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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆サティ:バレエ音楽「パラード」

2018年01月27日 | サティ
○マルケヴィッチ指揮日本フィル(PLATZ)1965/4/15東京文化会館live・CD

終演後の聴衆の戸惑いが信じられないくらいだ。これほど繊細さと猥雑さの極端なコントラストがつけられた「バレエ的な」演奏があっただろうか。速いテンポでどんどん場面転換していくさまは演奏会型式だと確かに分裂症的な印象をあたえるが元がバレエであることを念頭に聞いていくとこれほどちゃんと踊れるようになっている演奏はなかなかない。ライヴで日本のオケでここまでドライヴできるのは素晴らしい。音響バランスに多少の問題はかんじるが(奇矯な音素材が強調されすぎる)、そもそも主部の「猥雑な演奏」のすくないこの曲の録音にあってここまでキッチュなパラードを聴けるのがこの日本公演記録だったというのは想定外だった(死語)。マルケはバレエ音楽で生きる。ただ、オケがドイツ的だ。音色が暗い。安定感があり聞きやすいのだが、個性的でないわりに楽曲の軽さにはあっていない。楽想間の切り替えもはっきりさせず通奏感を持たせすぎている。これはマルケのせいではないだろう。惜しいが○。

※2007-02-27 10:00:53の記事です

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