FMは先週末からマーラー特集。
日本でマーラー旋風(?)が吹き荒れたのは、おそらく私の中学生後半から、大学生位
までだと思う。
古楽一筋だった私も人並みには聴いた。
初日はフィンランド放送局オケの2番。
このオケは30年位前に5番をナマで聴いた。
とにかく金管が物凄く上手くて、シカゴオケのブラスをテクニックはそのままで、音色を
柔らかくしたような感じだった。
でも、それ以外はよく覚えていない。アダージェットとかどうだったんだろう。
今回は、個々の奏者は上手いんだけどアンサンブルが若干残念。
2日目はドレスデンオペラとティーレマンの3番。
聴く前からそうだろうなと思っていた演奏(けなしているのではありません、見事です)。
でも、ティーレマンとはデビュー当時から相性が悪い(詳細省略)。
本当は今日のネルソンスの6番を聴いてから、纏め様と思っていたのに、書いてしまったのは
昨日のティルソン・トーマスの5番が、あまりにイイ出来だったので。
昔風のドロドロネチネチマーラーが好きなヒトには、全く受け入れられないと思うけど。
恥ずかしながら、このヒトについてほとんど何も知らない。
昔、ブラジル風のバッハを聴いて上手いなあと思ったくらい。
素晴らしいコントロールで、見通しのイイ自然な流れは見事(私の好みです)。
それに、サンフランシスコ交響楽団ってこんな音だったっけ?
吠え過ぎない柔らかい金管。一糸乱れないアンサンブル。
熱狂的なお客さんの反応もむべなるかな。
ウ~ン、バッハの新譜も買わない(=買えない)のに、このヒトのマーラー全集が欲しい(涙)。