★朝方ムーンライトが好き★

動物と音楽&Liveと海が大好きなワケあり主婦の私的ダイアリー。眼と心に留まった日常を写真でメモる。生きてる証しの雑記。

老猫との暮らし。

2013-08-06 02:00:57 | CAT
夏のいちばんの楽しみ、サマソニまであと4日。
恒例の鬼カブリなタイムテーブルにノタ打ち回りながらも、それもまた悩むのが楽しくて、体力作りのためにランニングにせっせと励む今ごろ。

今年はぜんぜん悩んでないよ。。。

行けないから(´;ω;`)

チケ買い損なった自分が悪い、ひたすら自分が悪い。。。

手数料かからないタワレコやツタヤとかでいつも買ってるんだけど、6月中旬になっても販売情報がなくて、そのうち11日券が完売になって、でも通し券が売り切れになることないだろ~って余裕でいた。

クレカ支払い計画のキリのいいところで、そろそろ買うか~とロッピーをピッピッピーってしたら。。。
売り切れてる(;・∀・)
セブン、ファミマ、またまたローソンとぐるぐる廻り、チケぴも行った。
オンラインも完売。
うっそーーー(;・∀・)
もんのすごい衝撃喰らったわ。

今日までヤフオクチェックしてたけど、1日券で3万円近くまで高騰とか……もう諦めた。

去年かおととしもどっちか1日券が完売になったみたいだけど、数年前はサマソニ完売なんて考えられなかったよねぇ。
アイドルやJ-POPバンドが大量投入されるようになって、もはや”洋楽Rockメインの夏フェス”じゃなくなってしまったけど、日帰りで行けて海外バンドが1度にたくさん観られるサマソニは洋楽ファンにはありがたいよ。

ミッドナイトソニック終盤ごろの、ひとが少なくなったメッセのフードコートが祭りのあとって風情でセンチメンタルで好き。
今年はそんな感傷を味わえないのかぁ。。。

チケ買いそびれてしまった理由は愛猫がらみが大きい。
18歳になるオスのピッポはこの1年で老化が進んでいる。
おそらく近いうちに介護や治療費の出費でライヴ代どころじゃなくなってくると思う。
『ペット保険』を知ったときは、すでに高齢で加入できなかった。
1ヵ月に2~4回ペースで行ってた大好きなライヴは、今年になってグッと減った。
なによりも、1日でもいっしょに傍に居たい。

18歳と云うと「すっごい長生き猫だね」ってビックリされる。
自分からすると道端で出逢ったときと同じ赤ちゃん猫なんだけどな。
つい昨日までは赤ちゃんだったのにね。
いつのまにか、お爺ちゃんだよ。
もう歳とらなくていいのにさ。。。

今もソファで隣にちょこんと座っている。
つぶらな瞳でアタシを見上げてる。
白内障になった瞳はキラキラしていて、エメラルド色で深い湖の色みたい。

耳はすっかり遠くなったみたいで、大声で名前を呼んでも聞こえてないみたい。
耳元で数回、パチンと手を叩くとやっと気が付いて「フニャアー!」と驚いてる(笑)。
子どものころからオットリした性格だけど、反応はすこぶる鈍くなった。

高さ1mくらいの場所にジャンプできなくなったのは15歳ころからだったろうか。

残尿感があるようでトイレに何度も籠もるんだけど、オシッコ出ないときが多くなった。

以前、TVのバラエティー番組で「お土産屋さんの屋根で大声で鳴き客寄せをする高齢のカンバン猫」を観たんだけど、あれは紛れもなく老化現象。
猫は高齢になると鳴き声がハンパなく大きくなるんだよ。
すべての猫が同じか解らないけど、ウチの2匹のオス猫はそう。
振り絞るような切ない鳴き声。見てると人間の認知症に近い症状に思える。

ブラッシングしても毛がボサボサで艶がなくなった。
太もも、腰周りの筋肉が落ちてそこだけ異常に痩せてて、漫画に出てくる人間のお爺ちゃんみたい。
そのヨボヨボさが可愛くてね。

4年前に17歳6カ月で亡くなった愛猫フーちゃんと、同じような経過を辿ってる。
オス猫は13歳ころから老化が表れ、15歳を境にグンと加速するような気がする。

フーちゃんは猫飼い初心者だった自分に後悔する点がたくさんあった。
『猫の飼い方』的マニュアル本を鵜呑みにして、赤ちゃんのときにチョコレートや人間用のカツオブシを食べさせるクセをつけてしまった。
猫の身体に糖分、塩分が良いハズない。
TVCMに踊らされ、嗜好性は高いけど栄養バランスは不充分なキャットフードを与えてしまっていた。
18歳まで生きられなかったのは、きっと、それも影響してんのかなーって後悔しちゃうんだよね。

ヒトも動物もストレスがいちばん良くない。
ピーたんが認知症のようにギアアーギアアーと鳴き出しても、優しく相槌をうって、優しく優しく撫でて。
そうすると今のところはすぐ落ち着いてくれる。

老いた相棒に「大丈夫、大丈夫。」と呪文のように話しかけながら撫でてると、泣いてしまうんだよね。
3日に1度は泣いてる日々。
いつかくる(きっと、そんなに遠くない)別離が哀しくて辛くて胸が苦しくなって涙がとまらなくなる。

深夜、お風呂も片付けも終えてリラックスするとき、必須だった音楽はかけないようになった。
猫たちの呼吸、寝息が音楽の代わり。
TVはもともと殆ど観ない。部屋に居るときはずっとラジオなので、最近あんまり聴いてないから音楽情報が疎くなったなぁ。


「ひとりの科学博士が人工で美しい女性を創りました。感情も知性もあるその女性と、博士は深く愛し合うようになり幸せな日々を送っていました。
しかし、薬の副作用なのか博士の失敗なのか、女性は急激に老いていきます。」

結末はうろ覚えでタイトルも思い出せないのだけど、すごい昔にこんな洋画を観た。
猫と暮らすようになってから、愛猫たちの老いを感じるたびに思い出す映画。

「立派な猫又におなりよ」と、いつも猫たちに云ってる。
20歳まで生きた猫は尻尾が2つに分かれ、猫又になるという古くからの迷信。
20歳以上生きてる猫はたくさんいるけど、ちゃんと猫又に昇格してんのかな?

