劇場彷徨人・高橋彩子の備忘録

演劇、ダンスなどパフォーミングアーツを中心にフリーランスでライター、編集者をしている高橋彩子の備忘録的ブログです。

「矢車会」@歌舞伎座/『マリ・クレール』7月号/路面電車

2009-05-28 01:09:07 | 執筆
■中村富十郎傘寿記念「矢車会」公演 昼の部@歌舞伎座を観る。

通常の公演以外で歌舞伎座に足を運んだのは、昨年は立川談志・談春の「親子会」と、
田中佐太郎・亀井忠雄主宰「囃子の会」の2回だったが、今年はこれが最初。


~「拍手は、しないで!?」~

『寿三番叟』では中村歌昇の三番叟と中村錦之助の千歳の息の合った踊りとともに、
錦之助の後見を務める錦之助の子息にして未来のスター(たぶん)隼人のひさびさの姿に喜ぶ。

こうした奉納舞では、演じ手が神に対して頭を下げるにもかかわらず、
観客へのお辞儀と見なされるのか、しばしば拍手が起こってしまうのだが、
それがなかったところに、この日の観客の見識を感じた。

余談だが、能でも公演によってやたらと拍手をする人がいて気になる。
能では拍手はしなくてもいい。というか、せずに余韻を楽しむことも知ってほしい。

『雪傾城』は中村芝翫の傾城と、富十郎の息女、渡邊愛子の舞踊。
2歳になる前の初お目見えでは、舞台を縦横無尽に駆けめぐっていた彼女ももう5歳。
今回は振りを懸命になぞり、「姫天王!」と大向こうの声を浴びていた。

~「若々しい富十郎の弁慶」~

そして、なんといっても最大の見ものは『勧進帳』。
武蔵坊弁慶を富十郎、源義経を富十郎の子息・中村鷹之資、富樫左衛門に中村吉右衛門、
四天王に市川染五郎、尾上松緑、尾上右近、市川段四郎という豪華な布陣。
富十郎の後見は錦之助。富樫の太刀持ちには明日の名舞踊手(予想!)中村梅丸だった。

仁左衛門、吉右衛門の弁慶などにも言えることなのだが、
富十郎の弁慶は、呪文風味な成田屋のそれと違って、明瞭なセリフ回し。
持ち前の瑞々しい張りのある声も手伝ってか、
時折、世話物かと思うほどリアルなのが興味深かった。

今回、弁慶は史上最年長、義経は史上最年少なのだとか。
記録が重要とは思わないけれど、富十郎の気合いの入り方にはひとかたならぬものが。
最後には「まだまだいける!」と声が掛かっていた。
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ところで、都電をけっこう活用しているのだが、
先日、「あれってホントに人が乗ってるのねえ」としみじみ言われた。

普通に生活の足というか、都電さまさまですよ!!
自転車でレールの上を通ると時々、ハマりそうになるけども。
(これはリスボンの路面電車)

■下記、執筆しています。

『マリ・クレール』7月号(アシェット婦人画報社)  

Art&Stage欄 ミニコラム:喜ばれる差し入れは何?

女優・有森也実さん コメント

差し入れにピッタリの美味しい「1品」を紹介していただきました。
ご自身は6月、舞台『女信長』にご出演!

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『演劇プルミエ』NUMBER 02

2009-05-26 00:00:03 | 執筆
『演劇プルミエ』NUMBER 02(誠文堂新光社)


下記、執筆致しました。

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○野田秀樹インタビュー

今夏、池袋にある東京芸術劇場の芸術監督に正式就任する野田さんに、
現在の心境と今後のヴィジョンを、たっぷり語っていただきました。
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○Kバレエカンパニー 稽古場レポート

熊川哲也率いるKバレエカンパニーの稽古場に潜入。
若手ホープ、宮尾俊太郎さんのインタビューつきです!
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○シリーズ「舞台を支えるクリエイターたち」舞台照明家・沢田祐二 取材

舞台照明界のベテラン、沢田さんの照明家人生とは――?
貴重なエピソード多数です。お仕事の現場にも密着。
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○チョウソンハ インタビュー

07年に新国立劇場『夏の夜の夢』初演のパックで鮮やかな存在感を放ったソンハさん。
あれから2年。演技について苦悩した日々と、再演への意気込みを話していただきました。
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ぜひお読みくださいませ!

