★朝方ムーンライトが好き★

動物と音楽&Liveと海が大好きなワケあり主婦の私的ダイアリー。眼と心に留まった日常を写真でメモる。生きてる証しの雑記。

勝ち誇ったように責める人間たち。

2008-11-26 21:30:34 | CAT&MEMORY…and more
父の手紙に「チロの仇とった」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=678016&media_id=2

動物好きには痛ましい事件でしょう。
犯行動機が公表されてから複雑な思いです。

自分は現実直視ができないヘタレです。
不毛な戦争、理不尽な動物虐待、殺人、地球温暖化で死に追いやられる生き物たち…。
悔しいけど、対し何もできない自分がまた悔しい。
目をそらしてれば楽だからね…弱いんだ。

非難されるだろうけど、自分は容疑者に自分と同じ匂いを感じるんです。
容疑者がホントに犯人で、動機も真実であるなら。

アタシは幼少期から犬、小鳥、猫が家にいました。
けど、その仔たちの最期を看取れたことが1度もない。
両親が”生き物を飼う”資格のない無責任なヒトたちでした。
途中から親戚に貰われていったりした仔たち。
みんな賢くてなつっこくて、ホントに可愛かった。
優しい仔たちばかりだったなぁ。
まともな庭もないような準商業区域にある家で、大きく成長する犬種を考えもなしに飼う親。
幼少期に命に触れ合う経験させてくれたコトはすごく感謝してるけど、親がしたことは反面教師になった。

1度だけ仔猫を飼った。
当時の家は古い木造でネズミが出るってんで、退治させようと親が猫をもらってきたのです。
茶トラのチビは当時6歳の自分の1番の友だちでした。
登校する時も途中までお供してくれて、学校から帰ると真っ先にお出迎え。
…てか、家にはダレもいなかったからね。
チビ1人でお留守番。
アタシが無言で寝ちゃったふりすると、ずーっと一生懸命に全身をなめて毛繕いしてくれて。
それが楽しみで学校から毎日走って帰った。
ダレよりも1番の友だちだった。

でも親のチビへの扱いは酷かった。
寒い冬に部屋の中へは入れず暖房のない玄関に追いやり、アタシがどんなに懇願しても、「1度入れるとクセになるからダメだ」と云う父。
チビのニャーニャー泣くセツナい声はずっと耳から消えない。

そしてある日、チビは捨てられた。
ネズミを捕らず役に立たないというクソな理由で。

だってチビはまだ生後3ヵ月ほどの子どもなんだよ?!
ネズミより小さな身体で捕れるワケないじゃん。

あれほど親に泣いて懇願したことはなかった。
けど親は街から遠く離れた山の中にチビを置き去りにした。
自分は車の後部座席からどんどん遠くなっていくチビを見て死ぬほど泣いた。
その時のチビの顔は1日だって忘れたことない。
人間に裏切られたことを理解できず、きょとんとしてちんまりとその場で動かなかったチビ。純粋な瞳。

親のようなオトナにならないと自分とチビに誓った。
親が大嫌いになった。
自分の親を憎むのって哀しいよ。
アタシは高校入学してすぐに家を出て自立しました。
思春期のまだ親に甘えたい時期に自分は親を捨て、1人で生きてきたようなもんです。

チビに逢いたいよ。
逢ってギュっと抱きしめて、「チビの居場所はちゃんとあるよ。ずっと一緒だよ」って云いたい。
すごく悔しい。
親が憎い。

だから容疑者の気持ち解るんだ。
犬猫の保護ボランティアをしていたヒトが残酷非道だとは思えない。
きっと、可愛がられてた犬や猫たちの念が守ってくれると…思いたい。
亡くなられた方には悪いけど。

この事件関連のニュース番組は悔しさ募るのであんまり観てない。
特に下世話なワイドショー。
たまたま目にしてしまった朝の情報番組で、コメンテーター(司会か?)が「こんな事(ペットが処分された事)で殺されたらたまんないですよ」って云ってた。

”こんなこと”
”こんなこと”

そうか、オマエにとったら犬猫の命なんて”こんなこと”なんだろうな。
よく全国ネットでそんなクソみたいな言葉が吐けるよな、クソやろう。

今年初め頃にもセツナい事件がありましたよね。
野良猫の餌やりでもめて殺人事件になってしまった。
殺されたのは日ごろから餌やりにクレームしていた方のほう。
犯人は動物好きのおじいさん。
辛いなーと思ってしまったのは、おじいさんが逮捕されたら残った猫たちは明日からどうやってゴハン食べるんだろう?
って、心配してしまった。
こんな自分はヒトとして何か欠落してんのかな。

以前の自分はホームレスのヒトたちが嫌いでした。
通勤時、新宿駅にズラーっと並ぶダンボールハウス住人たちを見て、「なんで働かないんだよ?」とバカにしていた。
早くから社会に出ていた自分は「働かざるもの食うべからず」って考えが強くてね。
その驕った思いを痛烈に改めさせられたのが、ダンボールハウスの強制撤去のニュース映像。
大阪でのだったかなぁ。
強制撤去されてる中、1人のホームレスさんが仔猫を必死に抱きかかえてるの。
その猫にとってはそのヒトが家族であり、ダンボールハウスが自分のお家なんだよ。
動物は人間と違ってヒトを選ばない。
人間は人間を偏見の目で見る。

あんまりこーゆーコトって書かないようにしてんだけど、容疑者がね、なんだかこのままじゃ不憫な気がして。
やってしまったのはもちろん罪だけど(犯人であるなら)、1日も早く社会に復帰してほしいなー、なんて思う人間もいますよってコトでね。。。

年末は暗い事件が増えるね。
心のスキマに負けないよう気持ちを引き締めて、がんばってこ~。
コメント (6)
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