そんなウチ猫事情で、ついついサマソニチケを買い伸ばしてしまったのでした。
3万円は今後の治療費として貯金。
今年は猫たちと家フェスでいいや。

前にも書いたんだけど、ヒゲがこんなに短いの。

子どものころは長くて立派なヒゲがちゃんとあったんだけど、生前のフーちゃんがゴミと勘違いしたのかガシガシ咬んでむしっちゃって。
痛かったろうなぁ。
フーちゃんに止めさせようとしても良い案が浮かばず、毎日々々、むしられて……とうとうヒゲは伸びなくなってしまった。
猫にとってヒゲは大事なアンテナ。
細くて狭いスペースを上手にスルスルすり抜けられるのもヒゲのおかげ。
よくぞこんなに短いヒゲでがんばってくれたよ。

愛猫に先立たれるのは辛いけど、現在、新入りニャンコを迎える計画中。
ウチに居るのは今、18歳のピッポと12歳のチロル。
とっても仲のいいイタズラコンビ(^ω^)
ピッポが居なくなってしまったら、チロルは元気なくなってガクっと老いると思う。
それが怖いから。

探してるときには道端でなかなか出逢えないもので。。。

そして保護猫ボランティアさんから仔猫を介してもらうことになったんだけど。。。
このこと、別にまた記したいと思う。

これからはまた、時間あるときはできるだけ、愛猫たちのことを記録していこう。
いっしょに居られる時間が過ぎていくのが惜しい。

ひさびさのライヴは8日、横浜 BAY HALLでのNas。
サマソニにも出演となって「おお~、2度もNas観れるのか!」と喜んだけど、今となっては迷わずチケ買っといてホントよかった。
サマソニの逆効果で単独チケ売れ残ってるようだけど。。。
日本のクソなインチキ歌謡ヒップホップのせいでhiphop敬遠してる音楽ファンは、1度Nas聴いてみてほしいと思うよ。
8日もフロアのほとんど野郎しか居なさそうだな。
きっと、いいヴァイブスになるはず。
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孤独な子育て、支援は届かず。←このタイトルひでぇよ。

2012-03-03 13:20:08 | CAT
孤独な子育て、支援は届かず
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1937093&media_id=4

ここ最近のニュースでとくに印象深くて哀しくて痛ましかった。
ニュースを観ながら泣いていました。

誰にでも”明日は我が身”かもしれない突然死。
だけど何も障害ある幼い子どもの傍らで死なせなくてもいいだろうに。
神さまはときに残酷な仕打ちをする。

報道時、行政の責任を責めるようなニュアンスを感じました。
誰も悪くないでしょう?
市も、亡くなったお母さんも、生まれてきた子どもも誰も悪くないよ。

「冷蔵庫内の食品がキレイに整理整頓されていた」

TVのニュースで報道されていた、このひと言に胸をえぐられました。
母親として一生懸命、愛情深く子育てをしていたのがすごく解ります。
本棚や冷蔵庫の中って人間性がでると思う。
時間をやりくりして料理して、子どもに食べさせようと愛情がたっぷり詰まっていた冷蔵庫。

哀しい。。。

生後8ヵ月で天国に逝ってしまった愛猫メロディと重なり、ニュースを観ながら嗚咽がこみ上げていた。
重度の障害をもった猫。
ウチのメロディは身体がダメだったけどな。
猫なのに走れない、跳べない、ニャーと鳴けない、食事も排泄もすべてアタシの介護が必要。
障害はデメリットなんだろうけど、アタシには天使でした。
この仔のために自分が健康でいなくちゃ!
自分を必要としている宝物のような存在。
障害をもったメロと出逢えたことは自分を成長させてくれました。

亡くなったお母さんも同じ気持ちだったと思うんだ。
お子さんの知的障害度は解らないけれど、ずーっとずーっと心が純粋なままの赤ちゃんじゃないの。
人間なんて生きていれば心が汚れてくるよ。腐っていくよ。打算だらけ。
汚れを知らずに成長していく我が子を愛しくてたまらなかったことでしょう。

自分でも不思議だけど、この親子のことが報道以来、ずっと心に残っている。
mixi見たらまたニュース一覧にあったので、書き留めておきたくなりました。
お母さんもお子さんもしっかりとこの世に生きておられました。
本当に心からご冥福をお祈りします。
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メロディ×キャッツ

2010-11-08 00:16:45 | CAT
ありがとうございます。

めっちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しかった。
親バカだもん。

劇団四季のミュージカル『CATS』が好きです。
ミュージカルは『CATS』しか観たコトがない。
なんでか。
猫が好きだから。

劇団四季のオフィシャルサイトで『にゃんだほー「キャッツ」』という猫フォトコンテストをやっています。
毎月、各部門で3ニャンコ選ばれます。

愛猫メロたんを『9月のキャッツ大賞』に選んでいただきました。

劇団四季TOPページにいるメロたん。
http://www.shiki.jp/

受賞に輝くメロたん。
http://www.shiki.gr.jp/closeup/cats/vote/201009/

審査でメロを選んでくださったのは、シラバブを演じられてる五所真理子さん。
バブちゃんだよ~!
登場猫の中でも大好きなシラバブ。
まだ、子どもの猫です。
汚れてない無垢な心をもった仔猫。

五所真理子さんのコメント読み泣いてしまった。

「天国でもかわいがられてる」

アタシのイチバンの願い。
メーちゃんが今、天国で淋しい思いをしてないかな?
ハンデのある不自由な身体はほかの猫たちには異形に見えないかな?
仲間ハズレにされてないかな?

非情な動物病院の冷たいケージの中で、淋しく死んでいったメロたん。
この世にいたときよりずっとずっと、天国でシアワセになってないと理不尽だ。
天はぜったいに見てる。
クソ獣医とおまえら、地獄へのカウントダウンは始まってんだよ。

自分は愛猫たちへの想いが強い。
人間に捨てられたり、親猫に育児放棄されてたり(母性本能の強い猫で育児放棄は珍しい)して、衰弱してた仔ばかり。
こーゆー仔らって、生まれた時点でもう運命に負けてんだよね。
だからって、血統書付き純血種のペットショップで売られてる仔たちがシアワセともいえない。
けどシアワセになる確率がだんぜん低いのは野良で生まれた雑種たち。

健康なカラダになるまでの介護や世話はカンタンではありません。
手塩にかけてコトバをいっぱいかけて、大事に大事に育てて。
そうして、血を越えたかけがえのない家族になる。

障害はあったけど、やっと生後8ヵ月になりスクスク成長してた。
なのにアタシの間違った判断で死なせてしまった。
あんなクソな獣医の都合に合わせてしまった。
入院させなければ、あんな残酷な目に遭わなかったメーちゃん。

メロを背中にしょって動物病院へと急いだ、大粒の霙が降ってるあの日の夜道がまだフラッシュバックするんだよね。
あのとき、引きかえしてたらって。
これから一生、霙が降るたびに呼吸がヘンになって苦しむのかな。

大事な家族を殺されたんだよ。
無垢なメロがどうしてこんな仕打ちを受けなきゃならない。
身体能力はダメだけど賢かった。
そのぶん、いじらしくてね。

賞品のサイン入りポスターが昨日、届きました。


メロがホントに可愛いから賞をもらったんだよ。天国でみんなにいっぱい自慢するんだよ!

