湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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2020/1/7日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ42(上野駅→東京科学博物館→弥生美術館・竹久夢二美術館→六龍鉱泉→根津駅)完成版

2020年01月13日 | 東京温泉


正月ということでミイラみてきました。子供ばっかりでしたが女性も多かった。いつも展覧会や展示に行くと中高年男性が多いんですが、中年以下の女性(多くが家族や子連れですが)というのは、正月休み明けならではなのかなあ。

展示としては珍しいヨーロッパのミイラ(ほとんどが沼地に落とされた殺人事件の被害者)、アジアのミイラ(東博・科博と日本の研究者所蔵に東日本大震災被災の福島の江戸前期即身仏というかんじ)がよかったですね。子供、江戸っ子兄弟のミイラや学者のミイラでよく泣かなかったな。

天気が悪く、ウォーキングとしてギリギリの距離を確保して、東大本郷キャンパスのほうにある近代庶民絵画の弥生美術館で雨宿りすべく往復しました。時間を見て上野の山に戻り、入湯です。








大仏山のこの石仏たちは幕末明治初期の写真にも出てきたと思います。





鐘楼は江戸時代の巨大な石積みはないようです。場所は大仏山の対面、精養軒に降りる手前で変わってない。明治初期からこの向こう、山の上がわに精養軒とは別の料亭があり、よく絵や写真にえがかれました。



惜しまれつつ引退したモノレールの名残。

不忍池北の住宅地を根津の方へ。



お稲荷さんが多い。江戸の名残。





竹久夢二のレリーフですね。

高畠華宵、児童書籍の挿絵でしられる精緻な画風の画家。美少年美少女を描いた絵が有名で、大正から戦前の風情をよくうつしている。弥生美術館はこの人と密接な関わりのあった私設美術館でした。なんとなく瀟洒な美術館が竹久夢二美術館とつながってあります。今回は国芳の系譜、芳年の系譜として現代の挿絵画家につながるちょっとマイナーな画家を特集してました。同じ系譜でも上手い下手、面白い実直は如実にでるしそれが売れ方につながってるなあと。中には印刷や版画ではない大判の絵もあり。印象的なものも。でもロマンチックだなー。そして他の流派を取り込んで70年代にはすっかり劇画になる。







夢二は苦手。ただ戦前の女学生特集やモボ・モガについては身近に聞いてきたもので、資料も集めようとしなくても集まったりしたので、すんなり見ました。





上野の山下に戻ります。鴎外温泉水月荘のすぐ近くの路地、学生が秘湯と呼んでいた。





六龍鉱泉
小ぶりの宮造りで路地の先にある。鴎外温泉が大々的に宣伝している先、ひっそり伝統的な銭湯のさまが今の子には「秘湯感」らしい。とても懐かしい感じがしたが、番台でも良かったのに、というのは今の子ないし観光の外国人には受け付けられないのかな。フロントができている。混み方は普通だろう、やたら混むような話が出てくるがオンタイムはどこも混む。ここの特徴は透明度50センチくらいの黒湯だけで湯桶が占められ、狭めの浴槽は深い熱湯になっているが、いずれ、熱い。常連でなければ自分で薄めたり掻き混ぜたりはできなかろうし、わたしは平気なのでいきなり熱い方に入ってしばらく立ってたが、出たら足がヒリヒリしてきてびっくりした。ぬるい方も気を抜くと(人がいなくなると)熱くなる。黒湯らしい熱い感じではあるけれど、単に温度が高いせいなのかとも思う。ゆっくりするタイプの浴槽じゃないな。でも鴎外温泉がほぼ透明なのに比べて黒湯感は味わえていいだろう、いずれにせよ。カランにムラがある。でもシャワーが自在でシャンプー等完備なのはありがたい。温まりすぎた身体を小さな縁側で冷やすのもまたよし。ここはロケーションが良いですね。


おわり。

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