雨

　昨日今日と、夕刊配達を休ませていただいた。
　パン屋のバイトが忙しくて、明らかに夕刊の時間に間に合いそうもないと判断したからだ。
　今日は、２３０個のパンの特注があった。
　機械がパンを作るわけじゃない、俺がこさえて店長が焼くのだ。
　人間が作るかぎり、いくら急いでも一分に一個が限界で、実際には２３０個の特注に３時間かかった。

　昨日は、夕刊配達を休んで正解だった。
　２３０個の特注分の準備に夕方の５時までかかった。

　だが、今日は雨。

　お店で、販売の仕事をしている人なら実感できると思うのだが、雨が降ると売り上げが急激に落ちる。
　売れないのに作る必要もない。
　店売りの分の生産数が普段より減った。そのおかげで、今日は思っていた予定より早く仕事が終わった。
　おかげで、昼の２時前にはパン屋の仕事が終わり、夕刊配達もないので３時前には家に帰れた。

　今は、酒を飲みつつコレを書いている。

　雨は嫌いだ。憂鬱になるから、でも、それは過去のつらい記憶がもたらすもの。
　実際に辛くないなら雨も良い。