プリメイラ Honolulu

袰岩奈々のホノルル・カフェぶらぶら日記。
こちらもどうぞ→ https://note.com/nana_horoiwa

7月の日本 7  東北の女性薬剤師さんたちと研修

2019-09-17 09:57:41 | Life in Suginami
盛岡で法事のあと、仙台へ。
震災後、ということは移住後、
仙台時代の友人たちとの繋がりが
ググッと深まった。
ハワイを毎年、訪れていたという
私よりハワイ事情によっぽど詳しい
中学校時代の同学年生が、
中高時代、仲良くしていた友人を連れて、
ハワイに来てくれたのだ。

中3の5月から高校卒業までの
ほんの4年弱しかいなかったとはいえ、
さまざまな対社会的態度はこの時期に
醸成されたともいえる。
仙台の中学は中途半端な学期途中の転入生に対しての
受け入れに慣れていて、
今思えば、とってもあったかかった。

ハワイで何十年ぶりかの再会を果たした友人は
仙台の薬剤師さんで、
中学校の同期との食事会と、
東北の女性薬剤師さんたち向けの講演を企画して下さった。

薬剤師さんたちと「グリーフ」がどう関わっているのか、
よく理解していなかったのだけれど、今回、深いつながりに気づいた。
毎回、薬を渡しながら、その方の体調の傍にいる。
変化には必ずグリーフが伴う。
日常と違う状況に陥った方はきっとグリーフも抱えている。
また、在宅の終末期医療の現場にも
薬剤師さんたちは携わっており、
医師や看護師、多くのサポーターとともに
患者さんや家族を支えている。

家族の中に入っていくことは、
ものすごくエネルギーのいることだ。
かつて、不登校の子どもたちの訪問相談をしていて体験した。
子どもに関わることが役割だが、
家族間の調整的な役割を
取らざるを得ない立場に陥ったりする。
あるいは、いろいろなことが見えるけれども、
どこにどうアプローチすることが
必要なのか、適切なのかの判断がとても難しかった。
気にすべき関係のラインが
1対1から1対2や1対3になるだけで、
かなり増えるのだ。

ましてや「グリーフ」を抱える場だ。
関わる人々にも、さまざまに影響を与えるだろう。
グリーフとは何か、
グリーフが何をかきたてるか、
グリーフに接する自分自身をケアする方法などについて、
実習を組み入れてお話した。

会場には震災をきっかけに生まれた
モバイルファーマシー(移動薬局)も登場。
災害時に薬局機能を持つ車で駆けつけられる。
スタッフが宿泊できるようにもなっている。


薬の分包機。「粉薬を手でも包めるように練習しておく必要がある」とも。


薬棚 震災の時、急遽、段ボールを工夫して薬棚を作ったエピソードなどもお聞きした


事務エリア。


シャワーとトイレ、シンクがあり、運転席の上の部分に眠れるスペース。「足元に窓があるのが大事だ。匂いの問題で」とリアルな体験に基づくお言葉。

河北新報に勤める友人が
そもそもの発端を作ってくれたハワイ好きの友人と
一緒に参加してくださり、記事を書いてくれた。
人生、どこでどう、どこにつながるかわからない。
河北新報社報道部著「止まった刻 検証・大川小事故」(岩波書店)をいただいた。
少しづつ読んでいる。

今を生きる人たちのために1本、
今を生きることのできなかった人たちのために1本。
キャンドルを灯してお参りしてする「命灯会」。
続けていきたいな。













最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。