ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

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今日の見もの(テルマエ・ロマエ)

2012年11月28日 20時01分54秒 | 見もの

テルマエ・ロマエ / THERMAE ROMAE
2012年4月28日 108分 日本
武内英樹監督 ヤマザキマリ原作 阿部寛他
主題歌 ラッセル・ワトソン「誰も寝てはならぬ」

最初にお断りしておかなければいけないのだが、私はTVを見ない。正確に言うと、TVドラマや歌番組、バラエティーのたぐいは見ない。見ておもしろいなぁと感じればスイッチを切ろうとまでは思わないが、毎週決まって見るなんてことはない。たまたまTVがついていた時に帰れま10をやっていたら見るかなぁって程度だ。NHKの地球ドラマティックとか大科学実験、科学番組には興味を持つけど、人気番組でもドラマにはなぜか興味がわかないのだ(ミタさんにも興味がわかなかった)。それでもあれば見る番組が古畑さんとか刑事コロンボ、それと写真の彼の出ていたトリックだった。おかげでさすがに彼の名前は知っていた。私には新進の若手役者のように感じられるが、本当はもっとすごい大物なんだろうね。

この人もずいぶん有名な人みたいだけど、名前も顔もよく知らなかった。CMで見たことがある気がする。たぶん超有名人なのだろう。若い人に「マツジュン」といわれて、男なの女なの?お笑いの人??と訊いたぐらいだから、私にとってはほとんどの大物俳優も未知の人なのだ。

そんなハンデ(爆)をものともせず、この映画はとてもすばらしかった。私は、これがイタリアで絶賛され、ものすごく笑いをとったと聞いていたが、そんなおもしろい映画とは思わなかった。いや、おもしろいのだが、おもしろいという言葉で軽く言うような映画ではないと思う。本当にとても良い映画であった。

古代ローマの浴場設計技師ルシウス・モデストゥスは、ローマの公衆浴場から21世紀の日本の銭湯に突然タイムスリップしてしまう。以後、古代ローマと現代日本の浴場を何度も往復し、その都度数々の設備や工夫を目の当たりにすることになる。一方、漫画家志望の若い日本人女性である山越真実は、ルシウスが日本に出現するたびに彼に接触することになり、大いに興味を惹かれる。日本で見たものをモデルにローマで新たな浴場を建造して名声を高めたルシウスは、ついには皇帝ハドリアヌスお抱えの浴場設計技師となり、側近のアントニヌスの知遇も得る。やがて、ハドリアヌスは、後継者と考えるケイオニウスのために新たな浴場建設をルシウスに命じる。しかし、どうしてもケイオニウスを信頼出来ないルシウスは、厳罰を覚悟でこれを拒否する決意を固める。ハドリアヌスは、それまでの業績を考慮してルシウスの処罰は免除するが、二度と眼前に現れるなと申し渡す。失意のルシウスは再び日本にタイムスリップし、今度は真実の実家である古い温泉宿に現れる。真実は漫画家への道を諦め、温泉の跡継ぎとなる決意を固めかけていたが、一方でルシウスと再会する日に備えてラテン語と古代ローマ史を猛勉強し、彼と完璧に会話ができるまでになっていた。帰還するルシウスに巻き込まれて真実も古代ローマにタイムスリップしてしまい、実現しかかっていたアントニヌスの左遷を阻止しないと、歴史が変わってしまい、ハドリアヌスの神格化も実現しないことに気づく。これを聞かされたルシウスは・・・(ウィキより転載)

途中、日本人たちを称して「平たい顔族」と何度も出てくる。その対比として『主要なローマ人の登場人物を日本人屈指の「濃い顔」俳優たちが演じている。』だそうで、おかげでローマ人の中に混じってもそう違和感がない。阿部さんってローマでももてるんだろうね。

しかしこうやって見ると、確かに東洋人って平たいよな。特に年寄りたちはよくそれを表現している。もう一つ、日本人って体つきが華奢だ。阿部さんはずいぶんたくましいが、それでも外人に比べるとそう感じてしまう。

ちゃんとギャグもちりばめ、風呂桶の文字までコピーしてしまうなど、小物の演出も楽しい。

さて最後だが、トリックでもそうだが、彼の出るラストは必ずいつももの悲しく胸がきゅんとする。なぜかわからないが、それを演出する役者なのだ(私にとってはだろうが)。ラストの落ちでも私にはそれは払拭されなかった。最後の方、実は私は涙ぐんでいたのだった。

もう満足した。これでいい。こういう単発名作は2なんて作らないで欲しい。良い時間だった。

ランク:笑いの映画と思うべからず。感動名作ですぞ。必見!

日記@BlogRanking

おまけ:キャッチコピーは「ひとっ風呂、タイムスリップしませんか。」「時空を超えた入浴スペクタクル」

皇帝は、私にとっては古畑さんに捕まった犯人役。あの役だけちょっと違和感 


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