劇場彷徨人・高橋彩子の備忘録

演劇、ダンスなどパフォーミングアーツを中心にフリーランスでライター、編集者をしている高橋彩子の備忘録的ブログです。

2人の「M」~マドンナとマイケル・ジャクソン~

2009-07-16 00:20:38 | その他
マドンナとマイケル・ジャクソン。
好きか嫌いかは別にしても、人気・影響力・スケールといった点で、
彼らは80~90年代にかけて、言ってみればミュージックシーンの「双璧」だった。

ともに1958年8月生まれで、誕生日はわずか13日違い。
しかし、マドンナが成功をつかむという強い意志でNYに単身“乗り込んだ”のに対し、
マイケルは幼い頃から気がつけばショービズ界にいたというスタート時点ですでに、
2人が正反対の人生を歩むのは運命だったのかもしれない。
もっとも、2人が正反対の結果を生んだのはその歌やパフォーマンスではなく、
スターには隠すことの難しい私生活面のセルフコントロール/セルフプロデュースだ。
マドンナは生き方自体でファンを増やし、その地位を揺るぎないものとしたように見えるが、
マイケルの私生活はしばしば、彼自身を苦しめるゴシップの火種となってしまった。

さて、もう知っている人も多いだろうから「今更」と言われそうだが、
マドンナは7月4日、ロンドンでのコンサートにおいて、
数日後に同じ場所でコンサートを行うはずだったマイケルを追悼した。

その様子を撮影したのが下の映像だ。マイケル役で踊ったのは日本人ダンサーKento Mori。
マイケルに憧れて渡米した彼は、今月予定されていた彼のコンサートの
オーディションに合格するが、マドンナのバックダンサーとして契約を結んでいたため、
彼女のコンサートから離脱してマイケルと同じ舞台に立つことは許されなかったという。
そしてマイケルの死。

マドンナは、夢を果たせなかったKento Moriに粋なはからいをしたかっこうだ。

Madonna - Michael Jackson Tribute (London O2 Arena - Sticky & Sweet Tour July 4th 2009)


この映像はもともと、マドンナの公式サイトのトップにupされているもの。

“Kento Moriのマイケル”を楽しそうに盛り上げるマドンナの姿が印象に残る。

やっぱり、マイケルはすごくて、マドンナはカッコいい。

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