虹はポケットの中に

再スタート
何度でも生まれ変わる
自分の音を探す旅

掌編 「交差点」

2012-09-30 22:05:05 | 日記
あたしは交差点に立っていた
風が吹く度に枯葉がカサカサ音を立てていた
何をしてたか?そう、あたしは「待ち合わせの途中だった」
・・・はずだった・・・
横断歩道の向こうに、アナタが少し寒そうに立っているのを
見つけた、でも、アナタは・・・
あたしに気付く気配もない
ぼんやりと、自分のブーツのつま先を凝視していたあたし、
 突然、コンマ何秒かの間、人々が足を踏み出す瞬間の、
一瞬の息を飲む音、一歩目の耳をつんざくような大きな音に
顔を上げた
あなたが、見たことの無い、優しい笑顔になっていた
すぐに、あたしの知らないコが駆け寄ってきて
もう何年も一緒にいるように寄り添って歩き出した
シグナルは青に変わっていた、
でもあたしは、まだ、渡れない交差点に立っている
きっとこのまま立っているかも

枯葉が舞った、

あたしの信号はまだ、青になってない。

秋刀魚

2012-09-28 18:41:54 | 日記
秋なので・・時期であるな

今日我が家の食卓に並んだのは、焼き立て熱々の秋刀魚
大根おろしを添えて、かぼすを絞って、(本来はスダチらしいが、かぼすの柔らかい酸味も
絶妙であった
脂の乗りも良く、旨い・・・
ご飯が想定外にすすむ・・・・
秋の味覚満喫である
すっかり食べ終わってから、「あ、写真撮ってない・・・」と
気付いたのはいつも通りか

今日はこれといって何もなかった日=良い日なのだろう
少しづつ、進んでるよ、進んでる
今はまだ、見えなくても、何も起こらなくても
ねえ、すすんでるよ

止まらないのだー

2012-09-27 17:57:25 | 日記
先日、図書館から借りた「足穂拾遺物語」の返却期日だったので
近所の福祉センターの図書室に、てくてく歩いて返却に行った
行ったからにはもちろん、書架をぐるりとチェックしてみた
何気なく見ていたら一冊の本に目が留まった、
タイトルは「MUSIC」古川日出男著・・・・
・・・初めて読む作家だが、何かがぼくを惹きつけた
こういう時の直感は、いつも大事にしている・・・
今回も、どうやらアタリらしい

猫の「スタバ」を中心に物語は巡っていく、
聴こえないものが、聴こえてくる
見えないものが見えてくる、
そんな、ロケンロールな匂いがプンプンの一冊だ・・・・

稲垣足穂で、一区切りのはずが・・・・・まるで
ドラッグのように
活字ジャンキーは進むのであった
ブレーキは、そういえば最初から壊れている(笑)

今夜も月がきれいだな

2012-09-26 21:47:08 | 日記
先日、雨が好きという記事を書いたがもうひとつ、
月が好きである
暗い夜空に美しくも妖しい幻惑的な光を投げかけている
古くから、数々の詩編や歌にとりあげられているのは、
ぼくたちを惹きつけてやまないその怪しく、幻想的なあかりのせいだろう

その、あかりは、自ら発している訳ではないのだが、
今夜も、ぼくを惑わす・・・よいくすりは無いものか?
 朔太郎、中也、白秋・・・・、月はぼくに憧ればかり膨らませる

秋の夜空のハーフムーン

2012-09-25 21:09:54 | 日記

冷たい夜風に揺れながら、星よりも輝く、ハーフムーン
雲に隠れる前に、何か話そうとしている
それは、ゆらり揺れてる月のものがたり
夜風は冷えて、厳しい季節への、予感を連れてくる

こんな、夜は嫌いじゃないんだ 気持ちを引き締めて
明日も、うたをうたいにいく
わらっていられたらいいね

雨が好き

2012-09-25 10:03:52 | 日記
以前にも書いたが、子供の頃から、何故か雨の日が好きだった
「雨が好き」なんて口にすれば、友達からは変人扱いである(笑)

彼らは、知らないのだ、雨に濡れて際立つ、木々の緑を、
ソフトフォーカスがかかったように、優しくなる、街の景色を、
水滴だらけになった、紫陽花の葉にしがみつくカタツムリの憂いを、
水溜りに、車やバイクが落としていった、オイルが創りだす
虹を、
どんな音よりも優しい最良の音楽である、雨音を・・・
そんなものたちを眺めては、ひとり、うっとりとしてしまうような子供だった

今でも雨の日には外に出たくなる癖がある(笑)
少し冷えて湿った柔らかい空気を、窓から入れて、熱いコーヒーを飲むことも好きだ
今日は朝から雨、ぼくには、嫌な天気じゃない
今朝はこの夏履いていたナイキを靴箱にしまって、ブーツに履き替えたよ

へそ隠せー

2012-09-24 22:24:41 | 日記
窓の外が荒れている、ゴロゴロとカミナリが鳴り、激しくぴかっぴかっと光る、
カミナリが起こると、いつもどきどきしながら無言で見つめる、
子供の頃から、天候の変化に、ある種の不安感が襲ってくる
切迫した何かが決して起こるわけではないのだが・・・
ぼくなりの、この世界や、自然に対する「怖れ」なのだと思う
  以前、雷でパソコンが壊れたことがあるので、光る度に
ちょっとびくびくしたりする 雷対策しなくちゃな・・・・
まだ、外はゴロゴロとカミナリが鳴っていて、胸が騒ぐ、
静かな曲でも聴きながら 寝ちゃえば平気(笑)
みんなー、カミナリだー、へそかくせーっ

音を立てて季節が変わっているんだな