メロがこの世に存在していた証しの1つになります。
親バカだもん。

五所真理子さんをこれから応援しちゃうもんね!w
今月中旬に観にいこう♪

お腹空いた~。
冷蔵庫に食材ないから食べに行ってこよ~。
コンビニのお弁当は好きじゃない。添加物が(略
24時間スーパーはチャリで近いんだけど、心臓やぶりの「♪この長い~長い~登り~坂を~」があるのだ。
帰りは「♪この下り坂を~」になるから、眼下に海が広がっていく光景は快感だけど♪
てか夏からずっと、APECで全国から警官が集められてて近所は厳戒体制。
今日からはもっと厳戒になってて、1日中、ヘリが飛んでる。
こんな時刻にウロウロしてると職質されるよー。
事件など起こらず無事に終えますように。。。

坂道でナツくなって聴きたくなった♪

♯夏色/ゆず


名曲だと思う。
この頃の悠仁は可愛かったなぁ。この頃は。(←強調)
才能もキラキラ輝いてた。
呼人さんはベース弾くより、唄うより、プロデュースのほうが向いてると思った、あの夏の日。
このMUSIC VIDEOは寺岡呼人作。
ジュンスカだよ~、夏色よりナツぃ。
ステキな曲いっぱい創ってる。
けど呼人さんが唄うと残念なんだなw
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♯1 幻の命。ある動物病院のこと。

2010-06-27 02:04:22 | CAT
前回の日記にコメント、メールくださった方、本当にありがとうございました。
返信できないまま不義理で申し訳ないってずっと思っていました。
ごめんなさい。
哀しくて気力が出ないと云うより、獣医への憎しみが頭ん中を占め続けて前へ進むことができない。
mixiもブログもメロディの写真と動画や嬉々とした親バカ記録がいっぱいで。
見るの辛かった。
溜まってるだろうマイミクさん、ブログ友さんの日記は徐々に拝読していきますね。
お礼のメールも後日送らせてください。
メロディへ弔いの言葉を深く感謝しています。

今回ばかりは”時間薬”がなかなか効いてこなかった。

だってメロディは寿命ではなく、殺されたも同然としか思えない。
去年亡くなったフーちゃんは猫の平均寿命以上を長生きして、いっぱい一緒にいてくれた。
だから死んだ時は哀しくても時間薬が癒してくれた。

先週末、やっと猫コタツをしまった。
もうコタツのシーズン終わってたけど、片付けちゃうの淋しくて。
メロディのお気に入りだった。
陣地のようにして得意げになってた。
コタツ布団を洗って、付いてたメロディの黒毛を掃除機で吸い取って。
箱にしまってクローゼットに片付けて、気持ちのリセットが1つ終了。

メロディといっしょに病院や買い物で通った道は泣けてくる。
背中に背負ったキャリーに入れたメロディの温もりが恋しい。
「ちゅーん」って不安そうに鳴くたび、「メッロたっん♪」って唄ってあやして。
オトナになって美しく成長したメロディを想像するのも楽しみだった。
親の目から見ても美猫だった。

夢のすべてが奪われた。

めちゃめちゃ長くなるので興味ある方だけ目を通してください。
ホントに長いです。
(私的記録とは云え、公に公開してるブログ(mixiでは日記)だから但し書きしとく)
この1週間、書いては消して消しては書いて…を繰り返した。
「もうすべてに目を瞑り忘れてしまおう」
これ以上傷つきたくないから、そうも思った。
だけど自分が獣医への憎しみを忘れてしまったら、メロディがこの世界に存在した証しがなくなってしまうもの。
もしアタシが明日死んでしまったら、メロディが受けた不条理な痛みの記録が残らなくなってしまう。
このままじゃ前へ進めない。

重複だらけで感情的な記録。
だから何度も消したし打ち直した。
でもそれを繰り返してるうちに、感情的でもいいじゃないか。そう吹っ切れてきた。
やっぱ時間は薬なんだね。

生活するためにヒトは働く。
だけど、命を”商売”にするのはクズ。
ペットショップやブリーダーも一部を除いて同様。
屍になってからも命をクイモノにする悪質なペット葬儀屋など、外道は後を絶たない。

動物病院を提訴すること考えた。
勝算はない。
ベイシェラトンの大広間一室を借り切ってセミナー主催できるような金持ち獣医だから、裏コネ・圧力あるだろう。
(金持ちと云うより、お金への執着心は成金獣医って思えるけど)
逆に訴えられてボロボロに疲れて地獄の日々になるのが見えてる。
提訴する勇気がないのもある。
だけどコレ以上もう苦しみたくない。
自分の生活がままならなくなってしまえば残った愛猫たちを守れなくなってしまう。
病院側が名誉毀損と脅してきたって上等。

だって疚しいだろ?
メロディの尋常じゃない姿を見て見ぬふりし、体裁繕いごまかし、アタシとメロディを放置して他の作業にかかり始めたスタッフ。
コイツ、神の前で誠を誓えないとアタシは断言できるよ。
苦しんでるメロディを診ようともせず、アタシの視線から逃げるようにそそくさと動き回って、ナニゴトもなかったようにしてた。
それでも自分は信じて、苦しんでるメロを抱きかかえながら2分ほど立ち尽くして待っていたんだよ。
動物の命を守ろうとしてる人間が、まさかそんな行為に出るとは思わないもの。
そして、コイツは逃げようとしてるんだと察して、他スタッフを呼んだんだ。

メロディが腕枕でいつもどおりスヤスヤ寝てると思って目覚めると腕の中はからっぽ。
動物病院への怒りと憎しみ、悔しさから始まる毎日。
しんどい。

その『W動物病院』は地元横浜駅から30分弱とはいえ、徒歩圏内にある。
万が一他病院にご迷惑かけるといけないので、『W』は”渡辺”など漢字ではなく、英語名です。
横浜駅周辺は飲食店やショップで占められた商業エリアなので、動物病院の需要が少ない立地。
数軒の中から選択できる環境ではない。
(皮肉なことにメロが亡くなる前後くらいになって、以前から噂されていて心待ちにしてたチャリ圏内の新病院が2件も開院しました)
近所で行きかう犬の散歩してるヒトやスーパーでキャットフード買ってるヒトなんかを見つけるたび、「どこの獣医さんに行かれてますか?良い病院を教えてもらえませんか?」って尋ねてた。
でも車所有者じゃない飼い主さんはみんな「あそこしか無いから」と『W動物病院』を利用。
『W動物病院』が開院されるまでは遠くの獣医まで行くしかなかったそうです。
街中の動物病院はほとんどが”犬猫”のみの診療だけど、『W動物病院』はエキゾチックアニマル全般も診ているのでさらに需要が高いのでしょう。
エキゾチックアニマルはウサギやフェレット、亀なども含む、犬猫以外のことです。

