劇場彷徨人・高橋彩子の備忘録

演劇、ダンスなどパフォーミングアーツを中心にフリーランスで編集者・ライターをしている高橋彩子の備忘録的ブログです。

インテグレイテッド・ダンス・カンパニー響-Kyo アフタートーク

2017-02-18 21:35:00 | その他
インテグレイテッド・ダンス・カンパニー響-Kyo第4回公演『les gens de tokyo』『パワポル』の19日の回で、
『パワポル』演出・振付・出演のスズキ拓朗さんとのアフタートークに出演します。



秋からのヴァイオリン

2014-09-06 23:49:46 | その他
たまには個人的な話を。

ここに書くのは初めてだと思うのだが、
1年前からアマチュアオーケストラでヴァイオリンを弾いている。
去る8月末には、3回目の演奏会に乗り、しかも、
大人になって始めたド下手ヴァイオリンの私が、
「勉強になるから」とトップサイドに座らせていただいたのであった。

私はもういい大人だし、そもそもフリーライターの仕事は、
書いたものを気に入っていただいたり褒めていただいたりすることはあっても、
集団の中で、継続して能力を見てもらい、やや無理めなところまで引き上げてもらうことは基本的にない。
趣味とはいえ、チャンスを与えてもらったのが嬉しくて、
奮起して練習すれば上達するかなあと考え、やらせていただいた。

とはいえ、いざ練習を始めて見れば、当たり前ながら弾けないことだらけ。
しょんぼりもしたし、頭の中では弾けてるのに…と歯がゆい思いも。
最後まで納得の行く演奏からはほど遠かったけれど、
怖れていたような惨事にはならず(多分)、個人的に思い出深い演奏会に。

で、秋からは、なおざりにしてきてしまった基礎をもう少し強化しようと、
実家でカイザーの練習曲36曲が1冊になったオンボロ楽譜をゲット。



恐らく祖母や母、叔母、弟らも使ったもの。
他に2巻、3巻もあったが、何故か1巻は見つからなかった。



楽譜は財産。崩壊寸前だが大事に使おうと思う。

「アデル、ブルーは熱い色」試写

2014-03-05 22:54:21 | その他
アブデラティフ・ケシシュ監督の映画「アデル、ブルーは熱い色」の試写を見て来た。



コミックが原作というのが、フランス映画としてはちょっと異色。
昨年、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得した。

リセに通うヒロインのアデルは、道ですれ違った青い髪の女性エマに一目惚れし、
やがて激しく愛し合う――。その恋の始まりと終わりを描いた、ある意味でシンプルな作品。

このアデルとエマは、正反対と言っていいタイプなのだけれど、
エマと付き合うようになってからのアデルの服装がほぼ青色なのが象徴的。
好きな人の色に染まりたいという、恋する女の子ならではの思いが痛いくらいに伝わって来る。
恋人と完全に同一化することなんて、実際には不可能なのにね。
「 I follow you」と歌うリッケ・リーの曲で、切なさはいや増す。それは破綻の予兆でもある。

上映時間は179分と長めだが、一人の女性の恋を通しての心の動きを
細部まで浮かび上がらせるには必要な長さだったと思う。
主演のアデル・エグザルホプロスの繊細な表情が忘れ難い。エマ役のレア・セドゥも魅力的。

どこにでもある、誰にでも覚えのある、だからこそ胸が苦しくなるような物語。
例えば、恋人が戻ってこないことは明らかなのに、それでも儚い希望を抱いてしまうあの感覚を、
スクリーンを前にした観客も抱きながら展開を見守ってしまう。

ラストの感じは、キェシロフスキ監督の映画「トリコロール赤の愛」(青ではなく!)に
抱いた印象に、通じるものがあったような…!? 
といってもン十年前に見たきりだから、見当外れな可能性が大いにあるが(笑)。


劇場と人の歳月に想う

2013-03-20 01:29:37 | その他
ル テアトル銀座へ、 三月花形歌舞伎を観に行って来た。

口上で海老蔵は、勘三郎と團十郎の思い出を、
時に口調も再現しながら、たっぷりと語ってくれた。

勘三郎については、今回、『オセロー』に代わる演目を決める折、
逝去したばかりの勘三郎への追悼として、教わった演目を選んだこと。
さらに、歌舞伎座での『高坏』共演時の遊興三昧(!?)や、
勘三郎の別荘があるアリゾナへ、役を習いに行った際に経験したゴルフ&晩酌三昧。
酒の席で『鏡獅子』を教えると言われ、日を改めて楽屋に行ったらきょとんとされたこと…。

