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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆マリピエロ:弦楽四重奏曲第2番「ストルネッロとバッラータ」

2017年05月01日 | その他ラテン諸国
◎ポルトロニエリ弦楽四重奏団(NGS)1928/3・SP

この時代の録音演奏者にしては巧い。スペンサー・ダイクとは比較にならない。安心してオールドスタイルのなめらかなボウイングに艶っぽいポルタメントを楽しむことができる演奏である。曲がカゼッラを巧緻に構成しなおしたように明るくわかりやすく、変則的で短いものの歌曲的発想を背景としたものであることも歌謡的な演奏向きの団体のスタイルにあっている。この長生の作曲家は外れは無い、この曲では特にフランス派が好きな向きは、踏み外さない前衛性とミニアチュール志向を込みで楽しめよう。同団体及びファーストのアルベルト・ポルトロニエリは古典演奏を中心とした活動を行ったが(古楽ではない)、同SP期にカゼッラとボヌッチでブラームスのトリオ二番を録音している。マリピエロもイタリア復古主義の中で古典志向に変遷した作曲家だった。オルフェウスQが全集を出している(8番まで、殆どが表題付き)。

ネット配信中

オルフェウス弦楽四重奏団の全集;今や1133円・・・
Malipiero: Complete String Quartets / Orpheus String Quartet

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