小熊ちゃんの乗るスーパーカブは民生用でいわゆる量産品で構成され、玲子さんの乗る郵政カブは高耐久部品を惜しげも無く組み込んだ働くクルマなのです。
これを自分好みに仕上げるのも悪くはないですし、スプロケットも社外品でいいのがあるんでしょうけれど、郵政カブのスプロケットは市販品・量産品にあるまじき材質で作られた特別な存在。
見た目や性能で交換して欲しくない部品なのですよ。
年間に数百万円にしかならないこの部品を初工程から出荷工程まで大の大人が何人もかかり製造し、本田技研工業へ出荷している真っ赤っかの赤字部品。
順送プレスでバカすか打ち抜いて歯先にだけ高周波焼き入れした一枚数円のスプロケットとは材質も削り出し工程も全然違うんです。
歯先の整形も今は貴重なホブ盤でひと歯ずつ削りだし、中心のスプラインもブローチで引いて作ってる。
超硬金属をやっとこさ旋削するスペシャルメイド。
エセチタンみたいのに青っぽい焼き入れが入っていても純正には遠く及ばないので、礼子さんが元に戻してくれないかなぁと製造メーカーの中の人は残念に思うのです。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B091PSP952/ref=atv_hm_hom_1_c_OH5bTm_brws_5_12より。