しょうがなく『W動物病院』をかかりつけにしてましたが、管理の適当さと院長への不信感が募り見切りをつけて、それから数年は動物病院ジプシーを続けた。
(現在はかかりつけ獣医さんいます)
愛猫たちは健康だったので年に1度のワクチン接種や健康診断くらいなら、それでナンとかなってた。
しかし老いてきたフーちゃんが2008年から本格的に治療が必要になり、自転車に乗せて長時間を移動させられないので、しかたなくまた『W動物病院』に行きはじめました。
だけどずっと心に誓ってた。
「ぜったい、この病院で最期を迎えさせない」と。
待合室でよく顔を合わせる飼い主さんから「ウチの仔はここで入院中に夜中に死んでしまった。死に目に逢えなかった」と聞かされていたことも、「この病院で入院=生きて戻らない」という不吉な予感に繋がってた。
それに繁盛してる病院なのに、”大型犬も猫も鳥もハムスターも”みんな同じ病室!!
まともな入院部屋というのがない。
スタッフの作業室と兼用になっていて騒がしく、病気の動物たちに良い環境ではないと思えてた。
同じ環境でも良い病院はたくさんあると思いますが、これは動物病院として重要なマイナス点です。
特に猫やウサギの飼い主にとってはね。

でも途中で、フーちゃんがまだ元気なころに知り合った動物愛護活動されてる方に『W動物病院』はやめたほうが良いと勧められ、自分なりに悩んだけど他へ転院させた。
転院先も問題ある獣医だったけど、最期を住み慣れた我が家で自分の腕の中で迎えさせることができたから後悔はない。
それなのにメロディを『W動物病院』に任せたのは自分の意思ではなく、同居人の独断。
弱ってる仔猫を1度任せてしまえば、簡単に転院なんかさせられない。

正確な年は覚えてないけど、確か6~7年前くらいに「2ちゃんねる」の動物病院スレッドで『W動物病院』元スタッフによる院長の内部告発書き込みがありました。
捏造じゃないなって思った。告発したスタッフがなんとなく見当がついた。
告発内容は院長に抱いていた不信感を明白にしてた。
『動物虐待になるような、裏ではあくどいことをしている』
その書き込みを保存してないので詳細は書けない。
「自分の選択は正しかった」と安堵したものでした。

自分は直接、見聞したこと以外はむやみに”事実”と見なさないよう心がけてます。
無責任で愚かなことだと思ってるから。
だけど書く。
この話を教えてくれた人物は自身で体験したことを、虚偽なく話してくれたと確信できるから。
その方は地域猫のNPO活動されてます。
捨て猫、野良猫を保護し里親を探すボランティアさんです。
いつも世話をしている野良の仔が事故で大怪我をし、救急で『W動物病院』へ連れていき骨折手術になったとのこと。
その方も以前は『W動物病院』を利用していたけど、同様に院長に不信感あって見限ったそうです。
だけど事故で緊急だったので致し方なくとのことでした。
後日、かかりつけの他病院でレントゲンを撮ったところ、とんでもない事実が発覚。
治療のための手術をした形跡はなく、ボルトのようなモノで骨折部分を押さえていただけらしい。
数十万(金額はウロ覚えです)の手術費を請求され、きちんと支払った後のことでした。
その方はもちろん『W動物病院』に抗議したけど、威圧的な居直りに出られラチがあかなかったとのこと。
レントゲン撮影をした他獣医にも「レントゲン写真は貸すことできるけど、獣医師会のシガラミがあるので(圧力でつぶされるの意でしょうね)証言できない」とビビられ、泣き寝入りするしかなかったそうです。
「あんな『W動物病院』だけど、無くなってしまったらあそこしか行けない飼い主さんは困るし諦めるしかない」と云うボランティアさんの言葉に胸が痛んだ。
ご高齢者や身体に障害あったり病気だったり…近場じゃないと利用できない飼い主さんもいるんです。
被害に遭った猫はその後、他病院できちんと治療を受け治したそうです。
『W動物病院』は不正を認めず、1円の返金もしなかった。

コレもボランティアさんから教えてもらった話です。
『W動物病院』は開院するにあたり、一億円の借り入れしたとのこと。
そして、一億円をたった1年で返済したと。
尋常じゃない返済額。
『W動物病院』は相場の数倍も診療・入院料金が高い。
なのに、犬も猫も作業室もいっしょくたの病室。
(診察室は別です)
料金設定は院長の自由らしいので、それはケチつけることではない。
高くてもそれに見合った診察・治療・看護をしてくれたら良いだけのこと。
命をお金にはかえられないよ。
病気やケガを治して元気にしてくれたら神さまです。

不誠実と思うのは、明細書に薬の種類や治療項目の金額が端数まで書かれないこと。
「診察費 ○○○○円」と汚い字で書かれてるだけです。
安くて5千円、1万円。
3万円、5万円、10万円……1円などの端数が出ないんです。
きちんと薬などの金額を明細に書かない。
待合室では他飼い主さんのお会計金額も聞こえてきます。
安くても万単位しか聞いたことがない。

「読めないような悪筆にしてるのはたぶん意図的に」とボランティアさんは云ってた。
自分もずっとそう思ってた。
検査結果表にしても、印字が長持ちしない質の悪い用紙を使う。
”記録は隠滅”みたいなアクドサを感じてた。
そう思えるのは、”会計時に視線を合わせない”からもあった。
疚しさあるみたいに感じてしまうんだよ。
ボランティアさんの話では、「税務署に告発して調べたら何かしら不正が出るはず」だと。
けどね、そこまで徹底的に調査できるヒマな一般人ってなかなか居ないでしょ。
ボランティアさんは仕事と家庭をもちながらNPO活動してる。生活が壊れてしまいます。

コレもボランティアさんから聞いた話。
保護した野良猫をを自分で飼おうと診せにきたご高齢の方が、お会計で「3万円」と請求されビックリして言葉を失っていたそうです。
ボランティアさんの見た限りでは、特に大きな処置はなくて触診などの簡易健康診断程度だったらしい。
それで3万円は通常じゃ考えられない金額。
見た目ではおそらく年金暮らしのおじいちゃん。
年金でやりくりして、せっかく猫と暮らそうとしてたのに…。
”飼いたくてもお金がないから猫はもう要らない”と、おじいちゃんが思うようになるのが怖いとボランティアさんは話していた。
せつないエピソード。
捨て猫、野良猫たちが人間の家庭に家族として迎えられるのはほんの一握りなんだよ。
もしおじいちゃんが独り暮らしで、淋しいと思って生活していたら、その猫との暮らしをどれほど楽しみにしていただろうか。

