N高校卒業生、保護者のみなさまへ
◎ 御卒業 おめでとうございます
卒業生の皆様は、N高校で過ごされた、それぞれの三年間を振り返られ、いま、様々な思い出を抱かれておれれるのではないでしょうか。
また、保護者の皆様は、お子様が無事高校卒業を迎えられほっと一息、ご安心なさっているのではないでしょうか。
まずは、心からお祝い申しあげます。
しかし、世の中を見てみますと、経済や労働の問題、原発などの環境問題、格差拡大等貧困の問題、また、国際社会における平和の問題等々、社会がこれからどのような変化をとげていくのか、不安はますます大きくなるばかりです。
さて、私たちは、N高校のS先生のことで、みなさまに知っていただき、そして応援をお願いしたく、このビラを用意しました。
この問題は、S先生一人の問題にとどまりません。私たちは、大阪、いや日本社会における重大な問題だと考えています。
● 2月19日、教育委員会はS先生にクビを宣告!
大阪府立高校では60歳で定年退職を迎えた後も、多くの先生方が教壇に立たれています。
これは再任用制度といって、希望すればほぼ全員が定年後も教員を続けることができる制度です。N高校でも他校でも再任用の先生方が大勢いらっしゃいます。
ところが、再任用を希望されていたS先生に、大阪府教育委員会は2月19日「否」(つまりクビ!)を通告しました。
◎ S先生からのメッセージ
~「君が代」が私たちに強いること~
これまで、「君が代」の問題は、歴史認識や憲法の問題であると考えていました。
しかし、条例や命令によって有無を言わさず強制される「君が代」、そして、ついには、「君が代」に対し異議申立を行うすべての教員を排除しようとする姿を目の当たりに見て、これが「君が代」の正体ではないだろうかと考えました。
人はそれぞれ違っています。異なる考え方を尊重しあうことはなかなか難しいことです。時間もかかります。ところが、「君が代」は異なる考えや人のあり方を一切認めず、多数者が決めたことに全員が従えと言います。
つまり少数者を排除する、それが「君が代」の正体なのではないでしょうか。
ならば、私はこれまで以上に学校への「君が代」強制には反対していこうと思います。
たかがウタではないのです。「君が代」の力は目に見えないだけに恐ろしいと思います。
~なかまがいるから声をあげることができる~
「君が代」強制に反対の声をあげている教員や市民は、世間から見れば少数者かもしれません。
しかし、処分のときには100名もの人が激励と抗議に集まってくれました。再任用を拒否され、その理由を大阪府教育委員会まで聞きに行ったときは、寒い夜空のなか、エールを送ってくれた50名余りの方がいました。
つくづく思います。私が「君が代」強制に反対の声をあげることができるのは、こういった多くのなかまがいるからです。ひとりぼっちだったら、決してできなかったと思います。
みなさんも何かあればSOSの声を、きっとなかまが見つかります。「君が代」の力は恐ろしいですが、私はこれまで以上に声をあげ続けて行きます。
~最後に~
こんな時代が来るなんて思ってもみませんでした。
仕事がない、生活がなりたっていかない、戦争にかり出されるかもしれない。
これから社会に出るにあたって、けっこう厳しいことが待っています。そんなとき、自分が悪いなどと、どうか自分を責めないでください。
卒業生のみなさん、もしも何かあったら一人で我慢せず聞かせてください。何ができるかどうかわかりませんが、一緒に考えたいと思います。(S携帯○○○)
◎ 御卒業 おめでとうございます
卒業生の皆様は、N高校で過ごされた、それぞれの三年間を振り返られ、いま、様々な思い出を抱かれておれれるのではないでしょうか。
また、保護者の皆様は、お子様が無事高校卒業を迎えられほっと一息、ご安心なさっているのではないでしょうか。
まずは、心からお祝い申しあげます。
しかし、世の中を見てみますと、経済や労働の問題、原発などの環境問題、格差拡大等貧困の問題、また、国際社会における平和の問題等々、社会がこれからどのような変化をとげていくのか、不安はますます大きくなるばかりです。
さて、私たちは、N高校のS先生のことで、みなさまに知っていただき、そして応援をお願いしたく、このビラを用意しました。
この問題は、S先生一人の問題にとどまりません。私たちは、大阪、いや日本社会における重大な問題だと考えています。
● 2月19日、教育委員会はS先生にクビを宣告!
大阪府立高校では60歳で定年退職を迎えた後も、多くの先生方が教壇に立たれています。
これは再任用制度といって、希望すればほぼ全員が定年後も教員を続けることができる制度です。N高校でも他校でも再任用の先生方が大勢いらっしゃいます。
ところが、再任用を希望されていたS先生に、大阪府教育委員会は2月19日「否」(つまりクビ!)を通告しました。
◎ S先生からのメッセージ
~「君が代」が私たちに強いること~
これまで、「君が代」の問題は、歴史認識や憲法の問題であると考えていました。
しかし、条例や命令によって有無を言わさず強制される「君が代」、そして、ついには、「君が代」に対し異議申立を行うすべての教員を排除しようとする姿を目の当たりに見て、これが「君が代」の正体ではないだろうかと考えました。
人はそれぞれ違っています。異なる考え方を尊重しあうことはなかなか難しいことです。時間もかかります。ところが、「君が代」は異なる考えや人のあり方を一切認めず、多数者が決めたことに全員が従えと言います。
つまり少数者を排除する、それが「君が代」の正体なのではないでしょうか。
ならば、私はこれまで以上に学校への「君が代」強制には反対していこうと思います。
たかがウタではないのです。「君が代」の力は目に見えないだけに恐ろしいと思います。
~なかまがいるから声をあげることができる~
「君が代」強制に反対の声をあげている教員や市民は、世間から見れば少数者かもしれません。
しかし、処分のときには100名もの人が激励と抗議に集まってくれました。再任用を拒否され、その理由を大阪府教育委員会まで聞きに行ったときは、寒い夜空のなか、エールを送ってくれた50名余りの方がいました。
つくづく思います。私が「君が代」強制に反対の声をあげることができるのは、こういった多くのなかまがいるからです。ひとりぼっちだったら、決してできなかったと思います。
みなさんも何かあればSOSの声を、きっとなかまが見つかります。「君が代」の力は恐ろしいですが、私はこれまで以上に声をあげ続けて行きます。
~最後に~
こんな時代が来るなんて思ってもみませんでした。
仕事がない、生活がなりたっていかない、戦争にかり出されるかもしれない。
これから社会に出るにあたって、けっこう厳しいことが待っています。そんなとき、自分が悪いなどと、どうか自分を責めないでください。
卒業生のみなさん、もしも何かあったら一人で我慢せず聞かせてください。何ができるかどうかわかりませんが、一緒に考えたいと思います。(S携帯○○○)
2013.3.1
教育基本条例下のT処分を撤画させるネットワーク(略称Tネット)
大阪教育合同労働組合高校支部N高校分会
なかまユニオン大阪府教職員支部N高校分会
教育基本条例下のT処分を撤画させるネットワーク(略称Tネット)
大阪教育合同労働組合高校支部N高校分会
なかまユニオン大阪府教職員支部N高校分会
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