劇場彷徨人・高橋彩子の備忘録

演劇、ダンスなどパフォーミングアーツを中心にフリーランスでライター、編集者をしている高橋彩子の備忘録的ブログです。

サクランボな日

2009-06-30 01:00:20 | その他
 朝、生のサクランボを食べて、

 ランチのあとにはサクランボのクレープを味わう。

正式名称はスミノミザクラとかセイヨウミザクラとからしいけど、
老若男女問わず「桜ん坊」って呼んでるところがなんともいい感じだ。

ちなみにランチでは、
 海老のオードブル


 ヒラメのポワレ

などにも舌鼓を打ち、満悦至極。
何事もハッピーに乗り越えたいものであります。

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『マリ・クレール』8月号

2009-06-27 20:35:21 | 執筆
今年上半期ももう終わり。いやはや、あっという間だ。
下半期はコペルニクス的転回を迎えることができるか!?
(↑自分でも何のことだかよくわからないまま言っています・苦笑)

下記執筆しました。

『マリ・クレール』8月号(アシェット婦人画報社)

(ビヨンセから提言されてる気分・・・)

■Art&Stage欄(p.178)

・コクーン歌舞伎『桜姫』

現代劇版を経ていよいよ上演されるコクーン歌舞伎『桜姫』。
そのご紹介と公演への期待を書いています。

・ミニコラム:喜ばれる差し入れは何?

この7月、『スペリング・ビー』@銀河劇場に出演の藤井隆さんに、
差し入れにピッタリの美味しい「1品」を紹介していただきました。

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さいたまゴールド・シアター『アンドゥ家の一夜』/焼肉万歳!

2009-06-21 00:03:18 | 観劇
舞台上の出来事について批評や論文を書く場合、なんらかの線を引き、
あるいは基準となる物差しを設定して分析するわけだが、
さいたまゴールド・シアター第3回公演『アンドゥ家の一夜』@彩の国さいたま芸術劇場は、
よく用いられるような線や物差しで測ることが難しい舞台だったと思う。
(言うまでもなく、このブログは批評でも論文でもない)。
蜷川幸雄主宰の、全員55歳以上、平均年齢70歳のメンバーからなるさいたまゴールド・シアター。
今回、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が、彼らのために新作を書き下ろした。



■演出・演技論を超えて

この舞台は、こう言っては語弊があるかもしれないが、
あまたあるKERAの戯曲群や蜷川の演出作品の中でどんなできばえか、だとか、
俳優の演技が方法論的に理想的かどうか、といったことは、もはやあまり意味をなさない。
ただ、戯曲は42名もの高齢の俳優に対して丁寧に演じどころを与えており、
それをややぎこちなくゆっくりと口にする俳優たちには独特の味わいがある。
自身が73歳の蜷川の演出も、彼らに偏見なく寄り添っているようで好もしかった。

私が観たのは開幕2日目だったのだが、
戯曲の後半が完成したのは初日のわずか2日前だったとも聞く。
そのため、蜷川を含め数名のプロンプターが常時舞台近くに控え、
せりふにつまった俳優を助けていた。素顔で堂々と存在するプロンプターに対して
小道具を操作するのは黒衣という点にウケたものの(笑)、
プロンプの光景そのものは不思議にも、観ていて苦痛を伴うものではなかった。
程度問題でもあろうが、なによりも観客である私達が彼らのセリフや演技のテンポに慣れ、
のみならずいつの間にか、それらを大いに楽しむようになっていたことが大きいだろう。
3年前まで素人だった俳優たちが今、第二の青春を謳歌しているのは間違いないが、
こちらもまたそれを感じ取り、共鳴しているのかもしれない。

■「ゴールド」のカラー!?

