墨汁日記

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しつけことわざ読本 はじめに

2006-07-22 19:59:15 | しつけことわざ読本

Situke

 私は中学五年生の時から川柳に興味をもち始めて、さかんに作句をしました。川柳の寸鉄人をさすうがちが好きでした。

 ことわざも寸鉄人をさす点で川柳と同じように好きでした。短いことばでちくりと人の肺腑を刺す警句の中に、人生の真理、世渡りの示唆を与えてくれます。

 ことわざの中には、こどものしつけ、こどもの教育の上に面白くたとえを引いて、適確にその正しいやり方を示めしているのもかなりあります。
 「人づくり」がやかましく言われ出した頃、博文社の罇社長と、ことわざの話から、しつけの問題をことわざで表わしたらおもしろいでしょうというような話が出まして、「書いてみましょうか」「書いてもらえませんか」と、いうことになって本書が生まれたのです。

 家庭のしつけを中心として、お母さま方に読んでいただくよう、できるだけやさしい表現にいたしました。前編を「ことわざのしつけ」として、大きな見出しのうちに五つずつ、しつけをとり上げて解説を試みました。後編は「しつけことわざ辞典」として、しつけや教育に関係あることわざを五百三十あまりあげて、簡単に説明を加えました。

 家庭教育の上に何等かのお役に立てば、私のよろこび、これにすぎたるはございません。

  昭和三十八年十月三日
                     内 山 憲 尚 


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