バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

ポワント・レッスン ロール・アップ

2012-05-17 08:53:44 | 日記
前回練習した1番ポジシオン・ポワントでのドゥミ・プリエ、骨盤を真っ直ぐに支えて足首を十分に伸ばしてプリエをすることが出来るようになりましたか?またドゥミ・プリエからのルルヴェも股関節のターン・アウトを失うことなく繰り返せるようになりましたか?
今回は1番ポジシオンでロール・アップとロール・ダウンの練習をしましょう。
これはドゥミ・プリエからの反動に頼らず、お腹と脚の力でポワントに立ち上がり、ア・テールに下りる動きです。
でははじめましょう。
両手バーで1番ポジシオン。
ドゥミ・ポワント→2 フル・ポワント→3 ドゥミ・ポワント→4 ア・テール⇒5 ドゥミ・ポワント→6 フル・ポワント→7 ドゥミ・ポワント→8 ア・テール
まずはこれを4セット、計8回繰り返してみましょう。
いかがですか?
はじめのドゥミ・ポワントが中途半端な高さにならないように、しっかり足首を伸ばしてカカトを高く上げましょう。
ドゥミ・ポワントから足指の関節を一つずつ押し上げるイメージでポワントに立ち上がります。上半身を漕ぐように動かして反動をつけてはいけませんね。
いつも言うことですが、両ポワントを結んだ横線よりもアンダー・バストが前になければいけません。上体が後ろに引かれていないかどうかチェックしてください。
ドゥミ・ポワントに下りるときにも、上体はあくまでも斜め前方に引き上げます。床に向かって下りていく足の運動と引き上げ続ける上半身の運動とが上下 に引きあうイメージです。
ア・テールに下りたときにカカトの方に重心をズラしてはいけません。重心はあくまでも土踏まずよりも前におきましょう。
このロール・アップ、ロール・ダウンは強い足の力がないとスムーズに出来いないでしょう。またお腹や脚の力も強くなければ足の動きを助けることができません。ポワント・レッスンのはじめに必ず練習するといいですよ。
それでは、前回練習した1番ポジシオンでのルルヴェと今回のロール・アップ&ダウンを続けて練習しましょう。
両手バーで1番ポジシオン。
→8 プレパラシオン⇒1 ドゥミ・プリエ→2 フル・ポワント→3 ドゥミ・プリエ→4 ア・テール→5 ドゥミ・プリエ→6 フル・ポワント→7 ドゥミ・プリエ→8 ア・テール→1 ドゥミ・プリエ→2 フル・ポワント→3 ドゥミ・プリエ→4 ア・テール→5 ドゥミ・プリエ→6 フル・ポワント→7 ドゥミ・プリエ→8 ア・テール→1 ドゥミ・ポワント→2 フル・ポワント→3 ドゥミ・ポワント→4 ア・テール→5 ドゥミ・ポワント→6 フル・ポワント→7 ドゥミ・ポワント→8 ア・テール→1 ドゥミ・ポワント→2 フル・ポワント→3 ドゥミ・ポワント→4 ア・テール→5 ドゥミ・ポワント→6 フル・ポワント→7 ドゥミ・ポワント→8 ア・テール
いかがですか?
ポワントのレッスンをはじめたばかりの頃はこれだけでも脚が疲れてしまうかもしれませんね。
練習を重ねるうちに少しずつ足も強くなりますし、フル・ポワントに立ち上がったときの感覚も掴めるようになります。そうしたらア・テールからドゥミ・ポワントを通過して一気にフル・ポワントに立ち上がる練習もしましょう。
両手バーで1番ポジシオン。
→8 プレパラシオン⇒1 フル・ポワント→2 ア・テール→3 フル・ポワント→4 ア・テール→5 フル・ポワント→6 ア・テール→7 フル・ポワント→8 ア・テール
ゆっくりのテンポでも構いませんから、ロール・アップのときもダウンのときも、ドゥミ・ポワントをしっかり通るように気を付けて下さいね。