湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ベートーヴェン:交響曲第8番

2008年05月30日 | ドイツ・オーストリア
○クレンペラー指揮ACO(archiphon:CD-R)1949/5/1live
溌剌として曖昧さの微塵もない快演。リズムのしっかりしたクレンペラーだがそこに引きずられることのない同時期のバランス感覚が、もっともいい形で現れるのはやはりベートーヴェンだろう。8番は冒頭こそ有名だが結構マイナーな曲だと思う。それは均整感や完成度という面ですばらしい域に達しているものの楽想のアピールや発想の前衛性において後期のほかの交響曲と比べるとやや地味であるところに起因しているようにも感じる。演奏によっては地味さが倍増して聞こえてしまう。だがこの8番は終始7番のノリで楽しい。明るく古典的な明快さをリズム感とスピードによって提示し、終始同じような調子ではあるけれども、最初から最後まで聞きとおさせる「連続性」が売りだ。さすがに終演後の拍手も盛大。だが、録音は最悪の域。○。

<クレンペラーの8番(参考)>

解釈の基本は同じ。時期的にも軽やかさを保ったクレンペラーの意外な一面を楽しめます。

ACO・1956/5/17ライヴ盤(music&artsで出ていたものと同じ、共に非正規注意)
Beethoven: Symphonies Nos. 6, 8 & 9

GOP

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フィルハーモニア管弦楽団・1957正規スタジオ録音盤
ベートーヴェン:「運命」& 交響曲第8番
クレンペラー(オットー)
EMIミュージック・ジャパン

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組み合わせの運命が名演で有名。他にも組み合わせを変えるなどして何度も出ています。

フィルハーモニア管弦楽団・1966ライヴ正規盤
Beethoven: Symphonies Nos. 1 & 8; Grosse Fuge

Testament

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