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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番

2008年03月25日 | チャイコフスキー
○ハリウッド四重奏団(TESTAMENT他)CD

ギチギチした音には好悪あろう。でろでろのロシア民謡音楽にこういう即物的な音は似合わないとは思う。終始テンションが高く弓圧をかけすぎるので却って機能性が失われ、らしくない雑味を呼び込んでいるようにも思う。テンポにもダイナミクスにも音色にももっと緩急ある表現が欲しい。もう少しは揺れてもいいと思う。ファースト偏重にならざるを得ない曲であるとはいえ、四本のアンサンブルらしさを感じさせて欲しい場面もある。うーん。
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チャイコフスキー:交響曲第4番

2008年03月06日 | チャイコフスキー
○セル指揮クリーヴランド管弦楽団(MEMORIES)1968/1/25LIVE・CD

録音がどうにも悪い。演奏はトスカニーニ様式で後半になればなるほどとち狂って面白い。また下手に早く起伏を作らずクライマックスで一気に爆発させるのはセルらしいやり方だ。しかし演奏精度にはセルにしては問題がある。また面白みには欠ける部分もある。4楽章コーダの派手さを買って○。
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チャイコフスキー:交響曲第5番

2008年03月04日 | チャイコフスキー
○セル指揮ケルン放送交響楽団(EMI)1966/6/24・CD

セルは突然近視眼的なルバートをかけることがあり、国民楽派をやるときそこが魅力でもあるのだが、オケがついていけるかといえば必ずしもそうではなく、ここでも1楽章はただでさえばらつきが目立つのに、セルと思えない精度の箇所もある。2楽章もかなり感情的な揺らぎが入るが、緩徐楽章でもありだんだんと揃ってきて、3楽章以降はまあまあの精度に落ち着いている。このオケならではの重量感と鋭さが、4楽章においては回復してきた・・・という程度。無印にすべきかもしれないが○。
Comments (2)
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チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

2008年02月28日 | チャイコフスキー
○ゴーベール指揮パリ音楽院管弦楽団(COLUMBIA)パリ

慌てる1楽章は終始つんのめり気味だが颯爽としてリズムよく聴きやすい。音の頭のアタックがつねに強くいちいち気を煽る。オケは雑な往年のフランスオケだが健闘はしている。2楽章もわりと速いのはSPだからというわけでもなかろう。しかしトスカニーニのような無味で乾燥したかんじはしない。3楽章はおおいに盛り上がる。盤の継ぎ目を気にしなければ、時代を意識せずドラマチックなノリを楽しめよう。けっこうテンポ・ルバートしておもしろい。4楽章は冒頭の引き裂かれた主題が音量のバランスが悪く一本の旋律にきこえないが録音のせいだろう。スマートの一言では片付けられないまっとうな悲愴。録音は悪いしオケは雑だが○。
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チャイコフスキー:交響曲第4番

2008年02月27日 | チャイコフスキー
○イワーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団(MELODIYA)

深みのない音表現はオケ由来かもしれない。1楽章はダイナミックに盛り上げるが、ドラマが拡散的にもかんじる。2楽章も明るい音だがしっとりした情感が表現されている。ヴァイオリンの感情表現が少し人工的だがアタックが明確で印象にのこる。木管ソロも美麗。3楽章は白眉。このオケのアンサンブル力の遺憾なく発揮された完璧なスケルツォ。4楽章はいったん落ち着く。ダイナミクスが結構大きくつけられている。録音ですら突っ走るガウクに比べイワーノフは意識的にコントロールをする人だ。音が引き締まっているので弛緩した音楽の気はせず、1楽章の警句が甦るところもただ起伏をつけるのではなく注意深く心象的な表現をとっている。フィナーレも設計の行き届いた合理的なもの。シンバルが派手に煽る。わりといい演奏です。
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チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

2008年02月27日 | チャイコフスキー
○イワーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団(MELODIYA)

やや雑味があるが一貫して力強く推進するスタイルで、1楽章の第二主題の最初の提示と4楽章が厚く粘る他はドライなテンポで奔流のような音楽を造り上げる。3楽章冒頭が少しごちゃっとして、そのせいかテンポも落ち着き気味にかんじた。
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チャイコフスキー:交響曲第4番

2008年02月25日 | チャイコフスキー
○ホルライザー指揮バンベルク交響楽団(VOX)