このさいたまゴールド・シアターへの書き下ろしは、
第1回の岩松了に続いて2回目(第2回公演は清水邦夫の既存の戯曲)だが、
岩松、KERA作品ともに、全員を使うという条件もあってか、幾つか共通点がある。
内容を詳しく書くことは控えるが、1つの場所で繰り広げられる群像劇であること、
死を見つめながら同時に生々しい執着や性的な欲求をもつ中高年を描いていること、
人間の生き方を、時に滑稽さをもって温かく表現していること・・・

そうした点にこそ、この劇団を生かす特質があるということなのだろうが、
いずれまた別の趣向――例えば全員での群像劇ではなく、小編成でのオムニバスとか、
敢えて陰惨な悲劇とか、そんなものに挑む姿も観てみたい気がした。

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・・・そして私はといえば相変わらず、
嬉々として焼肉に挑んでいるのだった・・・

 上ロースとか

 上カルビとか

 上ランプとか、とかとか・・・

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『音楽の友』7月号

2009-06-18 19:16:12 | 執筆
『音楽の友』7月号(音楽之友社)

※この号の目次およびホームページが「今月のバレエ」となっていますが「今月のダンス」の間違い。
7月のさまざまなダンス公演(バレエを含む)をご紹介しています。

ダンス紹介連載 ~牧阿佐美バレヱ団『ジゼル』、井上バレエ団『シンデレラ』、
O.F.C.『ヨハネ受難曲』、金魚『言葉の縁』~

それぞれの概要と見どころを書いています。

今回は牧阿佐美バレヱ団と井上バレエ団という、伝統ある2つのバレエ団と、
合唱舞踊劇を目指すO.F.C.、そして今、注目の振付家・鈴木ユキオ率いる金魚について、
執筆致しました。

 ←新目白通りの中央分離帯近辺に咲くタチアオイ

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新国立劇場オペラ『チェネレントラ』

2009-06-15 00:00:29 | 観劇
“観劇週間”ひとまず終了(といってもまた一日おきとかで劇場通いだけど)。
収穫あり、ため息もあり、予想通り悲喜こもごも。

新国立劇場のオペラ『チェネレントラ』は楽しかった。
ロッシーニ作曲、ご存知「シンデレラ」のオペラ版だ。



■質の高いキャスト陣

タイトルロールのヴェッセリーナ・カサロヴァ、王子役のアントニーノ・シラグーザは
ともに国際的な成功を収めており、日本でも人気の高い歌手。
カサロヴァは声・外見ともにシンデレラには迫力あり過ぎと言えなくもないが、聴き応え充分。
童話やバレエのシンデレラより現代的なこのヒロインには合っているかもしれない。
シラグーザはその軽やかな甘い声が耳に心地よく響く。
ご機嫌な「その場でアンコール」歌唱含め、愛すべき王子サマだった。
主要キャスト陣によるアジリタ競争(?)もお見事!

■演出の“匠の技”とは

この舞台、新国立劇場としては新制作だが、もともとバイエルン州立歌劇場のプロダクション。
今は亡き名演出家ジャン=ピエール・ポネルによるものだ。
コミカルな芝居運びといい、観客に目配せするようなウィットといい、
洗練され、気が利いていて、膝を打つような趣向・工夫がたっぷり。
(メインキャスト以外の演技でのお気に入りは、はりついたような笑顔を浮かべたり
不自然にハンカチを上下させたりしてコトの成り行きにリアクションする男声合唱たち)。

新奇な解釈による大手術的演出を施さなくても(それはそれでけっこう好きだが)、
音楽とプロットを理解した演出家の“匠の技”(と名演)があれば充分なのだとしみじみ。

とはいえ、ポネルは1988年に他界しているわけで、
生きていたらさらに緊張感がある舞台になった可能性も否定できない。
逆に再演演出のグリシャ・アサガロフの工夫や日本側スタッフとの連係が
功を奏した部分もあるのかも。ポネル生前の舞台を生で観ていないので判然としない。

歌詞が数カ所日本語になっている辺りなど、ツカミもばっちり。オケがもっと、
「これぞロッシーニ!」な音を充満させてくれたら、なお素敵だったと思うけれども。

この日の客席は、のど飴の袋の音を何度も響かせたり演奏が終わる前に拍手したりと
真面目なオペラファンの多い日本にしては少々緊張感に欠けていたものの、
全体的に和やかで温かい雰囲気だったこと自体は喜ぶべきなのだろう。

