日時 2023年3月21日(火・休)13:30~16:30
場所 板橋グリーンホール 601会議室
東武東上線大山駅・都営地下鉄三田線板橋区役所前駅 下車5分
500円(資料代)
主催:学校と地域をむすぶ板橋の会
コロナをきっかけに、教育の格差拡大、学びの個別化、関係の希薄化などの急速な変化が現れた学校教育に、今は戦争の気配が忍び寄っています。
軍備増強・軍事予算倍化などが叫ばれる中で、学校及び周辺で進められている自衛隊リクルート活動に大きな不安を感じます。
式典での「国歌斉唱」では、曲を流し歌わなくても「起立」が強制されました。
大半の都立高校では、安倍元首相家族葬に際して半旗が掲げられたとのことです。
このような状況下、今年度は下記の要領でつどいを開催します。
講師、報告者のお話を伺い、一緒に考えていきたいと思います。ぜひご参加ください。
★ 講演「貧困と教育の軍事化 一教育の新自由主義と国家主義一」
武蔵大学教授 大内裕和さん
1967年生まれ。神奈川県出身。東京大学大学院博士課程単位取得。松山大学人文学部助教授を経て、2007年度より同大学教授。2011年度より中京大学。2022年度より武蔵大学人文学部教授。『ブラックバイトに騙されるな!」集英社:クリエイティブ2016年7月。『教育・権力・社会一ゆとり教育から入試改革問題まで一』青土社2020年1月、など著書多数。奨学金問題、入試改革問題に詳しく、「奨学金問題対策全国会議」共同代表、「入試改革を考える会」代表を努める。「格差社:会問題」、「貧困問題」にも詳しい。
★ 報告 東京「君が代」裁判5次訴訟について
5次訴訟原告大能清子(葛西南高校定時徽員)
★ その他
みなさまヘ
ロシアによるウクライナ侵略、台湾有事、北朝鮮によるミサイル発射などを口実に、岸田政権は防衛力増強と言いながら、敵基地攻撃能力保有のための「安保関連三文書」を閣議決定し、防衛費のGPN2%を目指した増額のために、増税の議論が始まっています。
学校と地域をむすぶ板橋の会では、「自衛隊の住民基本台帳の閲覧」や「小中学校と自衛隊の連携」を問題と捉え、中学校の自衛隊での職場体験について区教委に質問書を出してきました。
区教委の回答から、2015~2017年度は数校で実施され、2018年~20年度は0校になったものの、2021年度にはまた1校が練馬駐屯地で職場体験を行っていたことが分かりました。
そこで、自衛隊と学校の問題について、様々な活動を進めている方々と交流し学習するために、むすぶ会では、2022年7月互4月に「自衛隊と学校教育」学習討論会を開催しました。
報告や討論を通して、防災訓練や防災教育への自衛官の参加、自衛隊での職場体験、体育科での銃剣道の実施、自衛隊高等工科学校のDMによる勧誘など、自衛隊が様々な機会をとらえて学校への浸透を図ろうとしている実態が明らかになりました。
工科高等学校は、手当の支給や無料の食費、高卒資格取得など、経済的な面をメリットとして生徒を募集しようとしていますが、自衛隊自体が、パワハラ・セクハラ、過労死、自死が多いブラックな「職場」であることはまちがいありません。
学習会を通して、子どもたちが「軍隊である自衛隊」に親しみをもてるようにしてはいけないことが確認されました。
都教委が2003年に出した「10.23通達」以来、全都で484名の教職員が処分されました。
板橋では、2004年に都立高校の元教諭が起訴され、区立小学校では現職音楽教諭が処分を受けました。
この出来事を契機に、2005年以来毎年「板橋のつどい」が開かれ、学校がかかえる問題点、区や都、国の教育行政・教育政策の問題点を考えてきました。
2023年の「板橋のつどい」に、是非多数お集まりください。
「日の丸・君が代」不当処分取り消し裁判は、再処分者も含めて5次訴訟が闘われています。
またILO/ユネスコから不起立は市民的権利だとする再勧告が出され、文科省・都教委交渉がもたれています。しかし、都教委は姿勢を変えず、処分を受けた教員に対して再任用期間短縮という攻撃もかけてきています。
様々な問題を抱える学校・教育・政治・社会の有り様について、地域住民や保護者、教員や学生、労働者、若者…それぞれの立場で、いっしょに考え、声を上げ、行動していきましょう。
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