一楽章はなかなかスケールのあるしっかりしたドラマが印象的。この指揮者にはめずらしくソロ楽器のニュアンス表現にソリスティックな揺らしも入る。しかし二楽章からがぱっとしない。所々ぎくしゃくしたテンポは実直な表現を求める指揮者と柔軟性を示したがるオケのソゴに起因するものだろうか。ソリスティックな表現にもぎくしゃくした雰囲気がただよう。4楽章はドイツ的で悪くはないが結局ぎくしゃくした感のまま少し拡散的に終わる。1楽章を評価して○にはしておく。
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チャイコフスキー:交響曲第5番

2008年02月25日 | チャイコフスキー
○ホルライザー指揮バンベルク交響楽団(VOX)

どうも音色といいアバウトな演奏ぶりといいリズムの小気味よさといいウィーンの気がする。つまりはオトもリズム取りも好きということである。指揮は実直で解釈は直線的だが柔軟性がないわけではないからこそ、ライヴに近い雰囲気を楽しめる。後半楽章でとくにテンポが前にいきっぱなしになり弦が走り弓の返しがあわず、木管がつんのめりまくるスタジオ録音とは思えない箇所が気になるが、艶ある音色と覇気のようなものに騙されてよしとしてしまう。BRSO的ではないが4番も同じオトがしているので、ホルライザーの指示が音色にまでうまく反映されているのだろう。○。
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チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

2008年02月11日 | チャイコフスキー
○ホルライザー指揮ウィーン・プロ・ムジカ交響楽団(ウィーン交響楽団)(VOX)

録音もモノラルで遠いのだが、演奏もちょっと地味である。抑制的で熱気が感じられないところが多い。音表現がしっかりしておりリズムが引き締まっている反面、激しい表現が全く無い悲愴もどうかというところだ。1楽章は感情的に盛り上がる場面はいずれもかなり抑制的で表現の起伏が少ない。緩徐部のたっぷり尺を使った清清しい表現が特徴的とは言える。2楽章も普通。3楽章もまた普通だが、解釈の特徴として音を引き締めているだけにVSO(pro musica symphonie-orchester wien,あるいはpro musica symphony of vienneなどの変名がある)らしく縦が危うくなるところがひときわ目立っている箇所がある。4楽章が唯一抑制の個性的な表現に結晶したものとして評価できるか。無印にしたいが○にしておく。
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チャイコフスキー:交響曲第5番

2008年02月06日 | チャイコフスキー
○ルドルフ・アルベルト指揮セント・ソリ管弦楽団(club france/ACCORD)1959・CD

この組み合わせで後期三部作をClub Francais du Disque(言わずもがな一時期高額沸騰していたフランスのLPレーベル)に録音している(セント・ソリ管は実体がラムルー管と言われている)。トスカニーニ的で軽快だが品格が感じられる演奏で、録音かオケの特性からか透明で音構造の細部まで識別しやすく、感傷的な沈潜のない純音楽的感興を掻き立てられる。CDには3、4楽章に録音難な箇所が二箇所ほどあるが、他はおおむね良好なステレオ。4楽章の人工的なテンポ設定は面白い。○。
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チャイコフスキー:交響曲第5番

2008年02月05日 | チャイコフスキー
○サージェント指揮ロンドン交響楽団(EMI?)

この指揮者はスタイリッシュと言うと聞こえはいいがつねにそつない演奏を行い、録音ではなかなかその魅力の伝わりづらい中庸の感の強い人だ。しかしながらそれは同時代英国から輩出した名指揮者たちが国外でも派手に活躍していたのにくらべ、あくまで国内での名声にとどまることを好んだような活動ぶりに起因するような気がしないでもない。録音も活動ぶりからすれば少ない。あくまでライヴ指揮者だったのだ。この演奏はサージェントがスマートな指揮者「でもない」ことを伝えるかなりがっしりしたスケールのある演奏で、四楽章では遅目のテンポでドイツ的な重い発音を繰り出し始め、ただ派手にテンションを煽るのではなく構築的な演奏を指向しているのが面白い。マエストーソの序奏がカットされているのは残念だが、そういうところは合理主義指向の即物的指揮者たる片鱗をみせている。ドイツ式チャイコが好きならおすすめする。三楽章までも弛緩なく楽しめる。
Comments (4)
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チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」第一幕からの抜粋

2008年02月05日 | チャイコフスキー
○コンドラシン指揮モスクワ・フィル、合唱団(GLOBE)1978/3/29LIVE・CD

2,3,5,6,7,8,9番、珍しい曲選で馴染みのないものもあるが、コンドラシンがノリにノリまくっており、強いリズムと甘さの無い音表現で引き締め系指揮の真骨頂をみせている。これはこれで非常に見通しがよく格好のよい演奏に仕上がっているが、オケや合唱団の力量によるところも大きいだろう。楽しいバレエというよりシンフォニックダンスの趣だが、ソヴィエト末期の姿を伝える好演。やや録音がこもっている。
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チャイコフスキー:交響曲第4番

