劇場彷徨人・高橋彩子の備忘録

演劇、ダンスなどパフォーミングアーツを中心にフリーランスでライター、編集者をしている高橋彩子の備忘録的ブログです。

『トーキングヘッズ叢書(TH Series)』No.49

2012-01-30 00:01:16 | 執筆
『トーキングヘッズ叢書(TH Series)』No.49 (アトリエサード)


下記執筆しています。

◆FUKAIPRODUCE羽衣 紹介記事

特集「キソウ/キテレツ系~エキセントリックな非日常的ワンダーランド」内の記事として、
独創的な演劇集団である「FUKAIPRODUCE羽衣」を紹介しています。

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ドニ・ラヴァンの枕~『眠りのすべて』

2012-01-29 01:00:40 | 観劇
1月27日・28日と行われたダンス公演『眠りのすべて』@シアターX

            

マリオン・レヴィ演出・振付のこの作品は、レヴィ自身の睡眠障害から生まれたという。
といっても開演前の世間的な注目は、レオス・カラックス監督の映画でおなじみの俳優ドニ・ラヴァンの
出演にあったかもしれない(なんと、日本公演のみのスペシャル参加だったという)。
会場に着くと、ラヴァンが客入れを行っていて驚いた人も多いだろう。

ワイヤー?のようなものをつけたダンサーのパフォーマンス後、
レヴィとラヴァンによる睡眠レクチャーがあり、やがて観客も目を閉じるよう言われる。
次に、これまた指示を受けて目を開くと、舞台上にはたくさんの白い枕が。
その前でダンサー達が、眠りをめぐるさまざまなダンスを、
時に言葉を交えながら繰り広げていく(テクストは作家ファブリス・メルキオ)。
夢か現かといった感じの不思議な世界で、どことなく悪夢のような瞬間も。

そんなダンサーたちを、ラヴァンは途中までオブザーバー的に見ているが、やがて加わって動き始める。
これがまた、ダンサーとはまた違った、人目を惹き付けずにおかない敏捷で特異な動き・存在感で、圧巻。
レオス・カラックスの映画などで見たことのある人なら、懐かしさも感じたはずだ。

終演後はクリスティアン・ビエ(パリ第10大学演劇科教授)の司会で、
ラヴァン、メルキオ、レヴィのトークも。バランスの取れた話し方のレヴィ、
やや神経質そうなインテリ語りのメルキオも面白かったが、やはり、ラヴァンの落ち着きのなさに目がいく(笑)。
ーーペットボトルを一瞬投げて自分でキャッチして飲み、噛みタバコらしきものを巻いてくわえ、帽子飾りを振りーー。
ラヴァンいわく、マイムなどを学び、映像で本格的なキャリアをスタートした自分にとって、
ダンスは演劇よりも原点に近い感覚もあり、事実ダンサーと作品を作ったこともあるため、
本格的にそちらへ移行することもができたかもしれないが、言葉のエネルギーにも興味をもったそう。
その意味で今日の舞台は本人の志向にも合致していたと言えるのだろう。

さて、この日は公演最終日だったため、終演後、主催の日仏学院の粋な計らいで、
希望者全員に枕プレゼント&ラヴァンのサイン会が。
とてもオープンな雰囲気で、優しく気さくに握手に応じてくれるラヴァン。
カラックス監督作品でのアレックスが大好きだと言ったら「souvenir d'Alex」と書いてくれた。

         

アレックス役で世界に名を馳せた彼に、役名と本人名の両方を書いてもらうとは、なんたるシアワセ。
名前のアルファベット表記、以後はaiako を使わせていただきますとも!(私的なものに限り)

取材やその流れでのイベントだと仕事スイッチが入って、ミーハー心がなくなる(or隠れる)ため、
サインや写真撮影をお願いしたことなどほとんどない私だが、
今日のように、観客みんなにサプライズ的に…という趣向は有難く、心置きなく享受してしまった。

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『BEST STAGE(ベストステージ)』3月号

2012-01-27 14:30:41 | 執筆
『BEST STAGE(ベストステージ)』3月号(音楽と人)


下記執筆しています。

◆Kバレエカンパニー 橋本直樹×宮尾俊太郎×秋元康臣×浅田良和 座談会

2月に熊川哲也演出・振付『シンデレラ』を初演するKバレエカンパニー。
王子役の橋本直樹さん、宮尾俊太郎さん、秋元康臣さん、浅田良和さんにお話をうかがいました。

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『ぶらあぼ』2月号

2012-01-18 00:15:52 | 執筆
クラシック音楽のフリーペーパー『ぶらあぼ』2月号(東京MDE)で執筆しています。



短い記事ですが、フランチェスコ・トリスターノ×勅使川原三郎×ダンサー佐東利穂子の、
スリリングなコラボレーション「リユニオン~ゴールドベルク変奏曲」の紹介をしています。

デジタルブックの該当ページは→コチラの下段

(読み込むのに少しだけ時間がかかります)

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『音楽の友』2月号

2012-01-17 01:46:01 | 執筆
『音楽の友』2月号(音楽之友社)


下記執筆しています。

◆ダンス紹介連載

~「アリーナ・コジョカル ドリームプロジェクト」、Kバレエカンパニー『シンデレラ』、
新国立劇場バレエ団『こうもり』、牧阿佐美バレヱ団『ノートルダム・ド・パリ』~

それぞれの見どころを書いています。

「アリーナ・コジョカル ドリームプロジェクト」は英国ロイヤル・バレエのプリンシパルである
アリーナ・コジョカルが初めて座長を務めて送るガラ公演です。
Kバレエカンパニー『シンデレラ』は主宰・熊川哲也の演出・振付による新作であり、
彼のオーチャードホール芸術監督就任第1作である点にも注目!
新国立劇場バレエ団『こうもり』と牧阿佐美バレヱ団『ノートルダム・ド・パリ』はともに、
昨年逝去したローラン・プティ振付の名作の再演となります。


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2012年を迎えて

2012-01-04 00:39:13 | その他
2012年になりました。

昨年は大震災によって多くの人が深い傷を負いました。
その傷が一日も早く癒え、より豊かな幸せが訪れるよう、心から祈ります。

と同時に、復興の過程において、様々な局面で保守化にますます拍車がかかり、
大局から外れた意見や生き方は否定されがちであると感じ、複雑な心境も。

いわずもがなながら、古い事物にも新しい事物にもそれぞれ長所・短所があり、
それらを取捨選択する権利は、一定程度、個々人に委ねられるもの。
きちんと選び取り、かつ、他の人の選択も尊重できる人間になるべく、
自分なりに努力を重ねる所存です。

どんな事柄に対しても、できるだけ柔軟にオープンに、
しかし確固たる意志をもって、接していけたらと思います。

――なんて、言うは易く、行うは難し。

実際には至らない点も多いかと存じますが、
今年もどうぞよろしくお願い致します。

高橋彩子

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