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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆オネゲル:勝利のオラース

2018年01月30日 | フランス
○タバハニク指揮ORTF(INEDITS.BARCLAY)LP

オネゲルはわかりやすい作品はいくらでも作れるが真摯な作品は難しいとかいったことを書いていた気がする。素人聴き晦渋な作品のほうが満足度が高かったようだ。この曲を自身の最高傑作と考えていたようだが、晦渋。ミヨーが初期に書いていた「とにかく前例のない個性」、一時代前の前衛的作風に似た印象もある。誇大妄想的で激しい感情と繊細な気分のうつろいを劇音楽のフォーマットにのせて描き、これに合唱が加わったらそうとうの大作として印象も変わっていただろうなあと思う。タバハニクはジョリヴェ的な娯楽性をそんな曲にも見出していると言ったら過言だろうか。精緻さと力感のバランスがよく、だが「バランスがいい」という言葉の印象とは異なる意思的なものをかんじる。○。

※2010-04-30 13:54:10の記事です

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