2008年01月31日 | チャイコフスキー
○ルドルフ・アルベルト指揮パリ・フィル(ラムルー管弦楽団)(CFD/ACCORD他)1958/5/10・CD

しっかりした歩みの独欧的なチャイコで、だからこその構造のわかりやすさが目鱗を落とす可能性もある。この曲は全楽章を通しての種々の動機の有機的なつながりや独創的な管弦楽法とその展開方法に着目してきちんと聴くと、チャイコが苦手な向きもそれなりに面白みを見出すことができる。5番のように単純でもなければ6番のように主情的すぎない。フランスはチャイコに冷淡と言われていたが、この演奏では独逸の指揮者を相手に色彩的かつ構築的な演奏を繰り広げており、アルベール・ヴォルフの録音と比べてもきっちりと収まったさまがなかなかに堂に入っている。○。
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チャイコフスキー:交響曲第3番「ポーランド」

2008年01月29日 | チャイコフスキー
◎スウォボダ指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団(CHS他)LP

爽快に抜けのいい録音と割りと垢抜けた明るい表現で、元気よく進んでいく。ノリのいい弦に洒脱な木管、楽曲的に構造の厚みはないが流れ上の細かい仕掛けのおもしろさをなかなかきっちり聴かせる。1楽章は激しいアタックに彩られた色彩的な演奏で、丁丁発止のアンサンブルの面白さを堪能できる。ここでのオケは非常に表情豊かなのにほつれはなく、弦は素晴らしく揃い、ほとんどVPOぽい精度をみせている。民族性の欲しい中間楽章ではやや垢抜けすぎている気もするが、美しく魅力的な音色にごまかされてしまう。いや、録音優秀である、下手にステレオでないほうがいい。移調転調が明らかで、チャイコフスキーはそこがきっちりできるかどうかで書法的魅力を引き出せるかどうかが決まるのだが、下手な楽団がやるとぐちゃぐちゃになり単なる旋律音楽に聞こえてしまう。3番が受けないのは旋律がやや弱いため、そのあたり難しくなってくるのだと思うが(チャイコにも責任はある)スウォボダはよくわかっている。でもまあ、やっぱり冗長感は払拭できないか。弦の緩徐主題になるとウィーンのあの感傷的な音色にボリュームたっぷりのフレージングが引き戻してくれるが。バレエ音楽ふうのスケルツォでは各声部の細かい音が粒だちアンサンブルがきわめて明瞭に繰り広げられ色彩感が素晴らしい。どんくさ指揮者スウォボダの印象を覆すリズム処理の上手さも光る。こういう巧さ含め、エーリッヒ・クライバーぽいなあ。終楽章は鋼鉄の歩みに激しいアタックの加わる期待どおりの力感あふれるものだが、弦にウィーン的な薄さ起因というか音色的なバラケが出る。オケの性向上のもので仕方ない。それでも後半は録音バランスでうまくごまかされているようだ。弦中心の録音で生々しい擦弦音がスリリング。クレンペラー的なスピードと迫力すらある行進主題が回帰するごとに厳しさを増すが、この曲ではなかなか披露の場のないレガート表現を展開部の長い音符に無理矢理突っ込みながら壮麗なフィナーレへといざなうさまが素晴らしい。弦以外が引きにとらえられているためスケールに若干欠けるのが惜しいが、これはポーランドの紛れもない、西欧における名演のひとつである。最後に激しすぎてごちゃごちゃ崩壊してもかまうもんか。◎。

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チャイコフスキー:イタリア奇想曲

2008年01月24日 | チャイコフスキー
○ロスバウト指揮ベルリン・ドイツ交響楽団(CEDAR)1940ベルリン・CD

ロスバウトのチャイコはけして面白いとは思わないが、微細な部分では現代音楽指揮者特有の分節ごとに極端に解釈を変化させるさまが聴き取れる。イタリア風主題の表現はやや冷たくノリづらいが、後半リスト風というかリムスキー・ロシア風の描写的表現になるとやはり巧い。音は悪いが立体的に聴こえる。構造の透けて見えるちょっとフランス的な感じもする演奏ぶりはオケの素晴らしさもあるのだろうが聞きものではある。全般○。
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