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観劇週間☆中間報告 友枝昭世の『邯鄲』

2009-06-12 15:29:35 | 観劇
今週は毎日欠かさず観劇である。月曜日から観たものを挙げてみると、
・コクーン歌舞伎現代劇『桜姫』@シアターコクーン
・日経能楽鑑賞会 狂言『萩大名』/能『邯鄲』@国立能楽堂
・流山児★事務所 ミュージカル『ユーリンタウン』@座・高円寺
・Kバレエカンパニー『シンフォニー・イン・C』『ベートーヴェン 第九』@オーチャードホール

でもって今週、これから日曜日までに観るのが、
・新国立劇場 オペラ『チェネレントラ』@新国立劇場オペラパレス
・ミュージカル『グローリーデイズ』@新宿FACE
・東野祥子ソロ公演『---MESs---メス---』@リトルモア
・『女信長』@青山劇場

我ながら統一感のないラインアップだが、蓋、じゃなかった、幕が、
開いて観てみないとわからないのが舞台の面白さ、ってことで。

日経能楽鑑賞会の能『邯鄲』が圧巻。そりゃ、シテが友枝昭世ですから!
(『萩大名』の野村萬も庭の描写などひときわ見事だった)。

『邯鄲』は中国の故事に由来する有名な物語だが、簡単に説明してみると・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人生に迷っている青年・蘆生が、邯鄲という里に宿泊し、
宿の女主人から“悟りを開くことができる”枕を借りてうたたねをしていると、
突如迎えの者が現れ、蘆生は帝となって50年間の長きにわたって栄華を極め、
ついには千年の寿命を約束する酒を得る。
人々の、そして蘆生の歓喜は最高潮となり、祝宴は果てしなく続き――。
と、宿の女主人が起こしに来た。すべては粟を炊くまでの夢と悟り、蘆生は帰っていく。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
というもの。

なんと言っても、栄華を極めた蘆生が舞う「楽」が素晴らしかった。
かなり長時間、狭い一畳台(文字通り一畳ほどのスペース)の上だけで舞うのだが、
友枝の体の制御ぶりには驚嘆すべきものがあり、
その躍動感といい艶やかさといい、鳥肌が立つできばえだ。
華々しい音色で「帝の栄華」を表す囃子・地謡もいい。
歓喜の頂点で蘆生は、枕に勢いよく「飛び込み」をする。
その激しさゆえにのちの静寂が際立ち、舞台は女主人のいる“現実”に引き戻される。

友枝の『邯鄲』は過去にも観ているが、今回は「傘之出」という小書での上演。
シテは傘をさして現れ、最後もさして帰っていく。
女主人は「また重ねて御参り候へや」と声をかけるが、
蘆生は立ち止まるものの、何も答えずにそのまま去る。

世の無常を一瞬のうちに身をもって知った彼が、邯鄲の里を再訪することはないだろう。
その虚ろな後ろ姿には、本当に村雨がしとしとと降りかかっているようであった。
-------------------

さて、話は変わるが、ある劇場で隣りになった人が、
拍手を2回ずつしかしないのがとても違和感アリだった。

「パンパンッ!」と強く打って止め、少し後にまた「パンパンッ!」とやる。

柏手か? 鯉呼びか? エネルギー温存か?

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『レプリークBis』vol.15

2009-06-10 00:04:28 | 執筆
『レプリークBis』vol.15(阪急コミュニケーションズ)


下記執筆しております。
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○中村勘三郎×大竹しのぶ×白井晃 座談会

6~7月に相次いで上演されるコクーン歌舞伎 現代劇版&歌舞伎版『桜姫』。
出演のお三方に『桜姫』の面白さとコクーン歌舞伎の魅力を語り合っていただきました。
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○香寿たつき×山崎銀之丞 対談

野田秀樹の戯曲を謝珠栄がミュージカル化した『天翔ける風に』。
初演から出演している香寿さんと、ミュージカル初挑戦の銀之丞さん。それぞれの心境とは?
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○北村有起哉 インタビュー

野田秀樹作・演出『ザ・ダイバー』日本版に出演する北村さん。
稽古に先駆けて行われたワークショップでのエピソードなどを教えていただきました。
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○コラム ミュージカルキャラクター名鑑

