劇場彷徨人・高橋彩子の備忘録

演劇、ダンスなどパフォーミングアーツを中心にフリーランスで編集者・ライターをしている高橋彩子の備忘録的ブログです。

『BEST STAGE(ベストステージ)』4月号

2012-02-27 00:13:18 | 執筆
『BEST STAGE(ベストステージ)』4月号(音楽と人)


下記執筆しています。

◆『鶴』首藤康之 インタビュー、ウィル・タケット コメント

3月、日英スタッフ&キャストにより生まれる新作ダンス『鶴』。
演出・振付のタケットさんのコメント、出演の首藤さんのインタビューを書いています。

第33回松尾芸能賞優秀賞に鼓童

2012-02-22 11:23:06 | その他
第33回松尾芸能賞が決定した(松尾芸能振興財団発表)。

大賞受賞は三谷幸喜。
優秀賞は白石加代子、安奈淳、千昌夫、鼓童、国本武春。
新人賞は中村勘九郎、清元栄吉。

どの受賞者も第一線で活躍している方々ばかりだが、
佐渡で活動し、昨年に結成30年を迎えた太鼓芸能集団・鼓童の、団体での受賞には特に注目したい。

受賞理由は以下の通り。

<太鼓芸能集団鼓童の「ワン・アース・ツアー2011/結成30周年記念スペシャル」公演は、
北から南44都道府県70回におよび、各地の太鼓ファンを熱狂させた。
鼓童の国内外における実績はすでに周知のことであるが、この30年の芸の積み重ねは、
音楽を身体性と生命力の渾然一体となって祝祭性を横溢させ、表現は見事なパフォーマンスに結実させ出色のものとなった>

鼓童は今年から歌舞伎俳優・坂東玉三郎を芸術監督に迎え、さらなる飛躍が期待される。
なお、玉三郎が演出を手がけた鼓童内ユニット「打男~DADAN」は今年第二弾が行われているが、
第一弾開幕前の玉三郎丈にシアターガイド2009年10月号でインタビューしているので、ご興味ある方はご一読ください。


『AERA(アエラ)』2/27号 演出家・中屋敷法仁と劇団「柿喰う客」

2012-02-20 22:42:15 | 執筆
『AERA(アエラ)』2/27号(朝日新聞出版) 


下記執筆しています。

■P.34 <僕は「演劇史」の継承者 演出家・中屋敷法仁と劇団「柿喰う客」>

劇作・演出家の中屋敷法仁さん率いる柿喰う客の活動について、
中屋敷さんのインタビューを軸にご紹介しています。

『ダンツァ』38号

2012-02-18 00:35:44 | 執筆
ダンスのフリーペーパー『ダンツァ』38号(東京MDE)で執筆しています。 


◆新国立劇場バレエ団「DANCE to the Future」公演
 ミニ稽古場レポ&振付家・平山素子コメント

 デジタルブックでお読みいただけます。該当ページは→コチラから!
(読み込むのに少しだけ時間がかかります)

『音楽の友』3月号

2012-02-17 12:50:07 | 執筆
『音楽の友』3月号(音楽之友社)


下記執筆しています。

◆ダンス紹介連載

~モンテカルロ・バレエ団『シェエラザード』『ダフニスとクロエ』『アルトロ・カント1』『シンデレラ』、
ウィル・タケット×首藤康之『鶴』、新国立劇場バレエ団『アンナ・カレーニナ』~

それぞれの見どころを書いています。

モンテカルロ・バレエ団の来日は3年ぶり。芸術監督J.C.マイヨー作品をAB2プログラムで上演します。
『鶴』は日英スタッフ&キャストによる国際共同製作での新作世界初演。
新国立劇場バレエ団『アンナ・カレーニナ』は2010年のバレエ団初演以来の再演となります。

『シアターガイド』3月号

2012-02-02 00:03:16 | 執筆
シアターガイド』3月号(モーニングデスク)


下記執筆しています。

■蜷川幸雄 インタビュー

彩の国さいたまネクスト・シアター『ハムレット』公演を前に、
演出の蜷川さんに、カンパニーのこと、作品への思いなどをうかがいました。

ミュージカル『ハムレット』日本版初日を観る

2012-02-01 21:58:40 | 観劇
ミュージカル『ハムレット』@シアタークリエ




観る前は期待半分、不安半分だったが、どエンタテインメントに仕上がっていて、楽しかった。
大枠はシェイクスピアながら、途中、何観てるんだっけ?と思うほど(笑)。
ローゼンスターン&ギルデンクランツがいない・ハムレットのロンドン留学はカット・・・などなど、
原戯曲はあちこち刈り込まれ、上演は休憩込み2時間。まさに、あっという間だ。


■充実の俳優陣

まず、タイトルロールの井上芳雄がいい。
声を張り上げてのダイナミックな絶唱から、繊細なピアニッシモまで、実に豊かな歌声を響かせ、
デビュー10年を越えた今だからこそできる充実の演技で、初めから終わりまで走りきった。

昆夏美のオフィーリアも愛らしく、
ハムレットとの二重唱ほか、しっかり聴かせてくれる。

素晴らしかったのは、ガートルードの涼風真世。
美しく気品があり、この王妃の威厳も魅力も弱さも、すべてをきちんと造詣していた。
初めて、ガートルードにある種の共感をおぼえたほどだ。

このほか、クローディアスの村井國夫も堂々たる存在感だったし、
ボローニアスの山路和弘はいつもながら芝居心たっぷりで実にチャーミングだった。

そして、歌い踊るホレーショーの成河。今作がミュージカルデビューだ。
もともと、鋭敏にしてホットな演技力に定評ある俳優だが、
張りのある歌声で音程もしっかりしており、目も心もくぎづけであった。

レアティーズの伊礼彼方は、昨年のTSミュージカルファンデーション『眠れる雪獅子』でも思ったことだが、
このところ歌唱力が上がっていて頼もしい。井上と伊礼の殺陣は気合十分。

そして原戯曲でもドラマを重層的にしてくれる、墓場の名場面。
墓掘りの川口竜也がいい味を出していた。井上、成河との三重唱はコミカルで何とも愉快。


■疾走感あふれる音楽、雄弁な演出、劇的な美術

このミュージカルの音楽スタイルは、ロック風・ジャズ風・ポップス風・・・と、多色・多彩。
脚本・作曲・作詞のヤネック・レデツキーはチェコの人とのことで、
確かにそのメロディーにはどこか、スラヴっぽい叙情を感じた。
生の音が好きなので、ちょっとスピーカーの音量が大き過ぎる気もしたが・・・

既述の通り、彼の脚本には少々飛躍が多く、良くも悪くも“突っ走って”いる。
そのテンポ感を損なうことなく、しかし、
細部にまで(もしかしたらレデツキーが意図した以上の)意味を持たせ、
ドラマティックに構成した栗山民也の演出はさすがだった。

それにしても、美術の松井るみは相変わらず冴えている。
この人にスランプはないのだろうか。
装置の基調は石壁風。これがさまざまに動いてシャープな光(照明・服部基)を取り入れる。
上手袖に斜めにかかる巨大な十字架も、世界観をよく表していた。

初日ということで、レデツキーも客席で観劇。
カーテンコールでは、途中から舞台に上がり、喝采を浴びていた。
客席はほぼオールスタンディング。フレッシュで熱い初日を堪能した。