虹はポケットの中に

再スタート
何度でも生まれ変わる
自分の音を探す旅

さよなら2011

2011-12-31 13:25:41 | 日記
一年って早いですよね
いろんなことがありました
いろんな決意もありました
新しいスタートも切りました
これからもボクは進みます周りからどう見えてもね
悲しいときには「悲しい」って言えるように
寂しいときには「寂しい」って
でもね、いつも笑っていようと思うんだ
何があっても、どんな時でもね

そう、決めたよ

だからさよなら2011
さよならdecember

愛しています

あとがきみたいなもの

2011-12-27 15:06:53 | 日記
世界はラヴとピースでできている は
ボクが初めて書いた物語です
ヴェスパをぶっ飛ばす「なこ」と、「ミカ」
日々の暮らしの中で、大切なものはその手にあるのに
失わないと、失くさないと気付けずにいる
ボクらは失くして初めて、その大きさを知るんだ
日常の中で気付けない、愛の大きさ、や、平和であることの大切さ
なんかを表現してみたかったけれど
なかなかうまくいかない
読んでくださった皆様の反応が無いので、作者が不安になっております
どうぞ、コメントなどよろしくお願いします

来年度へ、新作準備中です
お楽しみに

世界はラヴとピースでできている34(最終回)パート2 今度はほんとに最終回

2011-12-26 20:34:32 | 世界はラヴとピースでできているエピローグ
ミカがうたっていた
いつものように、ミカはボクのすぐそばにいるようだった
相変わらずのでたらめなオリジナルソングだったけれど
ミカの体温が伝わってきた 
愛と平和をとてもシンプルな言葉で伝えようとしている
「ねえ、なこぉ、これってどのボタン押すの?」
「REC」ってかいてあるだろ?それで録音できるよ
「ロクオン」「ロクオン」楽しそうにミカが言っている
ボクは思い出した
そうか、あの時に録音した歌なんだな
繰り返し聴いているうちに、何かがボクの琴線に触れた
そこから涙は溢れ出して止まらなかった
ミカに逢いたい・・・また、あの幸福で平和な日々へ、
ヴェスパで走り回って、毎日が虹を探すような日々へ、
帰ろう
ボクは子供のように泣き疲れて眠ってしまったらしい
夢の中でも、ミカのテープに入っていたうたがずっと流れていた
その歌で、ボクはミカに世界の成り立ち、つまり、
「世界はラヴとピースでできている」っていうことを
教えられたんだ「ようやくわかったよ、ミカ・・・」
きみはいなくなったけれど、きみの「うた」は
ボクの胸の奥で、鳴りやむことはないんだ
涙って枯れないものだとボクは知った
泣いては眠り、それを繰り返していたんだ
その中で思った
ボクは碧い月の夜に歩いていくよ
きっときみは、道のずっと向こうから独りで、
とぼとぼ歩いてくるだろう
ボクたちが出会えたら、月明りで、踊ろう
二人だけのステップで、誰も知らないステップ
ボクはまた、眠ってしまった
遠くで声がする・・・懐かしい声
ミカが最後につくったうた・・・
「世界はラヴとピースでできている」
うん、わかったよボクはもうわかったよ
声がした「なこっ!!」「なこっ!!!」「なんで探しに来なかったのよっ」
「ん?」「あれ?」「ミカ?」
「なこ、寝ぼけてるの?」「ミカっ」「ミカだぁぁぁぁぁぁぁっ」
眼をあけたボクにミカが言う
「なこ、あのね、・・・・・」「うん?何?」

「なこのパスタが食べたいの」



               
               FIN.




稚拙な駄文を読んでいただいた皆様、ありがとうございましたご意見、ご感想等いただければ有難く存じます   なみ著
この物語はフィクションです実在の人物等に全く関係ありません

世界はラヴとピースでできている33(最終回)パート1

2011-12-25 14:33:45 | 世界はラヴとピースでできているエピローグ
ミカがいなくなってから、心に空いてしまった穴
その空白をもてあましながら
ただぼんやりと、ボクは日々を過ごしていた
ひきこもるように家からは出なかった
いくつかの季節が巡っていった
それは、そろそろバイクに乗るには寒い季節だった
ちらちらと、雪も舞い降りる季節だ
バイクに乗れないので必然的に
家にいることが多く、ミカが出て行った日、なんであんな喧嘩を
したんだっけ? 些細な、ほんの些細なことだったはずだ
あの時にボクたちの諍いは最高潮に達していたんだね

そうだ・・・・

 もう、だめだと思うくらいの喧嘩もして、
仲直りの時はいつもきみは
左眼から涙一粒こぼして、
そのあとは、世界中の誰よりもお互いを
思いやって
小さな小さなトラブルが積み重なっていった
その末に・・・・・
・・・ほんとうに会えなくなるなんて思わなかったね
人は失くさないとわからないなんて ばかだよね

ボクのギターも、もう、ミカは弾いてくれないし、
あの、でたらめな愛の歌もいまは聴こえない
ボクはたまらなくなってギターケースを開けた
そこには、ギターと一緒にカセットテープが一本あった
そういえば、ボクのMTRをいたずらしてたよなって思って
恐る恐るデッキに入れて再生してみた
また、ミカのうたが聴けるかも?って思ったからね

