「ああ、これで終わっちゃうのかな」って思っていたんだ
ボクが実家に帰ることになった翌日、雪音がボクに
「ねぇ、鍵、返してほしいの・・・・」って言った
当然だよね、部屋を引き払うのだし、ボクもこの街から去る
頭では、良く解っているんだけど雪音にそう言われた時は
全てが終わってしまうような気がしたんだボクの心が
何故か音を立てて崩れていくようだった
もう、帰ってくる場所は無いのだ、ボクはそう思って
奥歯を噛み締めた
何をすれば良いのだろう?残された時間は5日しかなかった
ボクにはなす術もなく、黙々と準備を重ねていくことしか
できなかった
出発の日はすぐにやってきた
高速バスのターミナルは待合客でいっぱいだった
ボクは何度も何度もチケットと時計を交互に見ていた
落ち着けるわけなんてなかった
発車時刻が迫り、改札が始まったのでボクも
荷物を持って並んだ
列は、のろのろと進んでいた
「ミノルさん!」名前を呼ばれて振り向くと
雪音が立っていた
ボクが実家に帰ることになった翌日、雪音がボクに
「ねぇ、鍵、返してほしいの・・・・」って言った
当然だよね、部屋を引き払うのだし、ボクもこの街から去る
頭では、良く解っているんだけど雪音にそう言われた時は
全てが終わってしまうような気がしたんだボクの心が
何故か音を立てて崩れていくようだった
もう、帰ってくる場所は無いのだ、ボクはそう思って
奥歯を噛み締めた
何をすれば良いのだろう?残された時間は5日しかなかった
ボクにはなす術もなく、黙々と準備を重ねていくことしか
できなかった
出発の日はすぐにやってきた
高速バスのターミナルは待合客でいっぱいだった
ボクは何度も何度もチケットと時計を交互に見ていた
落ち着けるわけなんてなかった
発車時刻が迫り、改札が始まったのでボクも
荷物を持って並んだ
列は、のろのろと進んでいた
「ミノルさん!」名前を呼ばれて振り向くと
雪音が立っていた
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます