坂東玉三郎特別公演『牡丹亭』@赤坂ACTシアター
二年前に北京と京都で上演された崑劇公演だが、東京ではこれがお披露目となる。
原作『牡丹亭還魂記』を全て通すと10日はかかるそうだが、今回は抜粋上演。
坂東玉三郎が、中国の俳優たちの中で、中国語で杜麗娘を演じた。
幽霊との恋を忌むべきものとして描く『牡丹灯籠』と違い、元ネタともいうべき『牡丹亭』では
恋する者が生死を乗り越えて結ばれる。ゆるやかに流れる時間の中、
少女・杜麗娘と青年・柳夢梅との恋がほんのり儚く、かと思えば時には妖艶にも描かれるさまにうっとりした。
興味深かったのは色彩。きらびやかな京劇とはまた違う、パステルカラー風味の世界なのだ。
窓辺でまどろむ玉三郎の姿にふと、「ああ、大正浪漫みたいだな」と思った。
淡い夢みたいな色合いとまなざしが似合うのは、やはり日本では大正時代の絵のような気がする。
大正浪漫といえばこの人。 竹久夢二作。
また、蕗谷虹児の絵も有名だろう。
少女雑誌などの表紙を多数飾った。
さて、せっかくなので、
牡丹亭のポスターと蕗谷虹児の絵を並べてみよう。
牡丹亭ポスター 蕗谷虹児の絵
どこか通じるものがあるのではないだろうか?
二年前に北京と京都で上演された崑劇公演だが、東京ではこれがお披露目となる。
原作『牡丹亭還魂記』を全て通すと10日はかかるそうだが、今回は抜粋上演。
坂東玉三郎が、中国の俳優たちの中で、中国語で杜麗娘を演じた。
幽霊との恋を忌むべきものとして描く『牡丹灯籠』と違い、元ネタともいうべき『牡丹亭』では
恋する者が生死を乗り越えて結ばれる。ゆるやかに流れる時間の中、
少女・杜麗娘と青年・柳夢梅との恋がほんのり儚く、かと思えば時には妖艶にも描かれるさまにうっとりした。
興味深かったのは色彩。きらびやかな京劇とはまた違う、パステルカラー風味の世界なのだ。
窓辺でまどろむ玉三郎の姿にふと、「ああ、大正浪漫みたいだな」と思った。
淡い夢みたいな色合いとまなざしが似合うのは、やはり日本では大正時代の絵のような気がする。
大正浪漫といえばこの人。 竹久夢二作。
また、蕗谷虹児の絵も有名だろう。
少女雑誌などの表紙を多数飾った。
さて、せっかくなので、
牡丹亭のポスターと蕗谷虹児の絵を並べてみよう。
牡丹亭ポスター 蕗谷虹児の絵
どこか通じるものがあるのではないだろうか?