金蔵寺（こんぞうじ） ～大原野の寺社２～

大原野にある神社仏閣のご紹介、次は「金蔵寺」です。



小塩山の東南に位置し、斜面に沿ってお堂が立ち並んでいます。

寺伝によれば、奈良時代初期７１８年に天正天皇の勅命により

隆豊（りゅうほう）禅師が創建したとあります。

その後７２８年には聖武天皇から「金蔵寺」の勅額を賜り、天皇が

各地の霊山に経典を書写して埋めたときの一つの山に選ばれています。

また、桓武天皇は平安京遷都の際に王城鎮護（平安）を祈願して

都の四方の岩倉（神の御座所）に経典を収めましたが、この金蔵寺が

西の岩倉となり、山号の「西岩倉山」はこれに因んでいます。





仁王門から急な石段を登りきったところに御本堂があります。

応仁の乱へと続く戦乱によって、すべての建物が焼失し一時期は

荒廃しましたが、徳川五代将軍綱吉の母・桂昌院によって再建されました。



御本堂を北に進んだところにある展望台からは京都市街と

長岡京市が一望できます。



隠れた紅葉の名所として秋は参詣者やハイキングの人達で賑わいますが、

いまの季節は人も少なく森林浴がとても気持ち良いです。

深く青々とした木々に囲まれて、心身ともにリフレッシュできます



※　ご注意　※

お車で上ることができますが、かなりの急勾配で所々道も狭く

対向車の行き違いに慎重を要する箇所がございますのでお気を付け下さい。


　交通案内　
①ＪＲ向日町駅・阪急東向日駅より阪急バス（６５系統）
終点「南春日町」下車　徒歩約６０～７０分

②阪急桂駅東口より京阪京都交通バス（大原野・長峰行き）
終点「長峰」下車　徒歩約６０分

志納料　２００円

京都市西京区大原野石作町１６３９
ＴＥＬ　０７５－３３１－００２３