劇場彷徨人・高橋彩子の備忘録

演劇、ダンスなどパフォーミングアーツを中心にフリーランスでライター、編集者をしている高橋彩子の備忘録的ブログです。

「ザハーロワのすべて」公演パンフレット

2009-04-29 14:32:48 | 執筆
ロシアが生んだ名バレリーナ、スヴェトラーナ・ザハーロワのガラ公演
ザハーロワのすべて」の公演パンフレットに寄稿致しました。

「ザハーロワ、その多面的な魅力」

取材を通して見える彼女の魅力について執筆しています。



本日開幕(東京公演は1日から)!

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『マリ・クレール』6月号

2009-04-27 12:39:45 | 執筆
下記、執筆致しました。

『マリ・クレール』6月号
(アシェット婦人画報社)  ※4月28日発売

Art&Stage欄 ミニコラム:喜ばれる差し入れは何?

噺家・柳家花緑さん コメント

差し入れにピッタリの美味しい「1品」を紹介していただきました。

詳しくは誌面にて!

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ナイロン100℃『神様とその他の変種』

2009-04-22 01:36:37 | 観劇
ナイロン100℃『神様とその他の変種』@本多劇場を見る。
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の作・演出が冴える、なかなかの快作。



とある一軒家を舞台に展開する、一見どこにでもある人間模様。

ただし、登場人物たちはみな、ひどく饒舌だ。
彼らの切れ味鋭い言葉の応酬は、瞬時に物事の価値や意味を転倒・変換させ続ける。
その荒唐無稽なおかしみと不穏さをはらんだドラマは、
別役実が名著『言葉への戦術』で定義した不条理劇さながらであり、
言葉を自在に操るKERAの手綱さばきに改めて感嘆した。

だが舞台では徐々に、言葉と異なる事実、そしてその奥にある感情が
剥き出しになっていく。家庭不和、いじめ、不倫、横領、借金・・・。
そんな中で、敢えて騙す/騙される思いやりや、信仰・祈りの意味、
生死を巡るさまざまな思いなどが、多層的に描き出される。
最後はドンチャン騒ぎに似た混沌から、ある種の浄化作用を感じさせる幕切れに。
幾つものテーマが散りばめられ、はっとする言葉も多数。
観る人のアンテナによって、キャッチするものは変わってくるかも知れない。

いつもながらむちゃくちゃな名人芸(?)で突っ走る犬山イヌコや、
巧みにして軽快な演技を見せる山崎一らベテランをはじめ、
不気味な存在感を放つ峯村リエ、謎めいた雰囲気と無邪気さを併せもったみのすけ、
絶妙なタイミングで場を引っかき回す大倉孝二、凛として小気味よいテンポの水野美紀、
とぼけ風味とシリアス味のバランスがたまらない山内圭哉などなど、
KERAワールドを体現する俳優たちの力量も、舞台の質に大きく寄与していた。

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Flowers from Switzerland!

2009-04-20 18:44:21 | その他


なんと、スイスに住む友人からお花が届いた♪

とても嬉しいサプライズギフト!!
ありがとう。すごくすごくきれいです☆

そういえばこないだ、連日の取材攻勢でへとへとになってたっぽい俳優さんが、
テーブルの隅にあった花入りの花瓶を、ビールのジョッキでも扱うような勢いで
ドンッと顔の前に置いてからおもむろに話し始めたんだけど、あれってどういう心理?

撮影はもう済んでいたので関係ないし・・・やっぱり花の力で癒されたかったのかしら??
お花越しにお顔。インタビューする側としては二重に麗しくてよかったんですけども。

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『音楽の友』5月号

2009-04-17 22:32:31 | 執筆
『音楽の友』5月号(音楽之友社)


ダンス紹介連載 ~デンマーク・ロイヤル・バレエ団『ナポリ』『ロミオとジュリエット』、
ガラ公演「ザハーロワのすべて」、
新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』、Kバレエカンパニー『ジゼル』~

それぞれの概要と見どころをご紹介しています。

デンマーク・ロイヤル・バレエ団は名門の9年ぶりの来日。
一方、「ザハーロワのすべて」はロシアのバレリーナ、ザハーロワ自身による企画公演です。

---
全然関係ない話・・・

普段の行動範囲と微妙にずれているため滅多に乗らず、
結果的に便利な時にもその存在を忘れている副都心線を、ふと思い出して利用。

なんか心躍っちゃう雰囲気の発車メロディーにびっくり。
今更だけど開通時、ひとしきり話題になったりしたのでしょうね?

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ばいばいアオザイまた逢う日まで

2009-04-14 00:33:06 | その他
普段はしないが、心理的にオーダーメイドに弱い。
かなり小柄ゆえ、服がピッタリ!という体験に舞い上がってしまうのだ。

そんなわけで、7年ほど前にベトナムへ行った際には、
アオザイを2着も仕立ててしまった。



ではそのアオザイが今ピッタリかというと、そうは問屋が卸さない。
もう何年も前から2着のうち、とくにタイトなほうは着られなくなっている。

しかし、昨年秋ごろに体調を崩し、やや痩せてしまったワタシ。
この冬はなんと、6年ほど前からはけなくなっていたスカートが入った。
ということはもしかして、幻(!?)のアオザイもいけるのではないか。

で、さっき試してみた!               

