と感じたり、対応が他の人と違っていたりするのは、よくあることだし、日本人の一般人と有名人の区別、日本人と他のアジア人の区別がつかないアメリカでは、それこそアジア人全部十把一絡。

だから過ごしやすくて過ごしにくい。

慣れるまで大変だと思うが、これを逆手に取って楽しんで欲しい。


ふと思ったこと

2007-02-12 21:09:34 | Weblog
去年の今頃は一生懸命体外受精の注射をしていたなあ、とふと思った。
ああいう治療は、抗がん剤を受ける治療とはまた別の、精神的肉体的苦痛が伴うものだ。
でも生死がかかってる分、圧倒的に抗がん剤治療の方がきついと思う。
もう、体外受精などすることはないと思うが、大金払ってトライしたこと、身体で得た知識はすべて患者さんに還元しようとあれから決めた。
詳しい料金は変わるけど、すぐにプロセスが変わることはない。
実体験をした者として、説明できる経験が出来ただけでもありがたいと思ってる。
1年経った今、東洋医学の鍼治療と西洋医学の体外受精を併用すれば成功率があがるため、私は鍼治療で貢献している。
手前味噌ですが、これが結構いい成績なのです・・・・

決して無駄にしたくない経験である。

調子を崩したとき

2007-02-07 03:37:29 | Weblog
日本だと体調を崩しても出社・登校する美徳がある。
「私はこんな状態でも無理して頑張っているんですっっ!!!」みたいな。
しかし、LAでは他の人に迷惑をかけるという理由で休むことを勧められる。
LAでは病気で頑張って仕事に来ても、他人にうつるからはた迷惑という訳だ。
あっさりなんで来たん? 他の人たちのために休むべきだろう
という反応が返され、咳でもしようものならあからさまにしかめっ面をされる。
それに苦しい表情をしている姿を見るのは忍びない。
家で寝とけや、と思うのが普通であろう。

私のように超零細企業を運営している者はそこのところ非常に困る。
自分が休めば仕事は進まないし、代わりの者がいない分、運営が完全にストップしてしまうからだ。
ああ、こういうとき会社員だったらいいなあ・・・・

夜中、咳と悪寒で眠れなくなってしまったので、午前3時には完全に起床してしまった。
それでこんなもんを書いている。
ああ、しんどい・・・

まあ、自分だけの時間が持てるからいいんだが、昨夜寝る前雑誌で、車谷長吉が、

「朝4時におきて奥さんが7時頃におきるので、それまでの3時間が自分だけの一人の時間。」

と、書いてあった。

自分も朝型だけど、子供は5歳のくせに宵っ張りなので、なかなか寝付いてくれない。私の方がダウンすることが多い。
超朝型の生活をして充実させたいんだけどなあ・・・・

一人だけ、あるいは夫婦だけの生活の方が格段に融通が効くのは当たり前とわかっていてもなあ。
子だくさんの親はどうしてんのかな。

風邪

2007-02-06 21:28:43 | Weblog
また風邪を引いてしまった。
これは2巡目。
去年ひいた風邪が治り切らないうちに、げほげほ言う夫からうつされた。

情けない・・・・

とにかく喉が痛くてたまらない。

仕事もたまっているし、なかなかうまくいかないなあ

今年に入って自分の時間を少しでも持つ、子供との時間を作る、などと目標をたてていたのに、年末にスタッフの一人が辞めてしまったので、その仕事が山ほどある。

会社を始めるとさまざまな困難にあたるというが、本当にその連続である。
安泰に満足をしない私であるが、こういうのを乗り越えている会社経営者はただただ尊敬に値するのであった。

まだまだ私はひよっこだ

お父さんはエルモ

2007-02-02 23:17:09 | Weblog
夫は声色を変えてぬいぐるみを使って遊ぶのがうまい。
従って相手をしてくれるのは幼児くらい。
特にエルモの声がうまい。

去年のハローウイーンのとき、うちに2家族が来て、近所を回った。
終了後、子供たちに受けようと、夫はエルモの声で一生懸命話していた。
3歳のS君は夫に見向きもせず、ほとんど無視した状態で遊んでいた。
同じ3歳の女の子のJちゃんは目を輝かしてびっくりしていた。

S君の無反応さにがっくり来た夫は、

「もっと練習しなきゃ」

と反省していた。

約4ヶ月後の昨日、S君のお母さんがオフィスにいらっしゃった。

「ハローウイーンから、テレビでエルモを見るといつも『ぞな子ちゃんのお父さんだ! ぞな子ちゃんのお父さんはエルモなんだよ。おうちに帰ったらぞな子ちゃんのお父さんになって、お仕事はエルモなんだよ』って言うんですよ」

とおっしゃった。

これ以上の賛美があるだろうか!?

帰宅して早速夫に伝えた。
もう感動していた

とても嬉しそうだった。

するとどこから出して来たのか声優が出ているビデオを持って来た。
気になるキャラクターの声をしている人のインタビューだった。これは経済番組だったので、どれだけ儲かっているかみたいな話も絡めてだが。

エルモの声をしているのはKevin Clashという黒人男性だ。
あまりのギャップにびっくりしてしまった。
デイケアに小さい頃から預けられていて、そこで人形劇をしたりしたのが彼のルーツらしい。

他にも「24」のナレーションをしている男性や「Dora」の声優さんなどが登場していた。
そして彼はあ1ミリオン(1億円)以上を稼ぐ。

こういうお仕事もあるのね。

夫、頑張れ

時間のやりくり

2007-02-01 23:40:06 | Weblog
働いていて小さな子供がいる女性は誰もがそうだと思うけれど、時間のやりくりが本当に大変だ。自分の時間がないのは当たり前。
ピックアップもままならないのに、子供の習い事なんてナニーでも雇っていない限り無理なのも当たり前。
それでも、どうやって育てるか、どうやって質のいい子育てをするか、自分の仕事をするか、生活するか、などをない知恵を絞って絞って考える。

じっくり考える時間もないのが現実だけど。

わかっていることは、無駄を省くことしかない。

本当は余裕があって、ゆったりした時間が人間を育むんだろうけど、

どこにそんな時間があるんじゃ~!!!!!

一昨日も帰ったのが遅かったので、子供のごはんはもうとりあえず口に入れさせるのが精一杯であった。
どうしても子供が夜寝るのが遅くなってしまうので、せめて寝るのだけは早くしないと、と思っていたけれど、昨日は私が帰宅が9時半過ぎたので、それから夕食してると、もう10時半。子供も律儀につきあってくれる。ということは就寝は11時過ぎ。
成長ホルモンは9時ごろ出るとか何とかと聞いたが、これじゃあちびっ子になっちゃうよ。

とはいえ、今はいっぱいいっぱいの現状なのであった。