フーちゃんの時もメロディの時も治療費は高額でした。
院長夫妻からしたら”ハシタ金”かもしれない。上客じゃないかもしれない。
だけど自分には必死の捻出でした。
金銭感覚は価値観の相違あるけど、『W動物病院』の料金設定と治療内容を疑問に思ってたのは自分だけじゃない。
メロディの火葬に立ち会ってくれた方も見限って転院した。
「ムダに”高額な”点滴をたった一晩に何本も打たれ、良くなるのも逆に悪くなってしまう」と。
てか、メロディは保護した日から数日は酸素室を使っていたけど、元気になってからいったい”ナニを治療”したの?
サッパリ解からない。
去年、時間許す限りできるだけ記録してるけど、メロディの長期入院はおかしいとしか思えなかった。
確かに保護した時は衰弱してたらしい。
”らしい”と云うのは同居人が保護したので自分の目で保護した時の状態を見てないから。
数日後には元気になって、待合室で他の飼い主さんたちにも「元気そうに見えるけどどこが悪くてずっと入院してるの?」っていつも訊かれてた。
入院が2週間を超えるあたりから、院長やスタッフに退院できない理由を何度も訊く。
そのたびに院長とスタッフは、「3時間おきにゴハンあげてますので○×△●×◆」と超早口で語尾を濁す。
それも院長もスタッフも同じジェスチャーしながら。
(人差し指と中指を箸のようにして、口に運ぶジェスチャー)
「料金と診療内容を訊いてきた飼い主にはこう云うように」と、マニュアルでもあるかのように。
3時間おきの給餌ならウチでできるじゃないですか。
ウチの猫たちはみんな衰弱に近い状態で保護したので、それくらいの世話は平気。
平気どころか、せっかくの授乳時期だったのに入院してたせいでミルク飲ませることできなかった!
ウチに早く連れてきて授乳させるのどんなに楽しみにしてたか!

しかしモノではなく”命”です。
たとえ病院に不信感あっても、素人判断のせいで取り返しがつかなくなってしまったら、と云う不安があるから。
だから、しかたなく病院を信じるしかないんだ。
飼い主の弱みってヤツです。
入院4週目に入って、「こんなに長く退院できない理由が解からない。退院できないということは治療内容が良くないからではないか?ウチにはもう入院費を払うの困難」
初めて強く抗議した。
その翌日から1日の入院日が若干、割引にはなりました。
元が高いからソレでもかなりの負担額だし、しかも…割引になったとたん数日後に退院させられた。

『W動物病院』を信頼できない”事実”もある。
誤診とは云えないかもしれないけど、寄生虫検査結果のミス。
野良出身の仔は、保護した時は高確率でお腹に虫がいる。
1匹飼いなら問題ないけど、多頭飼いの場合は他の仔に感染しないよう完全隔離しなくてはならない。
それはウチでは結構大変なことなんです。
そしてやっと駆虫して検査結果が陰性と出て…。
ところが”陰性”と云われたあと、数日経ってから”あ、陽性でした、間違えました”と。
それじゃもう遅いんだよ、安堵してやーっと猫たちを接触OKにしたあとじゃ、もう取り返しつかないんだよ。それまでの苦労も水の泡。
これは長女猫チーちゃんを保護した時でした。

そしてメロディの月齢も大幅にミスした。
保護して最初に「生後1ヵ月」と診断された。
どう見たって生後2週間にもなっていないし、自分がメロディと思える仔猫を初めて目撃してから1ヵ月も経ってないのに。
そしたら案の定、あとになって訂正してきた。
生後1ヵ月の仔猫って、けっこうシッカリしてきてるもんだよ。プロの獣医でありえないミスじゃないの?

『W動物病院』は”心”がない
金儲けに憑りつかれ鬼と化した。
でっぷり太ったメタボ腹の院長。
”とりあえず流行のサロンで流行のヘアにしてきた”みたいな院長婦人。
入院部屋の設備はオロソカなのに、いったいドコにお金使ってんの???
今の猫ワクチンは四種が普通なのに、三種で四種より高い料金をとる。
豪華なセミナー開催するより、その何分の一のお金を保護猫・犬シェルターなどに寄付しようと思わないの?

「障害ある猫だからしかたない。障害悪化して急死した」と院長は云ったよ。
悪化させたのは病院のずさんな看護・環境じゃないのですか?
メロディは口から泡を噴いてヨロヨロしているのに気付かないフリをして放置してた男スタッフ!!!
先住猫チーちゃんからの容赦ない攻撃に怯むことなく、仕返しさえしてたヤンチャなメロディ。
興奮したり、てんかん、痙攣なんて1度もなかったんだよ!!!
メロディが怯えて怒って、興奮するまで追い詰められた理由があるとしか思えないんだよ。
そう確信できるのは、そのスタッフのキョドっていた言動からです。

       「今、タオルを取り替えたからそれで興奮したんでしょう」

尋常じゃないメロディの姿にビックリしたアタシの問いかけに、悠長な返答第一声がコレだった。
そしてティッシュでメロディの泡をサッと拭くだけで、このスタッフはアタシの視線から逃げるように移動した。
以前、たまたま日記に書いてるけどメロディはタオルが大好きだった。
それはたぶん、保護して1ヵ月も入院してたときケージの中でオモチャになるのはタオルだけだったから。
退院してウチに連れてきてもしばらくは段ボールハウスとアタシの膝の上だけの生活だったので、やっぱりタオルといつもじゃれて遊んでた。
寝転びながら四肢でタオルに抱きついたり、ちゅうちゅう吸ったり。
メロディにとってきっと、タオルは癒しのアイテム。
だから、アタシがmixiでプロフ写真にしてるのも”タオルの上でじゃれてるメロディ”です。

あのとき、自分が面会に行ってなければどうなっていたんだ!
アタシは1度もメロディを叩いたり、怒鳴ったりしたことはありません。
邪険に扱われるのは慣れてない仔です。
邪険にされた懸念もあるのは、そのスタッフの日頃の仕事態度を見てのことです。
優しく一生懸命な男性スタッフさんも2名いるのに、何で、よりによって、このクズスタッフに……!

小脳障害あるのに鎮静剤を打ちまくるなんて殺したも同然ではないか!!
てんかんには”鎮静剤”ではなく、”てんかん剤”が使われるそうです。
小脳・脳障害ある仔でも”てんかん剤”は大丈夫だそうです。
同じ障害をもつ仔を育ててる方があとから教えてくれました。

メロディの代替なんてない。
メロディを返して!

