プリメイラ Honolulu

袰岩奈々のホノルル・カフェぶらぶら日記。
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パロロ本願寺、ダルマトーク

2017-03-15 20:35:49 | あれこれ
パロロ本願寺づいてる今日この頃、
藤森さん(息子がつけた愛称が村長なので、以下、村長)から
「ダルマトークやってるから、英語の勉強にもなるし、
よかったら来てください」と。
ダルマトークってなんぞや? と思ったが、
特にスピーカーを決めるとかじゃなくて、
みんな勝手に好きなことを話すという。

ハワイ東海インターナショナルでCLC(Collage Life Counseling)の
カウンセラーとして働き始めたものの、会議は英語、
メールも英語というかなりアメリカンな環境
(ってこれまでどうしてたんだと突っ込みたいが)。
ハワイで日本人とだけ一緒に過ごしていたら、
限られた英語だけでもなんとかなってしまう。
まあ、なんとかなっていたので、現状にとどまって
「ありの〜〜ままで〜〜」「そのままで〜〜」
と思ってたのですが、どうしても、
英語ができた方がいい状況に追い込まれている。

なので、ローカルの人をつかまえては、
英語で話す練習相手になってもらい始めたのだ。
間違ってたら直してね、と言いながら。
そんな状況をご存知の村長、
見かねて誘ってくれたのかもしれない。

月に1回、水曜日にやっているらしいのだが、
あいにく、水曜日は12時半までに出勤しなくてはならない。
「途中退席でもいいですか」と聞いたらオッケーとのこと。

そんなわけで本日、参加。
十数人が一緒に座り、端の人から話していく。
今日のお題は「spring 」

初めの人はRumiのSpring の詩を読んでくれた。
漠然としか覚えていないのだけれど、
石が割れて土になることと、
心が砕けて、それが土壌になるといったことが
アナロジーになっているもので、
のっけから、うっときた。
ハワイに来て、初めて属した組織、
ナデシコクラブの会長だった岡田さん。
彼女が3月4日に亡くなった。
昨日、お葬式がありご家族にご挨拶だけしに会場に
行ったばかりだったから。

次の人は日本から移住した方なのか、
桜の花や西行の歌の話をしていた。

そんな話を聞きながら、
去年は桜を見たけれど、今年は見れないなぁとか、
そういえば、30歳になったころ、どわっと咲き、
狂ったように散っていく桜並木を見ながら
「あと、何回、これが見れるんだろう」と
思い、生きることの有限性にリアルに気づいたん
だったなぁ、なんてことも思い出した。
ついでに食事ができる回数も有限だと気づき、
あだやおろそかに1食をファストフードですまそう
なんて気分がふっとんだときでもあった。

そんなふうに、いろんな人がspringをキーワードに、
ハワイでも季節があるということや、掃除の季節だとか、
セントパトリックデーの準備で忙しいとか、
自分の連想や思ったことを順に話していく。
周りの人はそれに対して、
思いついたことを話したり、話が逸れていったり、戻ったり。
なんだか、とっても面白かった。

出かける時間5分前にレイチェルカーソンの「沈黙の春」を思い出したことや、
先ほどの「命が有限であることに気づいた瞬間が、桜の時期であった」と
自分の連想も話させてもらって、
本当に通じてるのか、通じてないのかわからないまま、
お寺をあとに。

「先に帰るんだったら食べられないでしょう」ということで、
村長お手製の漬物と、始まる前にみんなで作ったおにぎりを
詰めてもらって、カポレイまでの道みち、つまみながら出勤。
いつになく、充実した1日だったのでした。



ハワイで畑

2017-03-11 23:42:55 | あれこれ
3月10日にチャリティ・イベントのあったパロロ本願寺
田口ランディさんのご紹介で知り合ったカウアイ島の
藤森師がご住職でいらしている。

ハワイの生活が始まって間もない頃、ブログに書いたなと
探して見つけた。

そう、ここに出てくる藤森さん。
数年前に「お寺にガーデンがある」と。
荒れ放題だったスペースに手を入れて、
畑ができるようにしてくれた。
私もちょっぴり手伝って、今は毎週、
畑のお世話をしに通っている。
バナナがわさわさと茂り、
ハーブやナスタチューム、
大根もできている。




雑草がすぐに根を張り、ほんの
30センチ角のスペースをきれいにするだけでも、
結構な労働。耕したり、土を掘り返したりするのも
30分もやったら腰が痛い。
かわいい芽を出していたマノアレタスは大雨で流され、
葉っぱを食べるのを楽しみにしていたバジルは
虫たちに先に食べられ。

除草剤や農薬を使いたくなる気持ちがとってもわかったり、
自然農やオーガニックで頑張るファーマーを尊敬したり。

どんどん、いろいろ野菜がとれるわけではないのですが、
みんなで1時間ほど、風の吹き抜ける青空のした、
なんやかんや言いながら、あるいは黙々と作業して、
土とたわむれるのが意外と楽しいです。




PHPのびのび子育て4月号いただきました。

2017-03-09 10:45:46 | 著書
PHPのびのび子育て4月号 いただきました。




58ページ~
\お母さんのための/求めすぎない練習
~完璧思考・不安思考の手放し方~

に、袰岩が登場しておりますのでどうぞよろしくお願いします

3月10日発売です

PHPファミリー/のびのび子育て
facebookアカウントです。(あ)

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「Many Moons」

2017-03-04 22:32:30 | 読んだ本


小学生のころ、病気がちだったこともあり本をたくさん買ってもらった。
学研から出ていた翻訳ものが好きで、
なかでも「たくさんのお月さま」が好きだった。
好きというか不思議なストーリーで妙に頭に残るというか。
何回も繰り返し読む、お気に入りの本の一つだった。

Thrift Shopで古本をあさっていたら、
その原作にあたるMany Moonsを見つけた。
懐かしい気分で読み始める。

病気になったレノア姫は10歳。
なんという設定。
脳の変わり目、「抽象」の世界が
やってくる時期ではないですか。

そして、問題解決に一役買うのはcourt jester 宮廷道化師。
彼はどうすれば病気が治るかをレノアから聞き出し、
王様の気がかりを解決する答えを同じくレノアから聞き出す。
まさに、マージナルマン。
「問題から回復する力(レジリエンス)は必ずその人に備わっている」という
ミルトン・エリクソンを地でいくような動きよう。
聞き方だって、ファミリーセラピーのセラピストみたい。

Many Moonsはこっそりと私のどこかに潜んでいて、
いろんなところで力のもとになっているのかも。