虹はポケットの中に

再スタート
何度でも生まれ変わる
自分の音を探す旅

ライク・ア・サブタレイニアンズ18

2012-02-09 16:51:01 | ライク・ア・サブタレイニアンズ1
お店は、地酒や焼酎を取り揃えている、感じの良い居酒屋だった
居酒屋と、言うには、しっかりした料理を出していた
小上がりに座って、ボクはビール、雪音は地酒が気になるみたいで、
しばしメニューとにらめっこ
お店の人に「おすすめは?」なんて訊いていたけど、どうやら
決まったらしい九州の方のお酒にしたみたい
ボクたちは、豆腐に八丁味噌のたれがかかった温かい豆腐料理や、
雪音は「あたしこれ」って「おからもち」というのをオーダーした
他に1~2品たのんで、二人でつまみながら飲み始めた
「ミノルさん、飲んでみる?」って雪音が言うので、
ゆきねがたのんだお酒を一口味見した
雑味の少ない、すっきりとした辛口の酒だった
「うまいな」「うん、たくさん飲んじゃいそう
つぶれたら連れて帰ってね」お酒が少し入っているせいか、
今日の雪音の目つきはなんだか色っぽくて
少しドキッとした
適度に(今日は)切り上げてボクと幸音は店を出た
すっかり暗くなっていた
「車、置いて帰ろう飲んじゃったし、明日
取りにくるよ」「おいて来ればよかったね」
ボクたちは夜風に当たりながら
いちばん近い路面電車の電停まで歩いて行った
もちろん手はつないでいる
ほろ酔いで寄り添って歩くのはとても、まして好きな女の子ならば
良い気分だってこと、この夜に初めて知ったんだ

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