長岡京市観光協会のブログ

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京都縦貫道沿い遺跡群1 「硲遺跡」

2015年10月01日 | 史跡
京都縦貫道の工事に伴い、多くの遺跡群から

出土品が発掘されました。

まずは、現在の調子付近にあった硲遺跡のご紹介です。

硲遺跡は弥生時代中期から後期(紀元前1世紀~1世紀)を

中心とした集落遺跡です。



小泉川左岸の扇状地から段丘状に広がった集落です。

10数棟の竪穴式住居、土杭、溝などが確認されています。

見つかった土杭の中から、銅鐸土製品や舌型土製品が

見つかっています。

また、石剣や石鏃なども出土しています。


(石剣・石鏃)

近くには三川合流地点があり、川を利用した交易もあったと

考えられます。

近くに集落もできて、一大集落へと発展していった

ことが伺えます。

また、調子八角の「八角」は近辺から風招が出土しており、

八角堂があったのではないかと考えられています。

風招とは屋根飾りで、寺院の堂塔の屋根の四隅を飾る

風鐸から下がる、風受けの飾り板です。


(風招)

調子馬ノ池公園に説明板がありますので、

詳しくはそちらをご覧ください。




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