結果はNG。うーむ、残念。今以上に細るなんて考えられないなり。

どんだけ痩せてたんでしょ7年前.............

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ホッと一息

2009-04-11 12:33:44 | その他
創業50年という老舗のビストロに連れていってもらう。

ゆったりとした雰囲気で、店主のさりげない気遣いもうれしいお店。
その前まで観ていた舞台の、笑いにあふれた喧噪とはまるで異世界だ。

食したのは、↓フカヒレと生ハムのパスタ


↓うずらのディアボラ


↓紅茶のアイスクリームとベリーのタルト


などなど。どれも、とても好感の持てる味。

気張らず、かといって決して投げやりでもなく、
すべてにおいて、なんだか穏やかでやさしい印象の店だった。

「人疲れ」してしまった時にはかっこうの逃げ場(!?)かも。
って、日によってはもっと賑やかなのかしら。

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春は焼肉

2009-04-06 08:00:26 | その他


やうやう色づきたるカルビ 


紅色なるレバ刺しなど


いとをかし。

生めきたる美味肉はみな愛ほし。

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『フィガロ ジャポン』4/20号

2009-04-04 00:00:02 | 執筆
『フィガロ ジャポン』4/20号(阪急コミュニケーションズ) ※4月4日発売


「actualite/いま、興味人間」
アラン・プラテル インタビュー

間もなく来日するダンス『バッハ「マタイ」による〈憐れみpitie!〉』の
演出家アラン・プラテル氏に、作品の創作意図や背景についてうかがいました。 

よろしければ、お手にとってみてください。

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新国立劇場オペラ 楽劇「ニーベルングの指環」第1日『ワルキューレ』GP

2009-04-01 01:05:59 | 観劇
新国立劇場の、ワーグナー作曲・楽劇「ニーベルングの指環」序夜『ラインの黄金』に続き、
第1日『ワルキューレ』のゲネプロにおじゃまする。
もちろん、『ラインの黄金』と同じくキース・ウォーナー演出だ。



演出も歌手も大変素晴らしい。02年の初演も観ているが、今回は満を持しての再演、
しかも3月の『ラインの黄金』後、ほどなくの上演ということも手伝ってか、
プロダクションとして高い集中度と充実ぶりがうかがえた。
ダン・エッティンガー指揮のもとでオケはうなるようにドライヴし、
歌手陣はこれでもかとドラマティックな歌声を響かせるのだ。

◆目と耳を刺激しまくるあれこれ

殊に、豊かで柔らかな美声が魅力のジークリンデ役マルティーナ・セラフィンと、
ヒロイックな歌声のジークムント役エンドリック・ヴォトリッヒによる、
春の訪れと兄妹の再会を喜ぶ1幕クライマックスでの2重唱は聴き応えたっぷり。
このほか、勇ましい戦乙女ブリュンヒルデ役のユディット・ネーメット、
『ライン~』に引き続いてのヴォータン役ユッカ・ラジライネン、
フリッカ役エレナ・ツィトコーワなど、粒がそろった布陣だった。

視覚的には、1幕は室内劇なので比較的地味なイメージも抱いていたけれども、
屋根から赤い矢印(実はトネリコの木)が派手に突き刺さったウッドハウスの中で、
刻々と変わる照明が音楽とともにドラマを申し分なく彩っていたことを特筆したい。
映画「地獄の黙示録」で有名な3幕の「ワルキューレの騎行」の場面は、
初演時にも話題になったインパクト大な設定に。
心なしか、ワルキューレたちの演技が以前より激しくなっていたような・・・?

全体的に「見覚えはあるけどこんなに面白かったっけ!?」と新鮮な驚きをおぼえる舞台だった。
劇場の機構をフルに生かしたダイナミックな装置が、優れた歌い手たちと出会った結果だろう。

◆それにしてもヴォータンって

さて、改めて興味深いのは、神々の長ヴォータンというキャラクターだ。

城を築くために巨人と契約を交わし、サブプライムローンのごとき危機を招く人物。
すべてを手中に収めているようでいて、実は肝心なものはひとつも手に入れておらず、
見慣れた世界にうんざりしたと言いながら、しょっちゅう驚いたり嘆いたりしている神。
娘や息子を愛し、愛されながらも、彼らを手放す運命から逃れられない無力な存在。
だがふとした瞬間に、すべての出来事の糸を裏で引いているのは彼のようにも見える。
なお、ギリシャ(ローマ)神話のゼウス(ジュノー)ばりの恐妻家だが、
キース・ウォーナー演出では、妻のフリッカが彼にメロメロなのが印象的だった。

どうもこのキャラクターの曖昧さ自体が(神話がもとにあるとはいえ)本作品の、
観客をドラマに引き込む仕掛けとして機能しているようにも思う。

5時間半の長丁場(本番はもう少し短いはず)だったが、退屈することもなく堪能した。

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