そこから流れてきたのは・・・・・・・・・
・・・・絶対に忘れるはずの無い声だった











世界はラヴとピースでできている32

2011-12-24 20:13:36 | 世界はラヴとピースでできている
そして、ボクはクスリを投薬され、ずっとぼんやりとしたままで、
眠るように毎日を過ごしていっただから、そのあたりのことは
あまり記憶に無いんだ
頭の中の真っ白になった空白の部分は、毎日、ミカが少しづつ埋めていってくれた
そうしてボクはボクに戻っていった、そして、いよいよミカと家に戻ったんだ
これで何もかもうまくゆくと思っていたさ、でもね、頭を打っていたし、クスリの副作用も
あったのかもしれない
ボクは少し別人のようになっていた
そのせいで、二人の間には小さな諍いが多くなっていった
日々の暮らしは元通りなはずなのに二人は元通りではなかった
ボクは日毎に精神的にまいっていた
ボクがまいるぐらいだから
ミカはもっと辛かったんだろう

ある日、ボクたちはまた、なんでもないことで喧嘩をした
たぶん・・そこが、限界だったんだろう・・・
ミカは泣きながら「なこ、ごめんね、あたし、もうだめかも」
出て行ってしまった まるで予告された結末のようだった

何故だろう、ボクはその時、ミカを探すことはしなかった
いつまで待っても、もう、
ミカは帰ってこなかった
なんとなくボクはそれが、わかっていた気がしていた

ミカのいない、日々、自分の半分を失ったような時間が
欠けたまま、のろのろと過ぎて行った

耐えられないな、っておもった

世界はラヴとピースでできている31

2011-12-22 16:45:52 | 世界はラヴとピースでできている
ぼやけた頭でボクが出した結論、あの時ボクはミカとの日々を思い返していたんだった・・・
そしてミカがいなくなって・・・もう、どこからが現実なのか、夢なのか、わからなかった
きっと・・・思い出せることはみんな、夢だったのかもしれないな
夢なら夢でいい、ボクはベッドの上だけどミカは確かに目の前にいる、
それでいいじゃないか、記憶を手繰ると、あのあとボクは・・・あれ?・・・・変だ
おかしいぞ、頭の中の一部分がぽっかりと空白になっているみたいだ
ボク?ボクは誰だ? 記憶が・・・無い
突然記憶が無くなっていたらあなたはどうしますか?
「思い出せ、思い出せ・・・と、半ば祈るように唱えた
「なこ?どしたの?」その声で我に返ったボクの頭の中で
「カチリ」と何かのスイッチが入った
途端に記憶たちが所々、鮮明に見えてきた、ボクは「アタマを整理しなくちゃ」
って思って順番に記憶をたぐってみたけれど、やっぱり、所々まるで
消しゴムで消したように空白があった

世界はラヴとピースでできている30

2011-12-21 16:26:08 | 世界はラヴとピースでできている
よろよろと、ふらつきながらもなんとかヴェスパを停めた、あの、行きつけのバーまでたどりつけた
そこには、置いて行かれたヴェスパがボクに「今までなにやってたんだよ」って怒っていた
とにかく、家に戻らなくちゃ・・・・ミカは?きっと家に向かっている
張りつめていたボクはそろそろ限界だった、ヴェスパにまたがってエンジンをかけようとしたが
そのままヴェスパごと倒れてしまった
ガシャ~ンって大きな音で、人だかりができていた「だいじょうぶ?」なんて声がしていたけれど
どうやら頭を打ってしまったらしい、頭の中がぐぁんぐぁんしている
意識を保っていられなかった
どれぐらい時間が過ぎたんだろう・・・まだ目が回ってる
「あれ?」ちょっと待って、かすかに、ほんのかすかにずっと遠くから声がしていた
なんだか懐かしさを憶える声・・・・・ミカだーっ!!
「なこ?」「なこ?」
・・・・ボクはゆっくりと眼をあけてみた
ん?明るいぞ、白い部屋、ここは何処だろう?
側でミカが眼を真っ赤にしてイスに座っていた
ここは・・・・・あの病室だ

世界はラヴとピースでできている29

2011-12-20 20:52:12 | 世界はラヴとピースでできている
ボクは息を切らして、ミカを追いかけた
飲み屋街なので人でごったがえしてなかなか
ミカに追いつけない
それでも人をかきわけて、やっとミカの背中に手が届きそうなところで
ボクは叫んだ「ミカー!」
「な・こ?」ミカは驚いたような、安心したような顔でボクを見た
でも、追いつけなかった
振り向いたミカは必死にボクの方へ駆け寄ろうとしているのだが、
人の波がどんどんボクらを引き離していった
「ミカー!」叫ぶたびに周りの人たちが不審そうな顔で
ボクを見ていた
時計を見るともう、1時を周っていた、時間を見た途端に
急激に疲労と不安が襲ってきた
ボクはその場にしゃがみこんでしまった
何人かの知り合いに声をかけられたけれど
答える元気がなかった
ミカのことだけが気がかりだった
ゆっくりと頭を振ってボクは考えた
そうだ、ヴェスパ・・・
ボクはよろよろと立ちあがり、あの、
バーへ向かった

帰らなくちゃ・・・きっと・・ミカが
帰ってくる・・・・