御本堂は応仁の乱で焼失し、寛延3年(1750)に再建されたものです。
全体として建築様式の多様さと独創性において類を見ず、
国の指定文化財となっています。また、寛文六年(1666)に建立された
鐘楼も、同じく国文化財に指定されています。
「三方普感(さんぽうふかん)の庭」は、高廊下と茶室、業平御殿と
名づけられた三つの建物に囲まれた庭園です。
三か所から場所を変え、見る人に様々な想いを感じさせる“心の庭”です。
庭園の中央には、樹齢約150年と伝わる枝垂桜があります。
公家の方たちはその当時、手枕をしながらこの庭を眺めたといわれています。
上の写真は、同様の姿勢で横になり庭を眺めたものです。
満開の季節には、天井一面がそれは見事な桜の傘となるのでしょうね
境内では四季折々のお花を楽しむことができます。
訪れた日は、光格天皇ご命名のカキツバタ[雲井の鶴]が
満開に咲き誇っていました。
これと同じ品種のものが平安神宮にもあるそうです。
ピンと横に張った花びらと涼しげな色合いがなんとも高貴な印象ですね。
少し足を延ばしてお出かけになってみてはいかがでしょうか
交通案内
JR向日町駅・阪急東向日駅より阪急バス(66系統)
善峰寺ゆき「小塩」下車
拝観料 400円
京都市西京区大原野小塩町481
TEL 075-331-0154