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初夏は焼肉&阿修羅像

2009-05-25 00:13:46 | その他


「日曜夕方出発☆ 阿修羅像と焼肉を満喫する旅」、敢行(笑)。

大人気の阿修羅展は混雑ピークの時間帯を避けたつもりだったが、それでも噂に違わずすごい人出。

展示は、昨年の薬師寺展と同じく、まずは上方から遠景で像の御姿を拝見したのち、
スロープを下って御御足付近に到着し、ウロウロしながら御本体へとにじり寄る仕組みだった。

「時計回りで動いてください」との指示のもとで像を360度取り囲む、文字通り“しもじも”の我々。
見下ろす阿修羅像サマにしてみればさぞかし滑稽だろうと思うが、
軽蔑などおくびにも出さず涼しい御顔をなさっているところは、さすがスターさんである。
イケメン仏像との呼び名に恥じない麗しき御尊顔といい、
なよやかで繊細な腕つきといい、緩やかにドレープを作る衣の艶やかさといい、
聞きしに勝る芸術的なその美しさには、押し合いへし合いの中ですら、陶然となる。
殊に像周辺をゆっくり回り、遂に真正面から相対した時には、あまりの神々しさに感動をおぼえた。

ひとしきり仏像鑑賞欲(?)を満足させたのちは、食欲を満たしに焼肉屋へ。
↓ヒレ


↓カルビ


↓レバ刺し


ほか、ロース、ハラミ、タン、石焼きビビンパなどなどを食して大満足。

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「五月文楽」&「友枝昭世の会」

2009-05-23 23:36:52 | 観劇
立て続けに最近観た文楽と能について、書いておこうと思う。

1、五月文楽@国立劇場


■『寿式三番叟』の妙味

今年は大阪の国立文楽劇場が開場二十五周年ということで、
国立劇場の文楽も、『寿式三番叟』で始まる祝賀ムードに。

言うまでもなく能『翁』をもとにしており、
大夫と三味線は能舞台風に設えられた舞台奥に並んでいて壮観。

なんといっても、同世代のライバルである桐竹勘十郎と吉田玉女による、
二人の三番叟の、賑やかで元気いっぱいな連舞が楽しい。
途中、又平姿の勘十郎の三番叟が疲れて休み、検非違使姿の玉女の三番叟に叱られるという、
ユーモラスな場面があるのだが、役柄設定の本来的な違いがあるものの、
やはり勘十郎のほうが器用で、人形を遣う技にも多彩さがある気がした。

■吉田蓑助の得難さについて

続く『伊勢音頭恋寝刃』の「古市油屋の段」では、
竹本住大夫、吉田文雀、吉田蓑助という、御大三人が勢揃いする趣向がニクい。
それにしても蓑助が遣う仲居万野の、見事な意地悪さ!
最近、脇に回って後輩の遣い手を引き立てている蓑助だが、
どんな役もふくらませ、目を離せなくしてしまうのが、この人の凄さだ。

