プリメイラ Honolulu

袰岩奈々のホノルル・カフェぶらぶら日記。
こちらもどうぞ→ https://note.com/nana_horoiwa

「ブッダの夢」読みました

2013-06-03 18:35:37 | 読んだ本
河合隼雄氏の仏教の話って面白いんですね。
知らなかった。
そして箱庭療法を携えて、世界で講演していたことも、
知らなかった。
いろんなことについて、自分の中で体系だっていない。
日本での臨床心理関係の系譜ってどこかにまとまってるのかな?
業界からずずずっと離れてしまって、ふと、そんなことが気になってます。

さて、マインドフルネスがこんなに流行るずっと前、
1996年ごろに行われた中沢新一氏との対談が収録されている。
初めの二つ「仏教と癒し」「宗教と科学は対立しない」が
興味深く、何にそんなに心引かれたのか忘れないうちに
書いておこうと思った。

たとえば河合氏の言う「治すと治るの中間点」という言葉。
インターパーソナルとイントラサイキックの間みたいなことを
考えていたことがあるのだけれど、その感じと似ている。

中沢氏の言う「死者の側から人間を見るということをしていたんじゃ
ないですか」という言葉。内田樹・釈徹宗「現代霊性論」に通じるもん
がある。っていうか今、気づいたけど多分、鈴木大拙「日本的霊性論」がその
モトにあるんだ…読まなくちゃ。
こんなふうにやっていくと、
いくらでも読むべき面白そうな本が登場してきてしまう。
それが何の役に立つというわけでもないのだけれど、
自分のなかで「あれはどういうことなのかなぁ」と漠然と感じていることが
本の中で触れられていて、解説されているということの面白さなのだと思う。

そうなると、私のなかでの関心といのはいったい、なんなんだろう?
多分、「癒し」なるものが「対人関係のなかで起こるのはなぜ?」
というところなのだと思う。人とのかかわりってのは何なの?と。

どういうわけか、ここハワイでお寺関係の方と会う機会がぐぐんと増えています。
妙法寺という日蓮宗のお寺。ご住職がオペラ歌手でもあるというすてきなお寺で、
30年以上続く、エコーイリマという合唱団が練習をしています。
曹洞ミッションは曹洞宗のお寺で、リビングオハナが場所を借りています。この間、
典坐教訓にのっとって精進料理のセミナーを開かせていただきました。水曜日には
座禅の会が開かれています。
天台宗ハワイ別院、ここのご住職荒了寛氏は80歳を超した今でも世界中を飛び回って、
ご自身の個展を開いてらっしゃいます。隔週土曜日には映画上映会も。

マインドフルネスについてもうちょっと分かりたいと思う今日この頃。
多分、チャンスが身近にあるような気がしています。