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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

大阪市教委の新たな職階制「主務教諭」提案

2017年12月02日 | こども危機
 ◆ 権限移譲にかかる教職員の人事給与制度について(提案)の内容 (松田)
 11月28日(火)16:30から、教職員なかまユニオンは、大阪市教委から「権限移譲にかかる教職員の人事給与制度について」の修正提案を受けました。2016年度の骨格提案をベースにした一部修正し具体化した提案です。
 1.「教諭等に対して適切な指導助言を行うとともに、学校運営に関し首席等を補佐する」新たな教諭の職「主務教諭」を2018年4月より新設する。
 「主務教諭」の選考は、最終学歴によって決められた在級年数(教諭になってからの年数)・経験年数を満たしている者を対象者として、前年度1年間の勤務状況によって行う。
 2.主務教諭の給料表は現行の2級給料表をそのまま使い74号給以上とする。教諭の最高号俸を73号給(22歳大卒で大阪市の教諭となった場合、37歳あたりで得る給料)とし、この号俸を越えている者が、「主務教諭」に任用されなかった場合、経過措置として、それまでと同じ給料とする。(「主務教諭」に選考されない限り給料は上がらない)
 3.選考基準は明らかにできない。2018年4月から「主務教諭」となる人の選考は1~2月にかけて行う。
 4.2018年度から実施する新人事考課制度については、管理運営事項なので交渉事項ではない。
 職員の勤務評価については、大阪市職員基本条例第18条に割合を明記した相対評価の規定があり、教職員については第3条に適用除外規定を設けて絶対評価となっていた。
 今回、教職員も相対評価にするが、職員基本条例に規定している割合通りでない(第3区分から第5区分をまとめて75%にしている)ため、条例改正の必要はない。(『「主務教諭」も同じ給料表を使うため、予算措置も必要でないので、市議会審議も必要でない。』と考えている?)
 〈今回の提案についての感想等〉
 新しい職に応じた新給料表が提案されるのかと思っていましたが、違いました。「主務教諭」も同じ給料表なので給料が上がるわけではなく、教諭のままに据え置いて、それ以上給料をあげない人を指定する「選考」だと思います。
 市教委は、教職員のがんばるモチベーションを上げる目的の制度改革だと言いますが、これによって生み出されるモチベーションと言うのは、唯一、教諭のままだと生活が立ち行かないので、何とか「主務教諭」にしてほしいというものです。
 では、どうすれば、「主務教諭」になれるのか…市教委・管理職の眼鏡にかなうかどうかだけ、評価の視点もよくわからない…こんな状況におかれる人がたくさん生み出されるような人事給与評価制度の改悪は絶対に許せません。
 人事給与評価制度改悪の中止、少なくとも2018年4月からの実施の延期を求める教職員なかまユニオンの陳情に関わる大阪市会での審議は、12月6日の教育こども常任委員会で行われる予定です。
 賛同署名は、12月4日しめきりで、引き続き集めています。
 (陳情書は、11月24日、368筆の賛同署名とともに提出。追加分は教育こども常任委員会開催までに提出します。)
https://www.nakama-kyoiku.com/%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E7%B5%A6%E4%B8%8E%E8%A9%95%E4%BE%A1%E5%88%B6%E5%BA%A6%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%94%B9%E6%82%AA/
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