ミュージカルに登場する個性豊かなキャラクターたちについて、
好き勝手なことをほざいております。
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○コラム ミュージカルの誕生と今

ミュージカルとオペラ、オペレッタ、映画の関係について、
その歴史をひもときながらご説明。
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○連載 ダンスカレイドスコープ

安藤洋子と東野祥子。怖いもの知らず(?)の2人の振付家をご紹介しています。
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○コラム ミュージカルで楽しむイケメンダンサーズ・ファイル

ミュージカルで話題のダンサーたちをご紹介。
ダンサー&振付家 アダム・クーパーのミニインタビューつきです。
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ミュージカル『ヘアー』(ヘアスプレーじゃないほう)

2009-06-08 15:09:10 | その他
ミュージカル『ヘアー』がトニー賞ミュージカル部門最優秀リバイバル賞を受賞。

このプロダクションを愛し、来日公演を切望し、
実現に向けて工作活動中(!?)のシアターガイドA女史から
授賞式でのパフォーマンス映像の在処を教えてもらったので、貼ってみます。

Hair - Tony Awards 2009


楽しいよ~♪ 日本で観たいね!


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ピーカンとパンと楽譜

2009-06-07 23:55:17 | その他
友人に誘われて東京日仏学院のイベント「フランス・美食の祭典」に軽くお邪魔する。
会場にはワイン、チーズ、ハム、サンドイッチなどなど。
久しぶりの晴れ間。ピーカン、てやつでしょうか(ん?雲もけっこうあったかしら)。
日差しが強くて「照射された」感じだったけど、屋外にてピクニック気分でくつろいだ。

今日のテーマは「パン!」というわけで、パンを使ったパフォーマンスが。
 折元立身『Bread Man』(日仏学院HPより)

顔に巻き付けたパンを、パフォーマンス終了後にどうするのかは、わからず。
というのもヴァイオリンのレッスンがあったので、途中で失礼してしまったのである。

さて、目下レッスン中のヴァイオリンの練習曲は、
楽器をかまえ、譜面台から一定の距離をとって弾いていると、
繰り返しかと思いきや音が飛んだりする箇所があって、けっこう見づらい。
(写真じゃ伝わらないか)

弾いているうちに酸欠になり意識が混濁し・・・というのはウソだが、
そもそもなんで自分が、こんな線と黒丸の羅列から仮にも音色らしきものを出せるのか、
よくわからなくなってくるのは、ある意味、新鮮な体験かも。

ちっとも難曲ではないのですよ・・・だから余計に変な気分なのかな??

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勝手にジョン・ケアード週間!?

2009-06-06 19:30:30 | 観劇
先週末はジョン・ケアード演出『夏の夜の夢』@新国立劇場中劇場を観た。

07年の初演も観ているが、シェイクスピア劇の味わいを損ねることなく、
ナチュラルで瑞々しいドラマに仕上げたジョン・ケアードマジックを、改めて満喫。
出演者も実力派揃い。賑やかで楽しくて、本当に素敵な作品に仕上がっている。
日本語を解さない外国人が日本で芝居の演出をする場合はどうしても、
言葉の間合いや響きなどがおざなりにされてしまうことがあるのだが、
このプロダクションはそれを感じさせない希有な舞台。


終演後はそのまま、新国立劇場の企画「シェイクスピア大学校開校記念
ジョン・ケアード氏の特別講座」を拝聴。
シェイクスピアの魅力や難しさについて、ケアード氏がさまざまにレクチャー。
さっき本番の舞台で発したばかりのセリフを、氏に指示されて、
「自己陶酔的に」言ってみたり「滑稽な調子で」喋ってみたり・・・と
その場で実演してくれた麻実れいさん、村井国夫さん、チョウソンハさん、本当にお疲れ様です!

でもって週明けには9月のジョン・ケアード演出・ミュージカル『ジェーン・エア』記者会見。
ヒロインは松たか子、ロチェスターは橋本さとし。


そして今日はそのケアード氏にインタビュー。
『ジェーン・エア』という文学作品の特質、時代背景、舞台化にあたっての工夫など、
興味深い話をじっくりとっぷり。本番も楽しみだ。

記事については追ってご報告致します。

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