殺された同然の料金は5万円でした。
たった2泊3日程度の入院と、打ってはいけない大量の鎮静剤だけで5万円。
この金額の内訳には、たった5分ほどのパフォーマンス代も含まれるのでしょうか。
『W動物病院』から連絡あって駆けつけた時、メロディは心臓マッサージをされていた。
だけど、自分はすぐに察した。
すでにメロディは亡骸になっていたのだと。
院長と女スタッフが一生懸命に延命措置する”フリ”を演じてただけなんだろうと。
こちらから訊くまで死亡(推定)時間さえ云わなかった院長。
院長が心臓マッサージを止めた時間がそのままメロディの死亡時間とされたよ。
アタシの問いに慌てて腕時計を見て死亡時刻を決めたのもおかしいでしょ。
何時何分何秒に天国へ旅立ったのかも解からないまま。
どんなに悔しいか!
だけど自分は「今まで可愛がって頂いてありがとうございました」と一礼して、冷たくなった亡骸を抱いて帰った。
だってせめて穏やかに眠らせてあげたいから。
憎しみ丸出しの争ってる自分をメロディに見せたくないから。

猜疑心で頭おかしくなってると思われるヒトいるかもしれないけど、家族には解かる勘ってぜったいあるんだよ。
てかね、かけがえのない命を粗末にされておかしくならないほうがどうかしてるだろ。
猫1匹も人間1人も同じ命なんだよ。
その1匹の存在がどんなに自分を幸福にしてくれたか。
友だちであり我が子であり、血を超えた絆の家族。

作業室と入院部屋が兼用になった狭い場にゴチャゴチャといるたくさんのスタッフ。
それなのに、メロディは誰にも気付かれず、見送られず、ひっそりと死んでいったのかもしれない。
そう思うとね、身を引き裂かれるように苦しいんだよ。
悔しくてならないんだよ。
ぎこちなくてもちっちゃな舌で前足を毛繕いしてた、入院する直前のメロディ。
メロディの毛繕いはいじらしくてならなかった。
身体は不自由でもキレイでいようとする猫としての本能が可愛くて、いじらしくて。

生まれてたったの8ヵ月。
まだあどけなくて好奇心いっぱいで、不自由な身体に負けなかった元気な子。
入院する2日前、買ったばかりの7,000円もするアタシのルームシューズをイタズラしてガジガジかじって。
手足や首が不自由なせいか、メロディはかじるコトで意思表現するトコあった。
メロたんが残していったいくつかのカジリ痕。
見るとせつなかったけど、今では、その傷がメロディの分身のように思えてる。
あの子が残していったものは何でも愛しい
健常な猫が当たり前にできるコトがメロディにはとてつもなくハードル高くて。
でも挫けなかった。教えたことは一生懸命やってた。
たった8ヵ月。いったい何のために生まれてきたの。

ラジオやTVから好きな曲が流れるとメロディを抱っこしてダンス。
介護で自分の外出がままならなくても、部屋で猫たちと過ごす時間は満たされてた。
外出しようとすると不自由な足であと追ってきて、ドアのガラス越しに「オオーンオオーン」ってクチをひし形にして鳴く恋しい姿。

mixiで懇意にしてくれてる猫友さんが出産の里帰りから戻ったら、品川にある獣医さんを紹介してくれるコトになっていた。
メロディの障害治療というより、この子がより快適に暮らせる工夫など相談できる存在がほしかった。
だから、自分のためのカウンセラーです。
障害が痛みと苦しみを伴なわない限りはこのままで良いと決めたのです。
天からこの身体を授かったのなら、この身体でそれなりに暮らせばいいじゃないか。
高度医療の大学病院で麻酔をかけられ検査だらけの日々にさせるより、ゆったり穏やかに過ごさせてあげたかった。

自慢したい愛くるしいメロディの姿いっぱいあった。
いつかムービー撮ろうと思いながら、残せないままになっちゃった。
自分の両手はカメラ持つよりメロディの身体を支えるのでいっぱいだった。
メロディの体調、排泄の回数、状態、時間、食欲etc…毎日欠かすことなく記録してた手作りの『メロたん日誌』。
9ヵ月分も余白がある。

キリがない。
暮らした日々は短くてもメロディとの想い出はズッシリある。

タイトルの『幻の命』は世界の終わり(邦楽バンド)の曲名です。
メロが死んでからしばらく音楽チャンネルのSSTVでパワープッシュされていて、TV点けっぱにしてるといつも耳に入ってきて。
良い曲だなぁ、ってボーっと聴いてると、「病院で死んだ」「子ども」「夢で逢えたら」のワードがその時の自分とシンクロして印象深い1曲になりました。

こっちの世界にいたときより、今のほうが幸せでいておくれ。
1つも悪いことしてないのに苦しい思い、痛い思い、怖い思いをしたのだから、この世にいたときよりずっとずっと幸せで健康になる権利ある。
そして、ママを忘れないでいて。

閑話休題で音楽雑記。
と云うか、メロの死から追い討ちかけるようにショッキングなコトでした。
『W動物病院』の話題とはいっしょにしたくないのと、文字数制限もあるので次へ分割します。
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メロたんの葬儀とフーちゃんの一周忌。

2010-03-19 05:17:02 | CAT
2010年3月12日、推定16:10分。

かけがえのない宝物、愛猫メロディが虹の橋を渡りました。
生後8ヵ月半にも満たない、短い生涯でした。
生前のメロディを気にかけてくれた方、本当にありがとうございました。
野良の仔としてヒッソリ生を受けたけど、自分と関わる幾人かに「可愛い」と云ってもらえたから、ブログやmixiやってて良かったと思います。

枯れない涙。
泣くの疲れたよ、メロたん。

『猿の手』と云う古典小説。
『オルペウスとエウリュディケ』と云うギリシャ神話。
どちらも死者の国から愛する家族を蘇らそうとする悲話。
これが今の自分の心境。

アタシは精いっぱいメロディを愛した。
それは心残りがない。
悔やまれてならないのは己の判断!
獣医側の”都合”に合わせて、病院で独りぼっちで死なせてしまった!!
10日の面会ではメロディはまだ元気はあった。
アタシが大好きなシグサ、「お口くちゅって、やって♪」と鼻先をちょんちょん軽く叩くと、1回だけやってくれた。
メロは鼻にシワを寄せて唇の横を「くちゅくちゅ」やる時があって、それがまるでカワウソみたいな愛敬ある表情で。
いつもの2人だけの遊び。メロはやってくれたんだよ。
この日は院長が午後不在で詳しい診断を聞くこともできず。
何より院長許可がないから連れて帰れない。
明らかに前日より元気を失ってるメロの姿が辛くて嗚咽でコトバにならず、スタッフさんに一礼だけして身を引きちぎられる思いで帰った。

11日、この日は院長がいるのでまず診察室で様子を聞く。
「食事も何とか食べてるし変わりない」とのことで安堵。
血液検査の結果、異常値はまったくなく健康体。
もう1つの考えられる原因であるウイルス感染の検査結果は明日になるとのことだった。
そして面会すると…!!!
ケージの中のメロディが自分の初めて目にする姿になってた!!
口から泡を噴いて苦しそうにもがいて!!
こんな症状今までなかったから、「あれぇ?メーちゃん、おクチにナニくわえてるの?」って、最初ノンキに話しかけたよ。
それが”モノ”ではなく、クチから泡を噴いてるのだと気が付いた時の恐怖感!!
すぐスタッフさんを呼ぶと、「ああ、今、シーツを交換したのでたぶん興奮したのかな」と、慌てもせずにティッシュで泡をぬぐうだけ。

