昭和三丁目の真空管ラジオ カフェ

昭和30年代の真空管ラジオを紹介。
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KWM-2Aで

2008-04-22 | 昭和三丁目の真空管ラジオ
 米国製無線機コリンズ……それは1960~70年代にアマチュア無線を始めた世代にとって羨望の的だった。無線雑誌に掲載されているコリンズの送/受信機の写真を眺めながら「いつかコリンズを使って世界の人々と交信を楽しみたい」と思った少年も少なくない。 
 当カフェにいつも書込みいただいている かめ様は、そんな “憧れの無線機” KWM-2Aを所有され、このたび貴重な写真をお送りいただいたので、ご紹介します。 
【以下は、かめ様からのメールの抜粋】
 
        
        ▲左から電源 516F2、外部VFO 312B5、トランシーバー KWM-2A
 本体のトランシーバーがKWM-2Aで、これが幻?のRockwell Collinsのエンブレムが付いたものです。
        
        ▲極めて貴重な、幻のRockwell Collins製 KWM-2A
 これは、アメリカでの製造が終わった後?にカナダで製造したものです。製造末期のものだと思われるので、多分日本にもほとんど入ってないのではないかと思います。
アメリカの無線友達が手に入れて送ってくれたもので、中古でしたがほとんど使った形跡がなく、付属品の封が切られていませんでした。
        
 外部VFOの312B-5は、ハワイのやはり無線の友達が手に入れてくれたもので、いわゆるアメリカではミートボール、日本ではラウンドエンブレムとか言われるものです。このミートボールより古いのが、ウイングドエンブレムといわれるもので、真ん中が丸くて両側に四角な部分があるので、鳥が羽を広げたと言う表現をしています。これはやはり年代が古く、回路的にも丸のほうが改良されているます。でも、改造キットが売られているので腕に自身のある人は、安く買って改造が可能です。
電源は、新品をLAのHenry Radioから買いました。

【店長補足】
 高性能を求められるアメリカのMIL規格をパスし、第二次大戦で採用されたコリンズ社の無線機は、'74年当時、KWM-2A本体だけでも35万円!! 当時の国立大学授業料が12万円、今は120万円……ということは、ざっと計算すると約10倍。今に換算すると350万になります。
KWM-2Aは、アメリカのエグゼクティブ、ヨーロッパの王室関係者、中東の石油王、インドのマハラジャなど、今で言う、まさに “セレブ” 御用達の無線機でした。