というわけで、いつぞや書いた、
ダブルグリスバーガーなGF100(とGF110)、
殻割りしたら温度が下がるんじゃない?
・・・というところを実際にやっていきたいと思います。
練習用のGTX470と、本番用のGTX480。
GF1x0系の中から一枚選ぶなら、
当然「最凶の」GTX480でしょう?
何度見ても、ヒートパイプが飛び出ているGTX480は異様ですね。
しかも、後述しますが、中はヒートパイプダイレクトタッチになっているのですよね。
これでリファレンスクーラーだというのですから恐れ入ります。
GTX480、キャラ立ってるわぁ・・・
とりあえず動作確認。
通算2回目となるGTX480ですが、相変わらず温度がスゴイです。
リファレンスのHD6950なんか勝負にならない。
GTX780と同じくTDP250W「のはず」ですが
この時代、まだ80℃規制が無いことも手伝って、
GTX780が温く思えるレベル。
デュアルGPUである、「GTX590」や「HD6990」より温度上昇が速いのは凶暴の一言です。
半導体は温度に比例して、消費電力も高くなってしまうので、
抜け出せない悪循環にハマった悲劇のGPU、GTX480。
ヴェイパーチャンバーが間に合わなかったとか、
イールドが悪すぎてフルスペのコアで出せないとか、
もうね、この不遇っぷり。
GTX480かわいいよGTX480。
2018/7/7追記
ではGTX470から。
ネジの本数どんだけ~
さすがリファ。クーラーと基盤は19本でガッチリ固定されています。
クーラーカバーも外す・・・汚!?
排気口側からぽろり。
こんなところに、溜まる、ナンデ??
たまにはブロア吹こうね?
メモリ&VRMクーラー兼補強板と、GPUコアクーラーも分離。
下の子もヒートパイプダイレクトタッチだったのか~い
下位モデルで5本もヒートパイプが使われてるクーラーって。
GF100ェ・・・
基盤に移って、ヒートスプレッダ。
爆熱のせいか、グリスは完全に乾いて、粉チーズみたいになってる・・・
で、肝心のヒートスプレッダですが、
端までベッタリ接着されてはおらず、向こう側が見えています!!
やったぜ。これは結構剥がすの簡単かも・・・
2018/7/8追記
いざ・・・
殻割りスト御用達カッターを用意しましたが、
Ivybridgeや、Haswellを始めとするCPUのヒートスプレッダ接着剤と違って、
質感が「砥石」そっくりの、かなり硬質な接着剤だったので、
カッターがどれほど役に立ったのかは疑問。
まあ練習台ですから、サクッとカパッと。
ハンダじゃなくてグリス。知ってた。
知ってたけど、何度でも言いたい。
何故ダブルグリスバーガーにした・・・?
ヒートスプレッダ内側のグリスは意外にもまだ気持ち湿り気が残っている・・・かも。
といっても、液体か個体かと言われれば、もう個体になってしまっています。
ヒートスプレッダとヒートシンクの間にあった”粉チーズ”よりはマシという程度。
コア。デカすぎ。刻印は一切なし。
この大きさの半導体を3万円で売っていたという事実も、よく考えるとおかしいですね。
(当時は爆熱の烙印のせいでGF100の投げ売りがされていて、実際はさらに安く買えました。
かく言う私も、ソフマップでGTX465を9980円で、クレバリーでGTX470を13800円で買いました・・・買わせていただきました。ごめんよNVIDIA。)
2コアのHaswellと比較。
Haswellも半分以上がノースブリッジとGPUですから、
CPUで言うと24コア分くらい、あるいはそれ以上が入る面積があるのでは?
ヒートスプレッダは厚さが2mmもあって、かなり重いです。
CPU界の殻割りによる冷却効果の向上は周知の事実なわけで、
この構造、爆熱に拍車をかけていたと思うのですがはてさて。
うーん、しかし困ったな。
結局、カッターを入れて少し浮いたところにマイナスドライバーを差し込んで、
結果的にはテコの原理で抉って外したので、あんまり練習にならなかったぞ・・・
GT200みたいに、コアの上にヒートスプレッダが「ただ載っているだけ」なら楽なのに。
むぅ・・・
2018/08/10追記
迷っていても仕方がないので
GTX480、行きまーす。
たまにはブロアー吹こうね?(通算3回目)
アレっ!?
これは一度塗り直されているかも。ネジ山一つ潰れてたし。
むしろ塗り替えてなお90℃オーバーなことにびっくりだよ。
GTX480とGTX470のヒートシンク。
もうね。このね。
放熱面積に結構な違いがあります。
それではいざ・・・
!?
アイ工エエェェ(´д`)ェェエエ工工工!?
GTX480はピッチリ閉じてる!?ピッチリ閉じてるナンデ!?
刃が入らない・・・これはヤベイ。
2018/08/10追記
これ絶対入ってるよね?(刃が)
キタ!見た!グリス!
しかしわし、「GF100の殻割り法」を確立してしまったんじゃないのかこれは。(動くとは言っていない)
箱(ヒートスプレッダ)入り娘たちの赤裸々な姿(コア)。
2018/08/10追記
ではクーラーを組み戻していきます。
非金属でたぶん最強のクマでいきます。(* ̄(エ) ̄*)
うーん、めんどくさい。
やっとこさヒートシンクを付けるだけに。
動いちゃった・・・
結果ァ!!84℃ォ!!
トップエンドは88℃。
同じループモードを使って-5℃なわけで、効果があったのは確かですね。85℃から上がりませんでした。
トップエンドでも90℃に届かなくなりましたし、これは間違いないかと。(室温は25.2±0.3℃でほぼ同じです。)
ただ、クーラーの能力が不足していて、CPUの殻割りのような劇的な効果はありませんでした。
クーラーというよりはむしろヒートパイプの熱輸送能力でしょうか。
タラレバの話になってしまいますが、
物理設計のやり直しがなくても、
もしGF110と同じようにベイパーチャンバーだったら・・・と思わずにはいられません。
でもでも私、満足しました。
GF100に対して、殻割りの効果はあります。
・・・なお、このGTX480、この直後に3Dベンチが回らなくなりました(^_^;)
果たして寿命なのか、私の施術が悪いのか、Quadro4000も試したいのに原因が判らないと困る・・・
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