そんなバカな!!
メロディは穏やかな性格。
人間を大好きで警戒心もない。
ウチの猫たちは他の獣医さんにも「これだけ大人しく診察させてくれる猫は珍しい」と誉められるんだよ?
そうなるよう、愛情こめて育ててきたんだ。

アタシは今まで身内や知人に癲癇を患ってるヒトがいなかった。
だから癲癇ってどんなものなのか、よく解かってなかった。
メロディの障害を自分なりに調べて勉強して、それで神経性の障害ある仔(ヒトも)は何らかのきっかけで癲癇を発症しやすいと知った。
けど、メロディは先住猫チーちゃんにマジ攻撃され続けても興奮もせず、それどころか仕返ししに行ってたよ。
だからね、「ああ、この仔は癲癇や痙攣などの心配は無用だなぁ」って楽観できてたんだ。
病院で興奮させるような何かをしたとしか思えない。

モタモタしてるスタッフに「コレは癲癇ではないのですか?!」と問うとコトバを濁す。
この病院はいつもいつも、そうだ。
それどころか、このスタッフ何するかと思ったら他の作業にかかり始めた!
すぐ他スタッフを呼んで(日頃から信頼してる唯一の方)、そしたらやっと慌て始めて。

ああ…辛くて、もうこの後の光景を書きたくない。

「いったんウチへ連れて帰り、万が一があれば救急で連れてきます」
そう院長に懇願したさ!
けど院長、「今夜は私の都合で急患は受けない」と云う。
院長いわく「獣医師が不在では急患を受けれない決まり」だと。
それじゃ、何のために24時間体制を謳ってるの?!
他のスタッフは獣医師じゃないの?!

自分には選択余地がなかった。
そして、あの日の選択は誤っていた。
他にたくさん待ってる待合室の飼い主さんたちにママは気を使ってしまったのもあるんだよ。
誰だって愛犬、愛猫たちは大事だから。。。

あの夜に戻して神さま!!
家に連れて帰ってきてたら、こんなにも早く死んでなかったと思えます。
だってメロディは9日の病院へ連れてく直前まで、自分で毛繕いしてたんだよ。
生きるチカラが尽きた猫は毛繕いなんか、しない。
去年老衰で亡くなったフーちゃんは、最期は毛繕いをしなくなった。
体臭に神経質でキレイ好きな猫が毛繕いをしなくなるのが、何を意味してるか?
それは、自分の死期が近いと察する野生の勘なんだと思う。

それに死期が迫っている猫に、他の2匹は近づかない。
ピッポもチロルも毛繕いをしなくなったフーちゃんに近づかなかった。
それどころか、匂いをちょっと嗅いですぐ恐る恐る後ずさりした。
その後、2度とフーちゃんに近寄ろうとしなかった。
”ソコ”に居るのに、まるで存在が見えてないかのようだった。
大の仲良しだった3匹なのに。

メロディは食欲なかったし遊びにものってこなかったけど、猫の仕事である毛繕いはちゃんとやってたんだよ。
身体が不自由だからぎこちないけど、ちっちゃな舌で念入りに。
いつもどおりにアタシの腕枕でスヤスヤ寝て、9日の起床時も「メロ、おはよう♪」と起こすといつもどおりに「クルルルゥ」とお返事してパッチリと眼を開いて。
陽だまりでいつもどおり日向ぼっこして、気持ちよさそうに眼を細めて。
そんなメロを兄ちゃん猫ピッポが優しく毛繕いしてあげて。
食欲がないだけで、いつもと変わらない日常だった。

命を助けるための病院。それは解かっている。
死なせようとするワケはない。
だから逆恨みではない。
病院で死なせてしまったのは、あの夜、間違った決断をした自分のせいだ。
最後に見た生前のメロディは恐怖に怯え苦しみ、痛がってる姿になってしまった。
悔しい、胸がえぐりとられる。
他にできる処置はないのかと何度訊いても、鎮静剤を打つしかないって云われて!
小脳に障害あるのに鎮静剤が良いとは思えない。
他に診せた獣医さんは云ってた。
「万が一、痙攣や癲癇など起きてしまったら鎮静剤を使えない仔なのでウチで治療はできない」と。

怖かったろうに!痛かったろうに!
ごめんね、メロ!

12日はたまたま家族に休みをとってもらっていたので、午前中に家族が面会しに行く。
その時はメロはスヤスヤ寝ていたとのこと。
そして午後診察時間にむけて出かける準備をしていた矢先。
「呼吸が停止した」と電話連絡があり。

メロたん、ゴメンよ。
ママはメロの死に目に逢えなかった。
辛かったろう?
苦しかったろう?
良い子のメロたんがどうして、こんな仕打ちを受けなきゃならないの。

もうすぐ桜咲く春がやってきて、初夏になって。
そしたら1才のメロたん。
目標はメロたんが1才になるまでに頑強な身体を作ってあげることだった。
障害に負けない体力をつけさせる。
そして、メロたんの1才のお祝いにと準備して楽しみにしていた一緒の旅行。
身体が不自由なメロディだからこそ出来るいっしょの旅。
行き先ももう殆ど決めてた。
何よりもイチバンの楽しみにしてたんだ。
もう絶対に叶わない夢。

どんな姿でもいいから帰ってきて。
ママーって澄んだ瞳でまた見つめて。
逢いたいよメロたん。

メロディが特別に可愛いのではない。
他の仔たちも可愛さは同じ。かける愛情は変わらない。
でも、介助を必要としてくれる存在がアタシの励みになっていた。
その想いは深くて特別。
メロがいれば何も要らなかった。

     あぁ この胸に 君を抱いた時から
     ぼくは 世界のナンバーワン

     もしも月が 落ちて壊れても
     かまわないさ 気にしないさ
     だって ぼくが 抱いてるものは
     もっと 大きなものさ

忌野清志郎さんがご子息が誕生したときに喜びを唄った『Baby#1』の歌詞。
自分は親になったことなくても、この想いがとても解かります。
理不尽を避けられない日々の暮らしの中、憎しみの感情も生まれたりする。
だけど、大きな大きな存在のメロたんを抱いてると、「もう、いいじゃん。憎むのバカらしいね。だってメロは神さまがママに贈ってくれた褒美なんだよ。
メロがいるアタシは恵まれてる。だから、それだけでもうイイじゃん♪」

メロディを見ていると不思議に”負”の感情がスゥーっと消えていくのです。

音符のような白黒のお洋服。
淡い桜色のルージュをつけた、耳の大きな女の子。
きっと桜の花びらがよく似合ったでしょう。
満開の桜を見せてあげたかった。

1度だけでも発情期を体験させてあげられ良かったな。
あっという間に終わったし、発情期と云えるほどではなかったけど。
でも雌猫として生まれたんだもん、その本能さえないままは不憫だから。