『日高川入相花王』清姫の紋寿や、
『ひらがな盛衰記』千歳大夫、咲甫大夫、梅ヶ枝の勘十郎も健闘。

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2、友枝昭世の会@国立能楽堂


第十五回を迎えた「友枝昭世の会」。なんと、今回でひとまず休会になるという。
幸せなことに合計九回を観たが、不幸なことに六回を観逃したとも言える。

■野村萬の狂言『樋の酒』

まず、狂言『樋の酒』に和む。

主人の留守を預かった太郎冠者と次郎冠者が酒を飲んで怒られるという、
『附子』系の他愛もない話だが、とくに太郎冠者の野村萬が、仕草も声もすべて味わい深い。

萬はいつ観ても充実している。80歳目前だが、ずっと元気でいてほしいものである。

■能『実盛』と友枝昭世

次いで、友枝昭世の能『実盛』(ワキは宝生閑)。

アイの語りから始まるという形態も珍しいのだが、
何よりもシテの造形が独創的で興味深い。

前シテは老境の中を200年以上もさまよう侘びしさや孤独感にあふれ、心を打たれる。
いつもながら、友枝が登場した瞬間にその場が
この世ならざる空気に包まれるそのイリュージョン喚起力に驚嘆。
しかし、後シテとなると、またニュアンスが変わってくる。

歌舞伎や文楽で愛されている『実盛物語』の実盛は
幼い手塚太郎に「長じたら討たれてやろう」と請け合って別れるのだが、
それ以前の時代に書かれたこの能では、
木曽義仲ではなく彼の部下である手塚に討たれた無念や、
白髪を染めて錦の直垂を身につけて戦に臨んだ経緯を、詳細に語る。
そこには仏への帰依や懺悔よりも、武士としての気概が感じられてならない。
夢幻能でありながらどこか、夢幻能とは思えないような現世的な雰囲気も漂うのだ。
ただしこの現世的な雰囲気も、日常とは一線を画すイリュージョンであることを強調したい。

実盛という誇り高い老将を、
70歳を目前にし、昨年は人間国宝になった昭世が演じること。
観る側の勝手な想像ではあるものの、
大曲であること以上の意味を重ねながら、この不思議な能を味わったのだった。

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ザハロワに陶酔! 新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』

2009-05-20 00:18:38 | 観劇


夢のようだった。

何度となく目にし、その都度激しく魅了される、スヴェトラーナ・ザハロワの白鳥・・・
細い腕は止まることなく緩やかにたゆたい、長い脚は繊細な表情を帯びてどこまでも伸びていく。

観客は水をうったような静けさで見守っていた。
いや、彼女の動きに吸い込まれ、ともに踊っていたと言うほうが近いかもしれない。
踊りが終わると割れんばかりの拍手が起きた。

黒鳥では一転、艶やかに。
その動きは誇らしげで、唇には勝者の笑みがこぼれていた。

道化の八幡光顕もいい。長年、この役で客席を沸かせてくれた吉本は別日。
全体に世代交代を感じる。ある意味、このバレエ団は今、過渡期だろう。

このプロダクションは牧阿佐美による06年の改訂版で、少々不思議な振付部分もあるが、
衣裳・装置を一新しただけあって、鮮やかな舞台。
沢田祐二の、刻々と変化していく照明もドラマティックでぞくぞくする。

そして今回は、これでもかと抑揚をつけるアレクセイ・バクランの指揮が新鮮。
(オケのレベルは別。とくに、見事に外しまくったトランペットには一瞬、殺意すら.....)

――あ、この舞台でもご活躍の照明家・沢田さんの取材しました。詳細は追って!

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『音楽の友』6月号/Kバレエカンパニー『ジゼル』

2009-05-18 22:05:34 | 執筆
『音楽の友』6月号(音楽之友社)

ダンス紹介連載 ~新国立劇場バレエ団『コッペリア』、
    東京バレエ団『ジゼル』、ヤン・ファーブル『寛容のオルギア』~

それぞれの概要と見どころをご紹介しています。

新国立劇場の『コッペリア』は古典ではなく、
現代バレエ界の巨匠ローラン・プティのチャーミングな作品。
東京バレエ団『ジゼル』はフリーデマン・フォーゲルの客演にも注目!
ヤン・ファーブル『寛容のオルギア』は、上の2つのバレエと全く違う異色のパフォーマンス。

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Kバレエカンパニー『ジゼル』(東野秦子/熊川哲也、荒井祐子/清水健太の2キャスト)を観る。



東野はヴィヴィアナ・デュランテの代役をしっかりとこなしており、可愛らしいジゼルだった。
荒井の正確で美しい踊りはさすが。欲を言うと後半、さらに踏み込んで
ウィリになったジゼルの感情の相克をより深く表現してくれたら、超一級だろう。

アルブレヒトに関して言うと、やはり熊川はよく役を理解して演じているのがわかる。
が、清水の端正でのびやかな踊りも非常に好もしく、見応えがあった。

ヒラリオンは、スチュアート・キャシディが粗野な男を的確に演じてみせた。
一方、遅沢祐介の丁寧できれい過ぎる身のこなしは、この役には逆効果ではないだろうか。

ペザントのソロでは、怪我からぐんぐん復活し、安定感を増している橋本直樹とともに、
新進の浅田良和のフレッシュさに目を細めたりも。今後が楽しみ。

熊川の演出が、主役のみならず脇役の演技をはじめ舞台のすみずみまで細やかに行き届き、
また、テンポ良く展開するので、改めて幅広い観客層が楽しめるプロダクションだと感じた。

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星空の下で覚醒する

2009-05-16 23:01:53 | 観劇
ここ数年、毎年この時期になると、初台にある能楽堂で能を楽しむことにしている。

(浅見真州公式HPより)

大正・昭和初期に都内にあった屋敷舞台の遺構だそうで、
演能時のみ、座敷の建具を取り払うため、
見所と舞台の上に屋根はあるが、庭に面した屋外風の能舞台になる。

普通に住宅地の中にある、というか能舞台自体も民家の一角なので、
開演前は近くで犬が吠えたり、向かいの家の窓が開閉したりするが、
いざ始まれば、鑑賞の妨げになるようなことが起きた記憶はない。
ご近所も観客も心得ているから、一般の劇場よりもよほど静かである。

次第に日が落ちる中、爽やかな初夏の夜気に包まれて能を見ていると、
アドレナリンか何かが分泌されるのか、開演前には疲れていても、
次第に覚醒し、同時に何とも言えない心地よさをおぼえ始める。

この日の演目は、浅見眞高の独吟、武田友志と小早川修それぞれの仕舞のあと、
シテ=和泉式部とワキ=一遍上人が出会う『誓願寺』。
シテは浅見真州、ワキは宝生閑、アイは野村万蔵。
前シテは女、後シテは歌舞の菩薩となって現れるのだが、
浅見家所蔵のものだろうか、知的な雰囲気と愛らしさのバランスが絶妙な面で、
装束もとくに後シテのものがまばゆい白でなんとも美しく、うっとりしてしまった。

ちなみに終演後はこの通り。只初夏夜如夢。
(いかんせん安物の携帯で撮っているので、情緒は伝わらないと思うケド)


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XANADUザナドゥ@赤坂ACTシアター

2009-05-11 02:53:35 | 観劇
ブロードウェイミュージカル『XANADU ザナドウ』来日ツアー版を観る。
が、ちょっと余裕がないので手短に・・・



これ、かなり楽しい。すごくキュート!
原作は、大コケしたオリビア・ニュートン=ジョン主演の同名映画。
なんとあのラズベリー賞の第1回監督賞まで受賞しちゃったそうだけど、
ミュージカル版は同じなようで全然違うから、ぜひ観てみてほしい。

オリビアが映画で歌ったヒットナンバーはちゃんと使われているので、
聴いたことのあるあの曲もこの曲も。
オリビア自身のことを舞台でからかったりしているのもポイントだ。

結局、原作映画の荒唐無稽なストーリーを逆手に取り、
層の厚い役者たちの演技力を大いに使って、
愉快でチャーミングな作品に仕上げたのが勝因じゃないかな。
役者の細かい表情や演技も見どころなので、できれば近めな席がいいと思う。

