じゃん！

　言論については、深刻なエネルギー危機におちいった現代の原子力発電所のようなものだと考える。
　安全を最優先するなら、そもそも原発なんかはじめから無い方が良い。

　それと同じように、何も喋らないのが最もリスクが少ない。
　喋れなければ、間違いを犯す危険性が減る。
　でも、喋んなきゃ今の世はたちゆかない。
　
　言葉の力で説得なんかするつもりはない。

　誰の言葉にも危険性があふれている。

　俺は電子ちゃんじゃないので、電気を大切にねと言いながらも、オール電化みたいな矛盾は言わないようにしたいと思っている。
　原子力発電所はもちろん危険なモノである。
　同じく言葉も危険だ。
　だが、無いとどちらも困る。

　だが、なんで、そんな危険なモノを使いこなしていかなくてはならない状況に、わざわざ人間は常に自分を追いこんでいるのだろう？
　なぜ、下手すると死人が出るようなモノを、無い方がマシかもしれないモノを人間は使い続けなくてはならないのだろうか？
　俺には分からないと文字をタイピングする。