團十郎については、NYの両替所で1000ドルを「千ダラー」と言ったという有名な逸話や、
オーストラリア公演の際、夕陽を見せたいと言って俳優達を連れて船に乗り、
動物園に着いてしまったという逸話、
『暫』の稽古で「しばらく~」ではなく何故か「待てー」と言ったという話、
鍋に好物があるとつい覗き込んでは目前の電球に頭をぶつけていたこと、
手帳にも歯ブラシにも「夏雄」とラベルを貼っていたこと、などなど。

楽しい話ばかりなのに、涙なしでは聞けなかった。

1987年に銀座セゾン劇場として開場し、
数々の名舞台を生んで来たル テアトル銀座は、2000年に現在の名称に変わり、
今年5月、ビルの売却に伴い、その歴史に終止符を打つ。
少なくとも定式幕つきで見るのはこれが最後となる。



昨年から今年にかけて、劇場の閉鎖と新しい劇場誕生のニュースが相次いだ。

まず、表参道の「こどもの城」青山劇場・青山円形劇場の閉館。
こちらは反対の署名活動が展開されており、
渋谷区および港区の区議会では、見直しを求める意見書が採択された。

名古屋の御園座は、マンションを併設した建物に建て替えられる。
さらに、中日劇場との統合も検討されているとか。

昨年にはミュージカル専用劇場シアターオーブが開場したが、
4月には新しい歌舞伎座も開場するし、アミューズのミュージカル専用劇場もオープンする。

歳月とともに、劇場も、そこにいる人も変わっていく。
抗するべきには抗いながら、一つ一つの舞台を愛し、その魅力を噛みしめたい。




METライブビューイング オペラ『リゴレット』

2013-03-12 00:48:29 | その他
映画館で上映中のMETライブビューイング『リゴレット』を見た。
演出は、ブロードウェイで活躍し『春の目覚め』ではトニー賞も受賞したマイケル・メイヤー。

本来は16世紀のマントヴァが舞台のオペラだが、
ここでは、1960年代のラスベガスに置き換えられている。
マントヴァ公はフランク・シナトラ的な人物に設定され、
第1幕では、美女に囲まれ、マイク片手に歌を披露する。
リゴレットのモデルはドン・リックルズだそうで、
渋みのある、シニカルなコメディアンぶりを見せる。
他の登場人物もラット・パック(シナトラ一家)に見立てられており、
ピーター・ローフォード、ディーン・マーティン、サミー・デイシスJr.、
サム・ジアンカーナ…といった具合に、実在の人物を参考に役柄が造形されたらしい。



メイヤーは本作がオペラ初演出。
けっこう細かいところまで芝居をつけたり遊び心を見せたりしていて楽しめる。
なお、ネオンを多用した鮮やかな美術のクリスティーン・ジョーンズ、
雰囲気のある衣裳のスーザン・フィルファティ、照明のケヴィン・アダムスはいずれも、
『春の目覚め』と同じスタッフ。“メイヤー組”で勝負に出たわけだ。

歌手陣も充実。リゴレット役のジェリコ・ルチッチは陰影に富んでドラマティックだし、
マントヴァ公のピョートル・ベチャワは艶やかな美声を生き生きと響かせる。
二人とも、芝居心たっぷりで、視覚的にも聴覚的にも魅せてくれた。
ジルダ役のダムラウは表情豊かな歌声が実に素晴らしく、また、幕間のインタビューでは、
舞台の上とはうって変わって陽気な素顔を見せ、これまたチャーミングだった。
このほか、スパラフチーレ役のステファン・コチアンは登場シーンから実にカッコ良く、
マッダレーナ役のオクサナ・ヴォルコーワは助演と言っても通じそうな脚線美を見せつけた。

名曲てんこもりのヴェルディ・オペラを堪能するうち、
上映時間3時間強があっという間に過ぎること、うけあいだ。指揮はミケーレ・マリオッティ。

それにしても、METの観客はノリがいいというか何と言うか。
いつも、演奏が終わる前からわーっと拍手する。
3幕冒頭では、トップレスのポールダンサーが登場するや沸いていて、可笑しかった。


【こちらで読めます】ブログ番外編:文楽太夫・豊竹咲寿大夫さんインタビュー

2013-02-08 13:46:04 | その他
文楽の太夫でいらっしゃる豊竹咲寿大夫さんのインタビュー記事を作りました。

執筆は高橋が行い、撮影をカメラマンの藤本礼奈さん、
デザインをデザイナーの内川たくやさんが手がけてくれました。
さらに、咲寿大夫さんご本人による、大夫解説漫画も!

