★朝方ムーンライトが好き★

動物と音楽&Liveと海が大好きなワケあり主婦の私的ダイアリー。眼と心に留まった日常を写真でメモる。生きてる証しの雑記。

一周忌。

2015-12-17 02:43:31 | いちばん大事な宝もの。ねこ。
愛猫がこの世を去って1年。
はじめて迎える命日。

好きなこと増えたおかげでだんだん元気になって、もう大丈夫と思ってたけど。
命日が近づくたびに心にぽっかり空いた穴がどんどん拡がった。
クリスマスモードで賑わうキラキラの街中にいるとじぶんの心とのギャップがせつなくて。
雨空を見上げては泣けて。
青空を見上げては泣けて。
大好きな相棒と長い間いっしょに見てきた空。
今は手の届かないその空にいるのかと。
撫でたいな。
抱きしめたいな。
ぬくもりが恋しい。
わたしを見つめるやさしい可愛い瞳。
何にも勝るわたしの万能薬。

去年の11月26日も雨だった。
その頃は天気を気にかけなくてはならなかったので、11月中旬から12月にかけての天候は鮮明に憶えてます。
愛猫を病院に連れていくための交通手段や、火葬の予約日。
それらは天気に左右されるから。
愛しい姿が跡形もなく消えてしまうのは胸がえぐりとられるようにつらい。
だけどすこしでもきれいな姿のままで送ることが最後にしてあげられることだから。

去年と違うことは今年はまた暖かさが戻ってきたこと。
去年は11月25日の大雨を境に一気に冬が訪れました。
つい数日前はまだ夜風の気持ちいい晩秋だったから、病院帰りに公園のベンチに愛猫といっしょに座って夜空を眺めた。
時間が残り少ない相棒にできるだけ星や雲や月を見せてあげたかった。
仔猫のときにうちの子になってからは、うちのなかの狭い世界しか知らなかったから。
人間齢にするともう100歳近いポンコツにゃんこで白内障になってたけど、亡くなる数日前は赤ちゃんのような澄みきった瞳になってた。

獣医さんに「今夜でおそらく最期でしょう」と宣告されたけど、それから3ヶ月もいっしょに居てくれた。
亡くなる数日前はすっかり元の可愛い元気な相棒になってた。
自力でトイレができるようになり、大好物のお刺身を毎晩ソワソワ待つようになって。
何気ないこの日常をわたしは1日々々、かみしめるように大切にしました。
1日の終わりに好きな音楽聴きながら、猫たちと家呑みできることのしあわせに心から感謝しました。

あの3ヶ月は天からのプレゼントというよりも、与えてもらった最期のテストだったんだと、今は思います。
介護の日々で疲れていて、「この地獄がいつまで続くんだろう」と一瞬でも思ってしまった。
「どんな姿になっても一生、大事にするからね」と毎日々々、猫たちに云いきかせてきたのに。
でも嘘じゃない。
老いや病気で汚い姿になっても、どんな形になっても、愛しさは変わらない。
守るべきではなく、守りたい存在。

でもそれまでの、あまりにも変わり果てた屍のような相棒を見てるのが辛すぎて、この地獄を終わらせたいと思ってしまった。
云い代えれば、もう死んでもかまわないに等しいと願った、人間の汚いエゴです。
そのまま逝かれてしまってたら後悔と自己嫌悪に苛まれて暮らしてたでしょう。

3匹の愛猫を送ってきたけど慣れることはないです。
出逢ってうちの子になってくれたときにはもう、いつかやってくる別れがこわい。

1年経って、もう大丈夫かなって思ってたんだけどどうにもならなくて。
それでも仕事しなくちゃ生活できないし、人前でムリに笑っていなけりゃならないし。
先月末からかかりつけの病院で漢方薬を処方してもらって、やっと心が落ち着いてきました。
今までストレスがあっても、ぜんぶ猫たちがガードしてくれてた。

ペットロスはつらいです。
とつぜんとてつもない不安に駆られて鼓動が速くなって呼吸が苦しくて。
ひとによって症状がまちまちだろうけど。
いまは1匹だけ残ったチーちゃんががんばってくれてます。
猫らしいツンデレなので癒しになるより、キ~!ってなるけど。
亡くなった相棒は意思の疎通ができるとくべつな仔だった。
チーちゃんもそろそろお婆ちゃん。
別れがこわい。

写真は相棒の大好物のマタタビと、自宅用の点滴。
ずっと処分できないでいました。
亡くなった相棒にエアまたたびして、エア点滴。
そしてまた泣けて。
いつか想い出に変わるだろうと思ってたけど、いつまで経ってもつらい。
もっともっとお世話していたかったよ。

点滴は獣医さんに「延命措置だから、はやく楽にしてあげたほうがいい」と云われました。
でもすこしでも身体を楽にしてあげたいでしょ。
だってまだ生きてるんだよ。
身体がすこしでも楽な状態で旅立ってくれたらと思うから。

病院にできるだけのことをお願いして、点滴とビタミン注射と高カロリーの栄養ドリンクのフルコースを2日間してもらって、翌日の27日、わたしの腕のなかで静かに息をひきとりました。
前夜の大雨が空気を洗ってくれたように真っ青な青空の日でした。
最後に日光浴をさせてあげられたのがうれしい。

先に逝った相棒たちがかならず待っていてくれるように、まじめに正しく生きていきます。


『虹の橋』

この世を去ったペットたちは、天国の手前の緑の草原に行く。食べ物も水も用意された暖かい場所で、老いや病気から回復した元気な体で仲間と楽しく遊び回る。しかしたった一つ気がかりなのが、残してきた大好きな飼い主のことである。
一匹のペットの目に、草原に向かってくる人影が映る。懐かしいその姿を認めるなり、そのペットは喜びにうち震え、仲間から離れて全力で駆けていきその人に飛びついて顔中にキスをする。
死んでしまった飼い主=あなたは、こうしてペットと再会し、一緒に虹の橋を渡っていく。

(いくつか訳されてるうちから短くまとめられたWikiからのを引用しました)