チューン。
これは甘えたい時の声。
クルルゥ。
これは不意をつかれた時や、ちょっと怒った不満の声。
オオーンオオーン。
これはアタシが外出する時に後を追ってくる「行かないでー」の淋しがってる声。

メロディの小脳障害は特に鳴き声に強く出てるようで、この3種類だけでした。
この三つだけで充分に意思の疎通ができてた。

デブじゃない限り普通の猫は『おしゃれキャット』のマリーちゃんみたいにタッタッタとテンポよくオシャマに歩く。
歩行障害あるメロの歩きはバッタンバッタン倒れながら転びながら。
それでも呼ぶと「チューン」と返事して、一生懸命に傍にきた。
そして可愛らしく揃えた両手でアタシに寄り添って。

同じ小脳障害をもつ猫の中でも、もしかしたらメロディは障害が重度だったのかもしれない。
だけど!
体調はすこぶる良かったんです。
メロが亡くなった日にウイルス検査結果が出た。
HIVも何もひとっつもウイルス感染してなかった。
コレステロールや血圧も何もかもひとっつも異常値がなかった。
獣医は「小脳障害が悪化したとしか考えられない」と云う。

あっけなさすぎるでしょ?
あっけないよ。
覚悟ができてるはずもなく、信じたくないんだよ。
入院してたった3日で逝ってしまった。

メロが入院した日、病院帰りにファブリックショップに行って数年ぶりにソファカバーを買った。
部屋のカラーを無視して、淡いイエローにピンクの花柄を1枚。
アイボリーがかったチェックを1枚。
どちらもメロに似合う。
メロがちょこんと座ってる姿を想像しながら選んだ。
まだ開封してないままだ。

趣味の大好きなバスタイムが今は地獄のようだ。
メロと毎日いっしょに入っていたお風呂の時間。
音楽を聴きながら、風呂フタの上でウトウトするメロを眺めながら会話しながら至福のバスタイム。
メロの湿った身体を拭く用のタオルを見るたび辛い。

気温が上がると予想されていたので3日間だけ亡き骸と過ごして、15日の夜に天へ送り出しました。
綺麗な身体のままだった。
まだ子どもだった筋肉は死後すぐに硬直した。
17歳のフーちゃんは火葬の日まで硬直せず、抱っこしても首がガクっとなってフワフワだった。ヒトもたぶん、そうなんだろう。

去年フーちゃんの時と同じペット移動火葬会社さんにお願いした。
車が大型になったので去年と同じ場所は使えないと云われ、探してもらった結果、ウチから数分のとこで見送ることになりました。
繁華街なので問題ないのかと心配したら、雑踏の中のほうが目立たなくて良いのだそうです。
ネオンが毎日キラキラして、メロにも自分にも淋しくなくて良かったと思う。
窓枠に乗せたメロがいつも眺めてた我が家からの風景だし。
火葬業者さんの機転に感謝した。

動物病院でご縁があった、赤ちゃん時代のメロを知ってる方に訃報をメールしたら火葬に立ち会ってくださいました。
メロディの死を哀しみ涙を流してくださいました。ありがたい供養です。
人様の情が嬉しくて泣きました。
小雨の降る空へメロディは煙となって昇っていきました。
フーちゃんを送り出した日も風が強かったけど晴れてて、まるで、「この世でたくさん暮らしたね。ご苦労さま、さぁ昇っておいで」と星たち迎えてくれてたようだった。
でもメロディは「おまえはまだ昇ってくるべきではなかったのに」と、空がいっしょに泣いてくれてるように見えた。

メロの骨壷は小さい。
子どもなので骨が柔らかく、あまり残らないのだと火葬会社の方が云ってた。

イチバン小さなサイズの骨壷にも半分にも満たなかったメロの骨でした。

火葬後、本降りになった雨の中をメロの骨壷といっしょに散歩した。
ちっちゃなヒップバックにすっぽり入ってしまう。
今までは自転車だと行けなかった長い坂道をゆっくり上って、メロに初めての景色をたくさん見せてあげた。

もうちょっとだった。
あと数日で春がきて暖かくなったら、メロを連れていっぱい散歩するはずだった。
メロは春という季節を知らないまま天国にいっちゃった。
桜の花びらいっぱい身体に振りかけてあげたかったよ。
メロに逢いたいよ。

翌日はフーちゃんの一周忌。
メロのことでいっぱいになってしまってゴメンね、フーちゃん。
フーちゃんがいるから安心してメロを送れるよ。
この世では身体が不自由でも、そっちではきっと元気に駆け回って、どの猫よりもイチバン高くジャンプできるよ、メロディ。

火葬に立ち会ってくださった方がたまたま撮ってくれてた入院中の赤ちゃんメロたん。
他にアタシとのいっしょの写真も撮ってくれてたので、高画質で残せた貴重な2枚となりました。
ずっとPCの壁紙にしてる。


去年7月16日のメロたん。
病院でデジカメ撮影することを遠慮してたから、入院中の写真はケータイでばかり。


入院するたった4日前。
亡くなるたった7日前。
日向ぼっこ中のメロたん。
この日からまさか1週間でメロが消えてしまうなんて。
障害あるとなって、首輪ははずしました。
いつも首と頭を振ってたから…。疲れたことでしょう。。。


2月21日。
優しい兄ちゃん猫ピーたんに毛繕いしてもらってるメロたん。


2月23日の宝物たち。


2月27日の宝物たち。
3匹でチカラ合わせてまんまる。


この日から2週間も経たないで大事なメロディが消えてしまうなんて!!!
信じられないし信じたくない。
でも云わなきゃ。毎日云わなきゃ。

メロディ、ママを選んでやってきてくれてありがとう。
早く帰っておいで。

猫を虐待し殺した人間がまた逮捕された。
天罰がくだる日を醜い心で待つがいい。

仔猫や衰弱してる猫(犬も)を偶然に保護されてどうして良いか解からないでいるた方たちへお願い。
”ぜったいに”面識のない相手を里親にしないでください。
虐待目的で何匹も引き取るキチガイが後を絶ちません。
今回の事件も愛護団体でさえ見抜けなかった。
だけど、もしお家の子にできない時はまずは近くの愛護NPOに連絡してください。

ムダな殺生をするのは人間だけだよ。
肉も魚も食べて生かしてもらってるくせに、犬猫を自分の命以下とふんぞり返ってる害虫。

昨日は「メロの目に似てるウミガメ」が夢に出てきた。
(おまえの目はウチのメロディに似てるなぁ)と夢の中でつぶやいてた。
来世はウミガメになりたいのかい?


予感は当たる。
まだウチの子になったばかりの時なのに、メロがふっと消えてしまいそうな不思議な予感がしてた。
酔いつぶれて寝る日々が自分でも怖い。

長い記録を最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
コメント (5)
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