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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

◆ 予防訴訟をひきつぐ会 第12回総会・第18回学習討論集会

2024年06月11日 | 「日の丸・君が代」強制反対

  《『いまこそ』から》
 ◆ 予防訴訟をひきつぐ会
   第12回総会・第18回学習討論集会が開催されます。

 6月15日(土)13時30分から(開場13時15分)第12回総会が文京区民センター2A会議室で開催されます。
 総会の後に学習討論集会「教育DXによって学校現場はどうなる」を企画しました。
 今回は法政大学教授の児美川孝一郎さんの講演を軸に、現場の抱える様々な問題をとりあげていきます。皆様の参加をお待ちしております。

 予防訴訟をひきつぐ会が発足したのは2013年の4月でした。
 2004年1月に提訴された「国歌斉唱義務不存在確認等請求訴訟」(予防訴訟)は最大403名の原告による集団訴訟でした。
 2006年9月東京地裁で一審判決(難波判決)があり、原告側の全面勝訴でしたが、2011年の高裁判決で逆転敗訴し、2012年1月の最高裁判決を見ました。
 残念ながら「勝訴」にはほど遠い判決でしたが、それでも一定程度の到達点を示したものとなりました。これだけ多くの人が原告となり裁判闘争を闘ってきたという事実は、何よりもその最大の到達点のひとつと言えるのではないでしょうか。

 予防訴訟をひきつぐ会は、その到達点の上に、様々な問題点を抱える学校現場との接点を絶えず求めながら(会の発足時点で会員の多くがもう既に退職年齢を過ぎていました)、裁判の提起した問題点を教育の現場に還元しようという目的で様々な活動に取り組んできました。その中心が学習討論集会です。今回で18回目を迎えます。

 コロナ禍という長いトンネルから学校現場が一息つくと、待ちうけていたのは《教育DX》という嵐だった、ということのようである。(Transformation=変換、という単語をXで代表させるということ自体が何やらおどろおどろしさを感じさせる。)
 デジタルで便利になるというだけなら問題はなさそうに見えもするが、どうもそれだけではないようである(だからX、つまり何が出てくるのかわからない、謎かけ)。《情報》と《管理》の問題が色濃くつきまとってくる。

 《情報》を集中《管理》する《国家》という存在が必然的に登場する。
 どうやら事は、「日の丸・君が代」強制とどこか似たところに帰着するのではないのか。学校現場から人と人との具体的なやりとりが消え、機械とにらめっこの「個別最適」学習の風景……。DXしないものは人にあらず……。
 昔読んだ小説だが、G.オーウェルの『1984』の世界が、昔観た映画だがフランソワ・トリュフォーの『華氏451』の世界が到来しようとしているのか……。

(日本近未来杞憂老居士)

 以下、お知らせです。
 日時場所 6月15日(土) 文京区民センター2A
   第12回総会    (13:30~14:30)
   第18回学習討論集会(14:30~16:30)

○講演 児美川孝一郎さん
   「教育DXは子どもと学校をどこに導くのか?政策の背景を知り、対抗軸を探る」
○討論

※学習討論集会はどなたでも参加できます。ふるってご参集ください。

「予防訴訟をひきつぐ会」通信『いまこそ』(2024年5月11日)


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