虹はポケットの中に

再スタート
何度でも生まれ変わる
自分の音を探す旅

ライク・ア・サブタレイニアンズ15

2012-02-04 19:35:25 | ライク・ア・サブタレイニアンズ1
いつものように、ボクたちはビールの空き缶を山のようにテーブルの上に積み上げ、ワインボトルを
床に転がして前後不覚で眠った
出勤時間が朝早い、ボクが先に目を覚ました
雪音はまだ眠っている 非常に喉の渇きを憶えたボクは冷蔵庫からスポーツドリンクを出して
グラスになみなみと注ぎ、一気に飲んだ(ずいぶん飲んだからなぁ)
落ち着いたところで、部屋を見回すと、昨晩、確実にあちこちに脱ぎ散らかしたはずの
ボクのTシャツや、ジーンズがきちんとたたんであった
これにはボクは感激してしまった
着替えていると雪音が眼を覚ました「・・・・ミノルさん・・おはよ・・」
「起きたのか?もう少し寝てなよ」「うん、でもやることあるから」
そう言って雪音はキッチンで何かを始めた
しばらくすると、「ミノルさん、どうぞ」渡されたのはあたたかいコーヒーだった
ボクはコーヒーをすすり、仕事へ行く準備をした
時間になったので「じゃ、そろそろ行くね」と、玄関で靴を履こうとしたらいつものように
雪音がお弁当を渡してくれた「今日はサンドウィッチにしたの」「ありがとー」
「期待大ヤモンド」と、ボク「あんまり期待しないでね」雪音が言ったけれど
美味しいに決まってる(←完全に呆けている)
予想を裏切ること無く、とっても美味しくいただいた
サンドウィッチは、軽く焼いてあって香ばしかった
仕事が終わると、一目散に雪音の部屋へ帰った
夕食は雪音がフィレ肉のポアレを作り、バゲット、ワインとチーズで食事にした
まるでフレンチレストランのような味だった
相変わらず、ワインボトルは空になり、そろそろ寝ようか、って時にベッドの枕もとを見ると
真新しいパジャマがたたんで置いてあった「ミノルさん、寝るときそれ着てね、今日買ってきたの」
ただ、これだけのことが重なったせいなのか、ボクはこの時、自分が雪音に、まるで10代の若者のように
恋に落ちていることに気が付いたんだ

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