昼の2時過ぎから作業をはじめて、やっと夕方の5時過ぎに『模写』が完成した。
出来たぁ!
安堵のため息と共に、作業から引き離される喪失感。
さっそく、ブラウザを開き模写もとの原画と並べて比べてみる。
えっとぉー。
これは、もはや。
俺が模写したと告白しない限りは、誰にも模写だとは分からないようなシロモノなんじゃないだろうか?
苦労した自分に悪いので、ぜんぜん違うとは言いにくいが、原画とはほとんど違う。
たしかに、まんまじゃ面白くないので、指にとまっている鳥など、ワザと原画と違えている部分はあるが、これはもはや模写したんだよと言わなきゃ、誰も模写とは分からないような気がする。
オリジナルと言い張っても通用するというか、模写の相手でさえ俺のオリジナルだとしか思わないだろう。まさかコレが自分の原画を模写したなどとは夢にも思わないだろう。
今、思いだした。
俺は昔から模写が苦手だ。模写なんてオリジナルティのない奴のする事だ。俺はなにをやらせてもオリジナルなのだ。
(せっかく描いたので模写を載せとくが、くれぐれもオリジナルを探し出して比べたりなんかしないように。確実に笑えるから)
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