詳しい話は今は時間的に書けないんだけど(しつこい?)、
今回の来日ツアー版の俳優は、女神キーラ役のエリザベス・スタンリー、
ソニー役のマックス・フォン・エッセンはじめ、ともかく芸達者で、歌唱力も申し分ない。

恋に爆走しそうなキーラを歌いながら止める女神達の「ダメダメ」ポーズや、
厳めしく登場した使者ヘルメスが、
「あー、こんなくだんないのやってらんない」とばかりに去った辺りなどもツボ。

オリビア・ニュートン=ジョンのヒット曲満載ながら、
彼女のことがとくに好きではない人も充分楽しめる舞台なのではないだろうか。
(彼女の歌や時代が心底嫌いな人にはさすがにお勧めしないが・・・)

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渡辺美佐子一人芝居『化粧 二幕』@座・高円寺

2009-05-06 00:00:02 | 観劇
渡辺美佐子の一人芝居『化粧 二幕』を、
できたばかりの劇場、杉並区立杉並芸術会館「座・高円寺」で観る。



作・井上ひさし、演出・木村光一。
日本演劇史に残る名作で、渡辺美佐子のライフワークであることは、今更書くまでもないだろう。

■人生と芝居

大衆演劇の女座長が本番に向けて化粧をしながら、自らの人生・人生観を露わにしていく。
女座長の〈実人生〉と彼女が演じる〈芝居〉がシンクロするという構造は決して珍しくはないが、
最後にもうひとひねりされることで、深みがいっそう増している作品だ。

渡辺の演技は“名優の一人芝居”にイメージされがちなこってりしたものではなく、
むしろどこか淡々としているようにすら見えるのだが、ふとした瞬間、
茶目っ気たっぷりに客席に目配せしたり、隠し持った本音を滲ませたりするそのさじ加減に、
この役を演じ続けてきたベテランならではの巧さが感じられる。
もちろん、架空の鏡を相手に、客席を向いて化粧する有名な場面には見入ってしまうけれど、
そうした名人芸より何より、渡辺自身の、年齢を重ねた独特の存在感が印象的だ。

■“楽屋もの”のペーソス

なお今回は、取り壊し直前の古い芝居小屋で展開するドラマが、
新しい劇場のこけら落とし公演として上演されるという、ユニークな趣向に。
5月30日には、82年の初演から上演回数600回に到達するという。
(やがて『放浪記』の森光子のようになっていくだろうか、2000回はともかくとして・・・)
カーテンコールで正座して「こどもの日にこどもを捨てる話ですみません」と挨拶した渡辺は、
上演中とはうって変わって、はにかんだ少女のような風情がチャーミングだった。

それにしても楽屋ものというのは総じて、悲哀や滑稽さに満ちている。
ロナルド・ハーウッド作『ドレッサー』しかり、清水邦夫作『楽屋』しかり。
舞台が輝きを放つ束の間の虚構である分、舞台裏はもの悲しい陰に覆われるというのが、
芝居を巡る古典的言説であり、人の心を打つ普遍的な物語なのだ。

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初めて&二回目

2009-05-04 00:06:37 | その他
生まれて初めてラクダを食べ、人生二度目の水煙草も体験。

なんといっても水煙草のシーシャは姿が優美でヨロしい。
この背徳的な雰囲気、たまりませんな。


↓ブレてるけど(汗)、ラクダ肉。
 臭みはもともとそんなにないのか、抜けているのか。でも味はしっかり。


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そうそう、1月にテレビをつけたらちょうど始まったところだったために
録画を逃したクライバーのベートーヴェン交響曲第七番が、再放送されたのも嬉しい。

観るのは二度目なわけだが、改めて素晴らしい名演だ。
実際にその場で聴いた方がうらやましい。クライバーは本当に好き。


・・・こんな具合にしばしゆったりと異世界に遊び、現実へ戻っていくんである。
まあ現実でもけっこう、のんびりしてるけどね。

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