記事は、pdf版はコチラから、ウェブブック版はコチラから、お読みいただけます(同内容)。
ぜひぜひお目通しください。




従来の文楽ファン、咲寿さんファンに楽しんでいただくのはもちろんですが、
現在22歳の咲寿さんの同世代を含め、幅広い世代の方に、
この記事をきっかけに文楽に興味を持っていただきたいと思って作りました。

どこの媒体にも属さない自主制作です。
できるだけ多くの皆さんに読んでいただきたいので、
署名ほかを無視しての<無断抜粋・転載は禁止>ですが、<回し読み>は大歓迎です!!



葬儀費用を別の使途にあてるということ ~文楽四日市公演~

2013-01-24 15:03:00 | その他
昨年、戦争を禁じる平和憲法を守りたいという気持ちから、
94歳の男性が自身の葬儀費用をつぎ込み、
衆議院選挙に無所属で立候補したのをご記憶の方も多いのではないでしょうか。
結果は落選でしたが、その姿には、私達の心に強く訴えかけるものがありました。

自分の人生を終えるにあたり、最低限、
周囲に迷惑をかけず、きれいな締めくくりを…との思いで蓄える葬儀費用を、
別の使途にあてるというのは、想像するだに大きな決断です。
それだけの危機感や使命感がその人を駆り立てたのは間違いありません。

橋下市長による文楽批判ほかによって揺れている文楽においても、
同じように費用を投げ打って応援しようという方があるそうです。
文楽の地方公演は、主催者を募るかたちで行われるのですが、
この3月20日に四日市で行われる2回の公演は、一人のご婦人が、
ご自身の葬儀費用からお金を出して主催するとのこと。
文楽への愛と覚悟には、頭が下がります。

もしお近くの方やご都合がつく方があれば、四日市に足を運んでみてはいかがでしょうか?
恐らく“手作り”度の高い公演になるでしょうから、
システム化された商業的な公演とは色々な点で違うかもしれませんが、
こうした志に対し、できるだけ、空席が出ないといいなあと思います。

公演はコチラ↓
文楽 in 四日市 3月29日(水・祝)13:30~と17:30~の2回公演 四日市市文化会館

※その方が営んでおられるお店でも予約できるようです→コチラ

あと、参考までに、文楽の地方公演の募集要項をご紹介しておきます→コチラ

ちなみに、詳細がわからないのでリンクは貼りませんが、
既述の、立候補した94歳の方の葬儀費用をカンパする基金もできたようですね。



2013-01-14 14:27:58 | その他
更新が滞ったまま新年になっていました。

このところ、オーケストラに入ったり路上演奏を計画したりと迷走中(!?)ですが、
なにはともあれ2013年を楽しい年にしたいと考えています。

今日の東京は、今年最初の大雪。
外出の皆様はどうぞお気をつけくださいね。

本年もよろしくお願い致します。







文楽の補助金ノルマ制への「国民投票」

2012-12-25 17:01:26 | その他
大阪市の文楽協会への補助金がノルマ制になります。

もともと、足りないからこそ支給されているはずの補助金なのに、
大阪の国立文楽劇場での、有料の集客目標人数が達成できたら支給、できなかったら支給せず
(年間9万人以下ならゼロ、10万5000人以上なら全額支給)という、“懲罰”的な方式に……。
結果次第での後払いなので、中長期的なプロジェクトも難しくなるのでは。

しかも、実際には協会が運営しているのは地方公演などであり、
問題になっている文楽劇場の運営は劇場(独立行政法人 日本芸術文化振興会)なので、
話をする相手が根本的にずれているのですが、
市長としては、まず圧力をかけられるところにかけているのでしょう。

この問題についてのインターネット国民投票がこちら。
http://zzhh.jp/questions/49

大阪市が行っているものではないので直接的な効力はありませんが、
気軽に意見を述べる機会ではないかと思います。




のんびりと…

2012-12-23 02:59:53 | その他

数日前、崩壊も間近かも…との自転車屋診断を受け、
知人のカンパ(!?)も得て、晴れて買い替えた新しいノリモノ↓



夕方、これに乗ってすいすいと進み、
有楽町に到着したころ、ちょうど夜に。



お堀ごしの夜景がきれいだったよ。
これからは今まで以上に、都内を自転車でのんびり駆け巡る予定。