パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

堀越明男さん逆転無罪!

2010年03月30日 | ノンジャンル
 国公法弾圧堀越事件 東京高裁控訴審判決/29日
 ◎ 堀越明男さん逆転無罪!一審破棄
 休日に「公務員が職務とかかわりなく政党機関紙を配布しても行政の中立的運営が損なわれる危険はない」


 << ビラ配布弾圧の弾圧の流れをせき止めて、表現の自由を守った!>>
 << 公安警察の尾行・盗撮こそ犯罪だ!>>


 本日、3月29日東京高裁の中山孝夫裁判長は、2006年6月の東京地裁判決を破棄し、逆転無罪を言い渡しました。
 旧社保庁職員の堀越明男さんが、2003年11月の衆議院選挙前に、「憲法を守ろう」という赤旗号外を配布したとして、公安警察が29日間のべ170人の警察官を動員し尾行・盗撮し翌2004年3月3日に逮捕、翌々日釈放と共に起訴され、一審で国家公務員法・人事院規則違反として罰金10万円執行猶予2年の不当判決を受けた事件。
 中山裁判長は「政党機関紙配布が行政の中立的運営を侵害するとは考えられず、罰則適用は国家公務員の政治活動の自由に必要限度を超えた制約を加えるもので、表現の自由を定めた憲法に違反する」と違憲判断を示しました。
 高裁判決は国家公務員法と人事院規則の規定自体は表現の自由を定めた憲法に違反しないとしながらも、これらの法と規則の適用によって萎縮効果を招くことを指摘し、冷戦時代の猿払事件当時に比べ、イデオロギー対立という状況も相当程度落ち着き、国民世論も国民の法意識も大きく変化し、グローバル化が進む中で、世界標準からあらためて考えなければならない。
 国会が国民との乖離が生ずることもある。郵政民営化の時も、独立行政法人への移行の時も、国家公務員法は何も議論された形跡がない。国民の意識の変化があることを強調し、国会の役割についても言及した。
 10時2分前に開廷し中山裁判長が「原判決を破棄する。被告人は無罪」というと、法廷内は「おおー」歓声と拍手。裁判長はすぐに「静かにしなさい。こんなことで喜んでいてはいけない」と、判決理由を読み上げ始めました。
 約1時間かかり、最後に「上告審で審理される可能性が高いと思われるけれども、最高裁でも参考資料になるよう、(事実調べに)かなりの時間を要したことを理解してもらいたい」と述べ閉廷。(公安警察の違法捜査については一言も言及しませんでした。)
 法廷内で、堀越さんと妻の由美子さんにお兄さんの道夫さん、中央区の鞠子区議・・・喜びを確かめるように握手、握手、握手でした。
 朝入廷前の裁判所前宣伝の時は、冷たい雨が降っていたのに、裁判所を出ると明るい太陽が顔を出してまぶしいくらい!由美子さんが掲げた『無罪』の旗が輝いていました。
 当然の無罪判決ですが、ビラ配布弾圧3事件がすでに最高裁での不当判決が確定していただけに、予想外の勝利判決に堀越さんと支援者は、弾圧の流れをせき止めた喜びと確信にあふれる笑顔でした。
 高裁前の報告集会では、堀越さん夫妻と共に大弁護団の先生方と立命館大学の大久保教授が、次々に喜びのあいさつ。
 5月13日に判決を迎える宇治橋眞一さんも、逆転無罪めざして元気に決意表明をしました。
 板橋高校君が代弾圧事件の藤田先生を応援する会事務局のH先生も傍聴してくださり、祝福のご挨拶をいただきました。
 ※ 大分の公選法弾圧大石事件以外のビラ弾圧は、5事件全て首都東京で起きており、現在公判中の事件は、国公法弾圧2事件と、板橋高校君が代弾圧の藤田先生の事件だけです。
 (卒業式に来賓として出席した元板橋高校教員の藤田勝久さんが、君が代に関するサンデー毎日の記事のコピーを配ったことで威力妨害罪とされ一審では懲役刑、2審でも罰金20万円の有罪判決で、最高裁段階に入って2年目に入ろうとしています。)
【25日に第5回の最高裁要請行動が行われ、当会も要請行動に参加し、上申書1通と201筆の無罪判決要請署名を提出し、このブログに記事掲載しています。
 現在、弁護団が上告趣意書補充書作成中で来月提出予定とのこと。事件の事実誤認と国際人権規約違反を掲げ、大法廷を開き公正な審理を尽くすよう要請を繰り返しています。
 国際人権(自由権)規約委員会は第5回政府報告書審査の結果、日本政府に対して曖昧で無限定な「公共の福祉」に対する規制について、”締約国(=日本政府)は「公共の福祉」の概念を定義し、かつ、規約が保証する権利に対する「公共の福祉」を理由とするいかなる制限も、規約の下で許容される制限を越えてはならないことを明記すべきである。”とパラグラフ10で勧告しています。】
『今 言論・表現の自由があぶない!』
http://blogs.yahoo.co.jp/jrfs20040729/13489648.html

コメント    この記事についてブログを書く
« 「闘う教師」が生徒の希望 | トップ | 31日「扶桑社教科書問題、... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ノンジャンル」カテゴリの最新記事