歩いたり 走ったり 旅したり

40代女性です。
身体と心の健康を目指しています。
走ることを通して、みなさんにHappyを広げていきたいな。

ぐるぐる螺旋

2015-03-20 08:25:51 | 日記
何かで成長したいと思っていても、同じところをぐるぐる回っているような、下手をすると後退しているような気がする時があります。

最近の私は走ることに関してはスランプ気味でちょっとこんな感じでした。

今までにたくさんのことでこのような状態になり、「私には向いてないんだな」と思ってやめてきました。

20代に走っていたのをやめた時もこんな感じだったかもしれません。

今はもうひとふんばりしたいし、走るのは本当に好きだからずっと続けたいです。


ふと全く別のことを思い出しました。

私は以前、知的にも身体的にも重度の障害がある子の教育に携わっていました。

子どもたちの力を伸ばしたくて日々がんばっていましたが、すぐには形になるような成長はなかなか見られません。

その時に大学の発達心理学の授業で子どもは螺旋を描くように成長していくものだということを習ったことを思い出しました。(誰のどんな理論だったのかは忘れましたが)

一直線に成長していくわけじゃなく、同じところに戻ってきたように見え、後退しているようにも見えます。

何度同じことをすればできるようになるんだろう?この間はできたのに、またできなくなってしまったのか?と思います。

でも同じことを繰り返す中で、決して立ち止まっているわけじゃなく、課題をクリアする仕方も前回とは違ってきています。

螺旋を描くように確実に成長しているのです。

そして学期末に評価をする時にはどの子にも必ず成長を感じられる部分があります。

それこそ、みんなが同じペースじゃないし、できるようになることも人それぞれで、思いがけない形での成長をたくさん見せてもらうことができました。

子どもの成長をせかすことはなかったけれど「この子はこのままでいい」とか「これで十分」と思うこともありませんでした。

何かの分野で伸びることを信じて色々な働きかけをし、小さな成長を見逃さないようにしていました。


子どもに対してできていたことが自分自身にできていなかったなと今になって思います。

同じことを繰り返しているようで必ず積み重なっているものがあると信じてこれからも走り続けます。


そして関係ないけれどついでに思い出したことがあるのでもう1つ。

私は独身で子どもが産まれる前にそういう仕事をしていました。

出産と育児を経験された先生方に「子どもを育てるってどんな感じですか?」と聞くと「成長の速さに驚くよ」と口をそろえて言われました。

実際に自分の子どもを育ててみて、赤ちゃんの頃の成長の速さには感動しました。

私がそれについていくのに必死で、訳が分からなくなることもたくさんありました。

あの頃、たくさんの同僚の先生や子どもや保護者の方々から学んだことがあって、私の育児は支えられてきたような気がします。

でも今振り返れば、障害がある子どもを育てているお母さん方は本当に大変だけど、みなさんとてもがんばってみえたなと思います。


そんなことを思い出していると、私もやっぱり今できることは諦めずにがんばろうと気持ちが引き締まります。

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